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(旧 「防水屋台村」建設中)
最古のRC高層集合住宅が倒壊危機
軍艦島30号棟

軍艦島全景
軍艦島全景


現存する日本最古(1916(大正5))の鉄筋コンクリート(RC)造の高層アパートといわれる軍艦島30号棟の崩落が進んでいる。

長崎港の南西18キロメートルの沖合に浮かぶ無人島である軍艦島はその外観から称される通称で、正しくは「端島(はしま)」。長崎県長崎市(旧高島町)にある島だ。明治時代から昭和時代にかけては海底炭鉱として繁栄し、東京以上の人口密度を有していた。人口が最盛期を迎えた1960年(昭和35年)には5,267人。人口密度は83,600人/km²と世界一を記録した。1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島である。2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、軍艦島を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録された。
端島で鉄筋コンクリート造の施設や住宅が建設されたのは、狭い島内に最大限の住人(作業員)を住まわせるため、建物を高層化する必要に迫られたからである。

端島に残る集合住宅で、7階建140戸の部屋を持つ30号棟は1916年(大正5年)の建設。日本初の鉄筋コンクリート造の高層アパート(1916年の竣工時は4階建て)として特に注目されている。


朝日  軍艦島
建物崩落を報じる2020年8月29日付け朝日新聞


長崎市は、「3月下旬に強風で南側面の一部が崩れ、さらに6月中旬の大雨で崩落部分が拡がってしまった。南側の4~7階部分、西側の6~7階の外壁や床などが崩れている。崩落の危険があるため建物内部に立ち入ることができず、修復・保全工事が難しい」と今や重要な観光資源となっている軍艦島建築群の激しい劣化への対応に苦慮している。保存方法を模索している市の担当者は「崩落の危険があるため建物内部に立ち入ることができず、修復・保全工事が難しい」としており、ドローンの利用が期待され、ている。

また地元の長崎経済新聞は8月25日号紙面で、
 「今年3月ごろに建物南側、6階と7階の中央部にある梁(はり)が折れているのが確認されたのを最初に、日ごと崩落箇所が増え、現在では西側の一部でも崩落が確認されている。専門家による調査で、崩落の原因は主に強風とされている。島全体で建物の老朽化が進んでいるものの、30号棟は特に状況がひどく、床面の大部分がすでに崩れている。建物がいつまで原形をとどめていられるかは分からない」
という、かつて30号棟に住んだことがあり、現在軍艦島上陸ツアーを企画する会社社員の声を紹介している。

30号棟

2016年撮影の30号棟




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防水の歴史を探る「JWHA日本の防水歴史研究会」
*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。2020年の近江神宮燃水祭は7月7日、 黒川燃水祭は7月1日開催予定でしたが、黒川燃水祭は中止、近江神宮燃水祭は神職と世話人で開催。