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(旧 「防水屋台村」建設中)
大嘗宮は逆葺きで
茅葺き文化協会・安藤代表理事の論考
「大嘗祭は茅葺きで」

大嘗宮110銭切手この時の大嘗宮は真葺きで葺かれた
大嘗宮の切手。

一社・日本茅葺文化協会は、フェイスブックで、同協会代表理事である安藤邦廣筑波大名誉教授の論考が2019.2.11付「神社新報」に掲載されたことを紹介している。https://www.facebook.com/kayabunkyo/
(文章は神社新報の慣例に従って、歴史的仮名遣いで表記されている。)

500神社新報平成31年2月11日5面

大嘗宮(だいじょうきゅう)は大嘗祭(だいじょうさい)で天皇が神事を行なうために新設される建物で大嘗殿(おおにえどの)とも呼ばれる。東西65メートル、南北46メートルを宮地とし、東西に悠紀(ゆき)殿・主基(すき)殿、北に廻立(かいりゅう)殿を設け、それぞれの正殿は黒木造 (皮つき柱) 掘立柱、切妻造妻入り、青草茅葺きの屋根、8本の鰹木と千木、むしろが張られた天井を有する。外を柴垣でかこみ、四方に小門をつける。地鎮祭の後、祭の7日前から大嘗宮を造り始め、5日間以内に造り終え、「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」後にはただちに撤去される。(ウィキ)

2019年11月14・15日に行われる大嘗祭で、大嘗宮の建築費は19.7億円。秋篠宮文仁親王は、新嘗祭が行われる施設である宮中の神嘉殿(しんかでん)を活用して費用を抑え、それを天皇家の私費で賄うという具体案を示していたことが報じられている。
大嘗宮は天皇即位に際して新たに作られ、祭祀の終了と同時に取り壊される、それに20億円の税金を費やすのはいかがなものかという秋篠宮親王の発言は極めてまっとうな意見であるが、別の見方もある。

茅葺き屋根の屋根を葺くにはイネ科の多年草は春に生え、秋に枯れ、また生え、常に更新される。同協会安藤氏は「大嘗宮の屋根を清浄な茅で葺くことは、この新たな生まれ変わりの形を端的に表すものだ」。更に万葉集の歌を例に挙げながら、簡易で機能的な古代の葺き方である逆葺きに戻すことを提唱している。
「大嘗祭が稲作文化に深く結びついた祭りであるとすれば、その当初の姿が南方の逆葺きであったと考えることは自然なことである。その後、日本の茅葺き屋根は、耐久性、と居住性に優れる真葺(まぶ)きに代わっていく。前回の大嘗宮もまた真葺きで葺かれていた。しかし今、大嘗祭のあり方が議論される中で、 大嘗宮が祭りの間だけの短期間の利用であることも考えると、屋根を古代の簡素な逆葺きに戻すということを考える良い機会ではないだろうか」という。
一読をお薦めする。


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