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(旧 「防水屋台村」建設中)
RNY340 「奥のみず道」第13回は「ルーファーのための能・絃上」
雨漏りしていないのに、なぜ屋根に苫(とま)を葺くの?



苫(とま)と 筵(むしろ)   草の元末を揃えて編んだものが苫
中野苫 (1)
苫。写真提供・中野誠氏(美山茅葺株式会社代表)

苫(とま)をネットで語彙検索すると「菅 (すげ) や茅 (かや) などを粗く編んだむしろ。和船や家屋を覆って雨露をしのぐのに用いる」、さらに「苫葺き」は、「苫で屋根を葺 (ふ) くこと。また、その屋根」と、要領を得ません。ならばと広辞苑を引くと、「菅 (すげ) や茅 (かや) を菰(こも)のように編み、和船の上部や小家屋を覆うのに用いるもの」。そこで茅葺職人に尋ねてみました。

塩澤苫
写真提供:塩澤実氏(茅葺屋代表)

中野誠さんのところで修業した神戸の茅葺職人の塩沢さんです。
「苫」とはワラやスゲなどの草を、元末を揃えて編んだものです。元の方を棟側にして、軒から棟へと重ねながら屋根の上に広げると、逆葺きの茅葺き屋根ができあがります。ちなみに元末を交互に草を編んだものは「筵(むしろ)」や「簾(す)」。とのこと。
さらに「あらかじめ編んでおいたものを巻いて束ねておけば、これをさっと広げて仮止めするだけで雨露が凌げる優れものです。耐久性はありませんが、手軽に雨養生するにはうってつけな葺き方です。」とも。さすがルーファー。


「&SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。バックナンバーはこちらでご覧ください。>>「奥のみず道」http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=%E3%80%8C%E5%A5%A5%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9A%E9%81%93%E3%80%8D&word=%E5%A5%A5%E3%81%AE

奥のみず道"ぶらモリタ"第13回 「&SEALANT」の2017年3月10日発行№96
みず道13 (1)

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