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(旧 「防水屋台村」建設中)
RNY334  地震から建築を守る トライボロジー
地震から文化財を守る
直動案内のトライボロジー


すり減ったリードオルガンの踏み板。東京・神保町学士会館ロビーの7ストップ式カワイオルガン。足踏みによってふいごで風箱に空気を送る。

「トライボロジー」とは摩擦を大きく、または小さく制御して、モノを滑らかに動かす技術である。建築との関わりでは、免振や曳家のほか、床の滑りや壁面の汚れの問題なども重要だ。屋根の分野では、先人たちは雨水の挙動を経験的に理解しながら屋根材の素材選び、固定方法、勾配などに生かし、屋根づくりの知恵を伝えてきた。
「屋根、防水、雨仕舞」をキーワードとする「ルーフネット」でも、このトライボロジーは取り上げたい分野でありながら、先送りになっていた。技術情報誌およびポータルサイト『ベアリング&モーション・テック』の編集長である橋浦克彰氏が、建築リフォーム&リニューアル技術誌に「建物の再生を支えるトライボロジ―技術」の執筆を開始した。今回は「地震から文化財を守る~直動案内のトライボロジー」を報告していたので、これを紹介させていただく。(テツアド―出版、月刊「リフォーム」2017年通巻395号転載)

概要:トライボロジー技術の花形は、何と言ってもベアリングだ。ベアリング=転がり軸受は「玉」や「ころ」などの転動体を用いて滑らかな回転運動を実現する重要な「トライボロジー技術」の一つだが、同様に転がり機構をを用いて滑らかな「直線運動」を実現するトライボロジーとして、「直線運動案内」がある。 
建築物の免振ではこの方法が用いられることが多い。西暦710年に藤原宮から移された奈良・平城宮跡の復元工事が行われており、1998年に朱雀門が、2010年には大極殿が復元された。 大極殿では直動案内と積層ゴム、粘性体ダンパーを組み合わせた免振装置が使用されている。この号では直線運動案内技術(直動技術)を利用して地震から建築物や文化財などを守る「免振・制震機構」のしくみを紹介している。


地震から文化財を守る~直動案内のトライボロジー
建物の再生を支えるトライボロジ―技術 ⑥
テツアドー出版、月刊「リフォーム」2017年通巻395号より転載
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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会