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(旧 「防水屋台村」建設中)
古代アッシリアの叙事詩に登場するアスファルト防水と溶解釜
「1万ℓのアスファルトを溶かし、方舟に塗れ」
世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ」に、旧約聖書のノアの洪水の原型が見られる

girugame sekibann

リルケが「人に衝撃を与える最高傑作」であると絶賛したギルガメッシュ叙事詩を刻んだ粘土板

私は3シャル(1シャルは3,600ℓ)の瀝青を溶炉に注ぎ、
3シャルのアスファルトで方舟の内部を張り巡らした。




1872年、古代アッシリア遺跡から発見された遺物の一つで、ジョージ・スミスが解読を進め、1872年に『聖書』と対比される大洪水の部分を見つけ有名になった。楔形文字によりアッカド語で書かれた現存する世界最古の壮大な英雄伝説。

話の概要はウィキでもご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%8F%99%E4%BA%8B%E8%A9%A9#.E7.B5.B5.E6.9C.AC
ほんの少しだけ紹介します。

ウルクの王ギルガメシュは、ウルク王ルガルバンダと女神リマト・ニンスンの間に生まれ、3分の2が神で3分の1が人間だった。ギルガメシュは暴君であったため、神はその競争相手として粘土から野人のエンキドを造った(写本そのものが粘土板から作られていることにも注意)。

ギルガメシュがエンキドに売春婦(シャムハト w:Shamhat、女神イシュタルに仕える女神官兼神殿娼婦という版もあり、彼女の役割に付随するニュアンスが少々異なる)を遣わせると、エンキドはこの女と6夜7日を一緒に過ごし、力が弱くなったかわりに思慮を身につける。その後、ギルガメシュとエンキドは力比べをするが決着がつかず、やがて二人は友人となり、さまざまな冒険を繰り広げることとなる。

二人はメソポタミアにはない杉を求めて旅に出る。杉はフンババ(フワワ)という怪物により守られていたが、二人は神に背いてこれを殺し杉をウルクに持ち帰った。このギルガメシュの姿を見た美の女神イシュタルは求婚したが、ギルガメシュはそれを断った。怒った女神は「天の雄牛」をウルクに送り、この牛は大暴れし、人を殺した。ギルガメシュとエンキドは協力して天の雄牛を倒すが、怪物を殺したこととイシュタルへの侮辱に神は怒り、エンキドは神に作られた存在ゆえに神の意向に逆らえず死んでしまった。

ギルガメシュは大いに悲しむが、自分と同等の力を持つエンキドすら死んだことから自分もまた死すべき存在であることを悟り、死の恐怖に怯えるようになる。そこでギルガメシュは永遠の命を求める旅に出て、さまざまな冒険を繰り広げる。多くの冒険の最後に、神が起こした大洪水から箱舟を作って逃げることで永遠の命を手に入れたウトナピシュティムに会う。大洪水に関する長い説話ののちに、ウトナピシュティムから不死の薬草のありかを聞きだし、手に入れるが、蛇に食べられてしまう(これにより蛇は脱皮を繰り返すことによる永遠の命を得た)。ギルガメシュは失意のままウルクに戻った。

考古学者や文献学者の中には『旧約聖書』にこの物語の影響があると考える人が多い。特にノアの方舟の部分は、ウトナピシュティムの洪水の神話が元になっているとしている。

2005年に日本聖書協会が「日本における聖書普及活動130年目にあたって編纂発行した「パノラマバイブル」によると、洪水伝説は、この叙事詩以外にも「シュメル語の洪水物語」「アトラム・ハシース」など古代中近東に広く見出されるという。このほか旧約聖書の物語、ギリシャ神話にも、ギルガメッシュが原型と考えられているものがある。
和訳書 としては● 矢島文夫訳 『ギルガメシュ叙事詩』 山本書店、1965年。● 月本昭男訳 『ギルガメシュ叙事詩』 岩波書店、1996年 ● 矢島文夫訳 『ギルガメシュ叙事詩』 筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、1998年、 山本書店1965年刊の増補がある。
関連部分を、岩波本の月本氏の訳で紹介する。

ギルガメッシュ


3シャルの瀝青を溶炉で溶かし、方舟に塗った。

「・・・シュルッパクの人々、ウバル・トウトウの息子よ。家を壊ち、方舟を造れ。…命あるもののあらゆる種を方舟に導き入れよ。…方舟は、その長さと幅とが等しいように。アプスーのようにそれを屋根で覆え」

富者はアスファルトを運んだ。五日目に私は方舟を設計した。その面積は1イクー(1イクーは3,600㎡)、側面の高さは10ニンダ(1ニンダは6m)、上面の縁も等しく10ニンダであった。・・・
(編集長注:1辺60メートルの立方体に屋根を設けた
私は全体を7つの階に分け、その内部を9つに分けた。・・・
私は3シャル(1シャルは3,600ℓ)の瀝青を溶炉に注ぎ、3シャルのアスファルトで方舟の内部を張り巡らした。

・・・私は鳩を放した。
・・・




「 * ギルガメシュ叙事詩 - ニネヴェ出土のアッシリア語版に準拠した話が読める。」
ウィキが 外部リンク として紹介している http://www.aurora.dti.ne.jp/~eggs/gil.htm
が面白い。

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