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(旧 「防水屋台村」建設中)
米国の防水100年史・125年史
濱野信二さん(㈱濱建 相談役)は2014年2月、米国ラスべガスで開かれたNRCA総会で、「米国と日本の防水業界との長年にわたる情報交換をはじめとする親密な関係づくりの功績」により日本人として初めて特別表彰を受賞した。

2冊重ね
この2冊の本が濱野氏のNRCA特別賞受賞に大きな役割を果たした。

二冊横P4150183


明治日本は「お雇い外国人」の協力を得て、近代化に邁進した。それは建築・土木を初め、あらゆる産業分野に及んだ。
土木建築のインフラが徐々に整備されるにつれ、従来の日本古来の「雨仕舞」とは違った「防水」性能が求められるようになってきた。この分野では指導してくれるお雇い外国人はいない。防水の先人達は大変な苦労して、米国の文献やカタログを翻訳しながら防水工事に取り組んでいった。そんな当時の取り組みは、「防水ジャーナル」誌の創刊頃の東京工業大学小池迪夫教授(当時)による連続対談「二人で話そう」に詳しい。

近代的な防水の歴史においては、小池迪夫名誉教授は1905年の大阪瓦斯旧本社ビルの屋上防水をもって、我が国近代防水の始まりとした。これを踏まえて全国防水工事業協会は防水100年の記念式典を盛大に行い、今や我が国唯一の防水専門誌となった「月刊・防水ジャーナル」誌も防水100年の記念特集を編集した。近代防水の始まりとされる防水工事で使用されたのはアメリカ製のルーフィングであり、米国仕様に基づいて施工された。
そんなルーフィングが米国で、誕生し、発展した経緯を知ることは、日本の防水史を考える上で、重要だ。

気候風土など、様々な条件が日米では異なり、さらに今や学ぶべきものは無いという考えから、米国の防水事情に対して、ましてその歴史に対して興味を持つ日本の防水関係者は少ない。濱野氏が翻訳した米国のルーフィング100年史及び125年史は我が国の防水業界にとっても意義深い資料である。
   、
授賞式等の様子は旬刊新聞{ARS]などに詳しいので、本サイトでは防水のアーカイブズ資料として、今回その訳者による前書きと目次を紹介する
「初めにP4150184


目次①

目次2

目次3


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なお今回は、濱野氏とNRCA年次総会に出席したこともあり、その報告鼎談で司会を行った、元大成建設技研の鶴田裕さんに、コメントをいただいたので以下に紹介する。

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㈱濱建 濱野信二相談役のNRCA特別表彰の受賞を祝って

 「本年2月下旬に米国ラスべガスで開かれたNRCA総会で、札幌の濱野信二氏が、米国と日本の防水業界との長年にわたる情報交換をはじめとする親密な関係づくりの功績者として特別表彰を受賞した」、との情報を耳にしました。
 心からお祝いを申し上げます。かねてから、NRCAの役員の方々と同席させていただける会合にお招きいただいていただけに、その喜びはひとしおです。
 特に1995年(平成7年)2月18日~22日に、ニューオルリンズで開かれた第180回の年次総会に家内ともども出席(写真)できる機会を頂き、濱野氏のNRCA役員の方々とのお付き合いの深さを目の当たりに見て、感銘を受けたことを約20年経過した今でも、つい最近のようなことと思い出しております。
 更に1986年には、NRCAの100年史や2010年には125年史を日本語に翻訳されるという大きな作業をなされ、しかも自費出版され、小生も有り難く拝受しております。アメリカ側から見れば、特に日本の防水業界への情報伝達の成果を大きく評価されたものと思はれます。
 防水の材料、施工などの各分野の展示会も同時に盛大に行われていますが、日本の場合と大きく異なっていたのは、NRCAの公式の会議や講演会の開催時間中はその展示会場が閉じられていたことが印象的でした。従って展示会は日によって午前だけ、午後だけ、さらには夜間だけという日もありました。更には“1日奥様ツアー”などもあり、余裕ある時間を持てたことも印象的でした。
 今後共、益々の御健勝とご発展を祈念致します。
    平成26年4月12日    鶴田 裕(*)
          
*:元・大成建設㈱技術研究所  前・㈱ダイフレックス 現・東京地方裁判所 民事訴訟専門委員、NPO建築技術支援協会 NPO匠リニューアル技術支援協会理事
左筆者夫妻 P4170196
左端が筆者(鶴田)夫妻、右端が濱野夫妻。



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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会