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(旧 「防水屋台村」建設中)
*湯島聖堂の首なし鬼
首はただ今散歩中
首なしガーゴイル
湯島聖堂事務棟屋根の首なし鬼。(撮影:森田喜晴)屋根の降り棟(くだりむね)の先端、ふつうはここに鬼(瓦)がつく。銅板本瓦棒葺のこの屋根には鬼ではなくて、妖怪のような霊獣(聖獣)が鎮座する。水は噴出さないガーゴイルで、生みの親は伊東忠太博士である。素材が銅鋳物と聞いたとき、重量が心配になったが、通常の銅の鬼(鬼瓦)では木芯に銅をかぶせるため、むしろ鋳物のほうが軽いそうだ。確かにこの断面を見ればうなずける。

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ガーゴイルたちは夜中に飛び回るそうだから、きっとこの首はきっと迷子になったのだろう。鬼の首を取ったら喜ぶのだろうが、首を取られたこんな鬼は悲しい。神社でもなく寺でもないこのような施設は、お賽銭もなければ、税制面の優遇もない。維持管理の困難さは想像に難くない。大棟(おおむね)のシビも壊れたままだ。
賽銭箱には「維持管理費に充てます」という張り紙がある。

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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会