FC2ブログ
(旧 「防水屋台村」建設中)
200万人が見た「防水・アスファルト」の文字
ツタンカーメン展と防水

1.15大雪翌日の蔦甕
都心を急襲した大雪の翌朝を狙った人の列。2013年1月15日午前9時。前売り券を持った人が80人。当日券販売窓口は9時10分オープン。ここにも20人の列。


美術館を会場に開かれた大イベントの延長された会期も残すところ6日。1月11日午後時点でツタンカーメン展の大阪・東京合計入場者数が200万人を超えたそうです。図録を見ていれば十分だよ、というアドヴァイスに同感したものの、やはり何か防水に関する情報があるのでは、と落ち着かず、行って来ました。

3300年前のエジプトの少年王ツタンカーメン。同展ではミイラにする際摘出されたツタンカーメンの内臓が保管されていた器である、黄金のカノポスをはじめ、王のミイラが身にまとっていた黄金の襟飾りや短剣など、王墓から見つかった副葬品約50点を含む全122点が展示されている。

有名な黄金のマスクは展示されないが、防水やアスファルト関係者にとっては見逃せない3点がある。それが展示番号2:アメンヘテプ2世立像、同32:ライオンの頭部をもつ女神の座像、同46:チュウヤのカノポス厨子。いずれも木に瀝青すなわち天然アスファルトでコーティングされている。すべて紀元前1500年頃の作品。(ルーフネット既報)


2_convert_20130116194045.jpg
Photograph© Sandro Vannini
高さ79.5cm、幅22cm、奥行き30cm。

木彫(杉)瀝青で表面コーティング。天然アスファルトの黒は肥沃な大地と死者の王国に結びつく色とされる。アメンヘテプ2世の治世は紀元前1454ー1419年頃。


今回のツタンカーメン展に対して様々な批判がある。しかし防水業界にとってこの展示は大きな意義があった。それは会場に入って最初のケースにはられた幅30センチの解説パネル ↓。

瀝青:ビチュメンともいう。天然アスファルトのこと。高温で液体化し常温で固着化する。防水や補強、あるいは表面保護のために塗布された。またその粘着性を利用して、接着剤としても用いられた。


今回の展覧会を監修した、エジプトの考古学者ザヒ・ハワス博士は、図録の用語解説で、瀝青(れきせい)をこうに説明し、その説明パネルが、アスファルトで覆われたアメンヘテプ2世像(写真上)のケースの上部に貼られているていました。
寒空の下数時間待たされ、やっと入って、初めて目にするケース内の作品が、天然アスファルトで覆われたツタンカーメンの高祖父アメンヘテプ2世。その説明に防水・アスファルト・瀝青の文字。200万人の400万個の目玉にしっかり焼付いたことでしょう。


防水とツタンカーメン展のまとめは「ルーフネット10月30日の記事」↓
http://www.roof-net.jp/index.php?%E3%83%84%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E5%B1%95%E3%81%A8%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%81%AE%E6%8E%A5%E7%82%B9
をご覧ください。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の、世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会


バックナンバーはホームページの「バックナンバー」で、過去の記事は「検索」又は「更新履歴」をスクロールしてください。