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(旧 「防水屋台村」建設中)
カプセル銀座講演
トークイベント
「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」


銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)(東京都中央区銀座一丁目20-17)を会場に、2017年1月4日(水)~2月19日(月)MUSEE exhibitions「銀座、次の100年のためのスタディ展」が開催された。期間中、屋上を含む全館での展示や6回のトークイベントが行われた。 また、2月11日にはゲストに前田達之氏(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表)を招き、「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」と題しトークイベントを行った。

銀座会場 DSC01202
写真右・川崎力宏氏。 左・司会のすがわら たかみ氏(銀座建物展実行委員会)

銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)を運営するのは、アート事業を展開する企画会社・川崎ブランドデザイン。代表の川崎力宏氏によると「大正時代、東京駅を設計した 辰野 金吾 博士による、赤レンガ館を施工に携わったのが、創業の原点です。2012年、都内にて独立。銀座に残る近代建築と運命的に出会い、銀座レトロギャラリーMUSEEを開廊しました。「銀座、次の100年のためのスタディ展」は当社の100周年事業として計画しました。」

この展示会では、若手建築家の 菊池甫氏、山本展久氏が会場構成、多摩美術大学教授(環境デザイン学科 学部長) 岸本章氏による学生展示、イベント企画に中銀カプセルタワービルを中心に活動している「銀座たてもの展実行委員会」が参加。
「これまでの銀座、これからの銀座」を、近代建築である「MUSEEの可能性を引き出す」をテーマに考察検討=スタディする展覧会として計画。銀座の都市景観を模索する試みで、昭和通り沿いの高層ビルを借景とする屋上や、戦前から残る近代建築の全館をフルに活用した展示で、2ヶ月に渡る長期開催となった。

期間中には、トークゲストとして 竹沢えり子氏(銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会 事務局長)、石川信行氏 西松典宏氏(銀座奥野ビル306号プロジェクト)、前田達之氏(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表)を招き、銀座の街づくりについて講演会を行った。

2月11日にはゲストに、前田達之氏(中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表) を招き、「中銀カプセルタワービル〜名建築を保存する7つの方法〜」 と題しトークイベントを行った。

前田氏
この内容を銀座レトロギャラリーMUSEEの川崎さんがHP http://kawasaki-brand-design.com/ で次のように報告している。

黒川紀章設計の「中銀カプセルタワービル」。60年代、丹下健三の影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家を中心に展開された「メタボリズム」。建築を新陳代謝させるという前衛的な設計思想を体現した異色の名建築です。
前田さんは、2010年に1つめのカプセルを取得されて以降、ビルを愛し、今では複数カプセルを所有。ビルの保存・再生を求め、住人らと2014年中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトを立ち上げました。クラウドファンディングを成功させ、ビジュアルファンブック「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」を出版し、およそ20カプセルのリノベーションを手掛けるほか、国内外のメディア対応や「カプセルバンク」「アートプロジェクト」等に取り組まれています。( HP http://www.nakagincapsuletower.com/ )
名建築を保存する7つの方法として、「1知る、2広める、3繕う、4企てる、5組む、6つながる、7活用する」という項目ごとに、これまでの活動の様子を写した写真とともに分かりやすくご説明いただきました。
黒川紀章がメディアで注目を集めたように、前田さんの保存運動も、テレビや新聞、ネット、雑誌や書籍、写真などメディアへの露出、コラボレーションなどが核になっています。今では、日本を代表する現代の風景として紹介され、キアヌ・リーブスなど著名人が前田さんを訪ね、ビル見学に訪れるほど国際的に注目されています。
築45年を迎え、カプセルという特殊な構造につき、給排水や老朽化が進む現在。丁寧にリノベーションをサポートされた成果が実を結び、新たな住人が増え、個性的なカプセルが次々と誕生しています。映画上映会、アートイベントの企画など、住人同士のコミュニティ形成に一役買い、現在進行形で新たな文化を発信されています。
いつか「世界遺産に登録されるように頑張りたい」という明るいメッセージで締めくくられました。注目度高く、30名近いお客様にご参加いただき、質疑応答も盛んに行われた講演会。前田さん率いる中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト、これからの展開が見逃せません。




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