中古が新築上回る

写真は記事とは関係がありません。
2017年1月20日(金) 9:59 ~ 10:23。
国土交通省会見室における石井啓一国土交通大臣記者会見の概要
(問)昨日、民間の不動産経済研究所が発表した2016年の首都圏マンション発売戸数ですが、リーマンショック後の2009年を下回って、24年ぶりの低水準ということで、マンション市況が低迷している様子がはっきりしました。住宅政策を担う国土交通大臣としての受け止めをお伺いします。
(答)昨日、不動産経済研究所から発表されました、昨年の首都圏における新築マンションの発売戸数は、約3万6000戸ということで、平成4年以来の低水準であったと承知してございます。
その要因について、同研究所によれば、「販売価格が高止まりしたことでエンドユーザーの動きが鈍くなり、業者が販売を絞る動きが広がった」との分析がなされているところであります。
消費者の方々が無理のない範囲で、良質な新築住宅を取得できることは重要でありまして、引き続き新築マンションの市場動向を幅広く注視してまいりたいと考えております。
一方、同研究所は、マンションにおいては、「新築と中古を横並びで考える人が増えてきている」とも分析しております。
実際に、公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)による首都圏における中古マンションの成約件数を見ると、昨年は約3万7000件と、新築マンションの販売戸数を上回っておりまして、増加傾向にございます。
既存住宅流通市場の活性化については、住宅ストックの有効活用、市場拡大による経済効果の発現などの観点から、重要な課題として取り組んできておりますけど、少なくともマンションについては新築住宅との選択肢となり得るほどに、既存住宅流通市場が育ちつつあるものと認識しております。いずれにいたしましても、新築住宅、既存住宅全体として、消費者がニーズに応じた選択のできる住宅市場となるように、環境整備に努めていきたいと考えています。 (*下線は編集部)
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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会」
熊本震災視察・部会活動など報告

挨拶する」望月重美会長

日本建築学会で「軍艦島コンクリート系建築物の健全度調査小委員会」委員・「収縮低減材料コンクリート施工設計指針作成小委員会」幹事を務める東京理科大・兼松 学教授(1996東京大学卒)が、「中性化は本当に耐久性の指標になり得るのか」のテーマで講演した。
NPO法人リニューアル技術開発協会は平成29年1月24日(火)、東京都江東区の古石場文化センターで、平成29年新春情報交換会を開催した。
プログラムは以下。

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室生寺の「磬(けい)」と「磬架(けいか)」のレプリカ。昭和9年製作。80㎝(縦)、100㎝(横)、35㎝(高さ)。東京・日本橋奈良まほろば館で。

磬は導師の脇に置かれている梵音具(ぼんおんぐ)で、読経の調声などに用いられる。磬架はそれを懸ける台。実物は、室生寺本堂(灌頂堂)で使用されているそうだ。
音の出る仏具を総じて梵音具という。鐘楼に吊るされた梵鐘や仏堂の内外に吊るして鳴らす鰐口(わにぐち)や雲版(うんぱん)、のほか、儀式の中で鳴らす磬(けい)、鉦鼓(しょうこ)、木魚(もくぎょ)などがある。
三井寺の仏教豆辞典 http://www.shiga-miidera.or.jp/doctrine/be/129.htm に詳しい
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国土交通省は平成28年12月27日、平成28年度上半期に受注された建築物リフォーム・リニューアル工事について、建設業許可業者5000者に対し調査を実施した結果を公表した。
同省ではリフォーム・リニューアル工事の市場規模及び動向の把握を目的として、平成20年度より、建築物リフォーム・リニューアル調査を実施。今回(平成28年度上半期受注分)から近年のストック重視型社会・環境配慮型社会の実現に向けた社会経済状況の変化による統計需要への対応から、次の2つの観点から調査の見直しを行ったという。
① 建築物リフォーム・リニューアル工事における、固定資本形成分(改装・改修工事)及び中間消費分(維持・修理工事)の把握
② ② 調査精度の向上、調査事項の拡充、結果公表の早期化

建築物リフォーム・リニューアル調査 (平成28年度上半期受注分)としてl今回発表された出たは以下の通り
上半期 計 表1-1 受注高の推移
表1-2 工事種類別 受注件数・受注高
表1-3 業種別 受注件数・受注高<住宅>
表1-4 業種別 受注件数・受注高<非住宅建築物>
上半期①(4~6月) 表1-1 受注高の推移
表1-2 工事種類別 受注件数・受注高
表1-3 業種別 受注件数・受注高<住宅>
表1-4 業種別 受注件数・受注高<非住宅建築物>
上半期②(7~9月) 表1-1 受注高の推移
表1-2 工事種類別 受注件数・受注高
表1-3 業種別 受注件数・受注高<住宅>
表1-4 業種別 受注件数・受注高<非住宅建築物>
上半期 計 表2-1 用途、構造別 受注高
表2-2 発注者、工事種類別 受注高
表2-3 工事目的・主たる工事目的別 受注件数
表2-4 工事部位・主たる工事部位別 受注件数
表2-5 建築の時期、構造別 受注高
上半期①(4~6月) 表2-1 用途、構造別 受注高
表2-2 発注者、工事種類別 受注高
表2-3 工事目的・主たる工事目的別 受注件数
表2-4 工事部位・主たる工事部位別 受注件数
表2-5 建築の時期、構造別 受注高
上半期②(7~9月) 表2-1 用途、構造別 受注高
表2-2 発注者、工事種類別 受注高
表2-3 工事目的・主たる工事目的別 受注件数
表2-4 工事部位・主たる工事部位別 受注件数
表2-5 建築の時期、構造別 受注高
上半期①(4~6月) 参考表1-1 業種・業者規模別 調査対象数・回収数<住宅>
参考表1-2 業種・業者規模別 調査対象数・回収数<非住宅建築物>
上半期②(7~9月) 参考表1-1 業種・業者規模別 調査対象数・回収数<住宅>
参考表1-2 業種・業者規模別 調査対象数・回収数<非住宅建築物>
以下に概要を示す・ 詳細は
http://www.mlit.go.jp/common/001157307.pdf
で閲覧可能。





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屋根・雨仕舞・防水の極めてマニアックなウェブマガジンである「ルーフネット」と熊との関係? もちろんありません。ではなぜ紹介するのか。防水工事店の数社が日本熊森協会の会員、それも企業会員として活動しているからです。
↓ご参照ください。
http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=%E8%87%AA%E7%84%B6%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E5%9B%A3%E4%BD%93%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%86%8A%E6%A3%AE%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%80%8D%E3%82%92%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%81%99%E3%82%8B%E9%98%B2%E6%B0%B4%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E5%BA%97&word=%E7%86%8A%E6%A3%AE%E5%8D%94%E4%BC%9A
ルーフネット編集長も15年前から熊森協会の会員です。そしてルーフネットの看板にこう書かれているからです。


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挨拶する右田裕之会長(三晃金属工業(株)社長)
(一社)日本金属屋根協会は平成29年1月18日、(東京・茅場町の鉄鋼会館で平成29年賀詞交歓会を開催、会員関係者180名が参集し、新年に向けての決意を確かめ合った。
冒頭、挨拶に立った右田裕之会長(三晃金属工業)は、「当協会は昭和38年の設立以来多くの事業に取り組んできた。昭和54年からは技能検定にも取り組み、昨年は職業能力開発協会会長賞を受賞した。また来月には初心者のための書籍「初めて学ぶ、もう一度学ぶ 金属屋根と外壁」を発行できる予定である。これからも地に足を付けた活動を通じて、世の中のニーズに応えられる協会であり続けたい」と述べた。

続いて新しい解説書の編集責任者である宮越昌平技術委員長(JFE鋼板(株)建材技術センター技術室長)が書籍の概要を説明、同書をテキストとした講演会を来月から全国で行うこと、また、年表作成の苦労や「初心者向けに解り易く」を第一義に編集を進めたものの、途中の段階で編集委員の中から「ベテランがみても大変面白い」という声が出て、書名に「もう一度学ぶ」を付け加えたこと、など編集委員会での様子を披露した。
この後、出雲克彦副会長(JFE日建板(株)社長)の発声で乾杯した。
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日本建築学会、日本建築家協会、東京建築士会の三会合同新年交礼会が、2017年1月6日(金)14:00~15:30、
建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)で開催された。
三会を代表して、日本建築学会中島正愛会長が「 建築を除く工学系学科の女子学生の比率が約10%であ るのに対して、建築系学科ではその比率が30%を超えている。これは、彼女たちの力を最大限に活かすことが、建築 の持続と躍進に必須であることを
示している。またグローバル化が加速するこの時代において、世界に伍し て活動できる建築人の育成は焦眉の課題である。その機運 を盛り上げるために、一昨年7月に「グローバル時代を生きぬ くことができる建築人の育成特別委員会」を設置し、世界に伍し て活動できる建築人の育成のために、本会がなすべき取組みを議 論している。建築の将来と、それをリードする世代の育成のためにも、若い人材の夢を育む環境造りに、我々は一丸となって努力しなければならない。」と挨拶した。
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「銀座、次の100年のためのスタディ展」が1月4日~2月19日 東京都中央区銀座一丁目20-17 川崎ブランドデザインビルヂングの「銀座レトロギャラリーMUSEE」 で開催されている。
築85年、銀座の歴史を見守ってきた、昭和通り沿いに残った唯一の近代建築を舞台に、「銀座の未来について考える」という企画展である


アーキディレクションを担当した建築家の菊池さん(左)と山本さん(右)。屋上の展示会場で。
手前のフレームには上下には一対の鏡が張られている。上の鏡には彼らの足が、下の鏡には顔と空が映っている。
・2人は企画・ディレクション・出品者として、1F・2F展示作品の監修、3F・屋上展示作品の設計・製作を行った。

3階建てのチャーミングな建物は屋上も味わい深い。屋根屋ならパラペットの低さ、小口径の極めてシンプルなドレン、何度か繰り返された防水工事の中で、比較的新しく設置されたであろう脱気筒などが気になるところだ。写真奥が昭和通り。

昭和通側から撮影。 2人の後ろに二枚の鏡を張り付けたフレームが見える。
~MUSEEの可能性を引き出す~
銀座の未来について考える企画展と聞いて、そんな思いが浮かびました。
銀座には時間の中で培ってきた多くの魅力・蓄積があります。しかしその豊かさ故に、未来が描き難いとも言われています。銀座のみならず、明治維新・敗戦・高度成長期と「不足」をバネに未来を描いてきた日本にとって、次の100年は、それに代わる新しい価値観が求められているようにも感じます。
MUSEEは築100年にも届こうとする建築です。超高層ビルも建ち始めた銀座において高さ10m程の大きさで昭和通りに踏ん張り続けるその姿は、微笑ましくもあり、未来に向けた新しい価値観・メッセージを、すごく小さな声で発しているようにも思えます。MUSEEは一体どんなメッセージを発しているのだろう。その声は大きく出来ないのか。それが本展のテーマです。
本展では、1・2・3階そして屋上に、それぞれ1つずつ、銀座を考えるための展示室を計画しました。それぞれの部屋には、訪れた人々が銀座について考え・語り合えるようなテーマが設定されています。収集物や学生たちの提案、リサーチにインスタレーションと、出品作品も多岐にわたります。
建築の完成に向け、検討を繰り返すことを「スタディ」といいますが、この展覧会は言わば銀座の未来を共に考えるためのスタディ展です。この場所が、銀座の未来について考え、語り合い、何らかの想いを持ち帰ってもらう…そんな場所になってもらえればと考えています。それは展覧会の目標でもありますが、ひょっとしたら、それはMUSEEの可能性そのものなのかもしれません。
建築家 菊池甫・山本展久 (パンフレットより)

写真は3階ギャラリーの様子。
2階のインスタレーション3点も彼らの制作物で、2階については監修者と出品者、両方の立場で関わっている。
企画の一環として、2月11日18時30分からは、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト代表の前田達之氏が「中銀カプセルタワービル~名建築を保存する 7 つの方法~」をテーマにトークショーを行う。申し込みは「銀座、次の100年のためのスタディ展」のウェブサイトから。 http://kawasaki-brand-design.com/?p=7202
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2016年9月14日に逝去した、早稲田大学名誉教授・田村 恭氏(享年92歳)。 日本建築学会誌2017年1月号に、早稲田大学・輿石直幸教授が追悼文を寄せている。

田村 恭氏は1925年8月2日東京生まれ。1948年早稲田大学建築学科卒。同大学院特別研究生として吉田享二教授の指導を受ける。1983年日本建築学会論文賞「建築材料としてのプラスチックスに関する研究」。

2009年田村研究室の新年会の写真(提供・輿石直之氏。2列目左から4人目)。
最前列右から4人目、ステッキを持つのが田村 恭氏。田村研の卒業生を中心に、卒業後も研究室と関わりの深いごく一部が集まった。鶴田裕氏、難波蓮太郎氏、十代田知三氏(十代田三郎氏の息子)はこの年は欠席。松本洋一氏、中山実氏、現清水建設の社長の顔も見える。
輿石教授の追悼文より以下一部紹介させていただく。
吉田先生は、その3年後、日本建築学会の会長任期を終えた直後に亡くなられました。『建築物の耐久性』という著書を出版され、摩耗、衝破、凍害、容積変化について、実例と実験によって、劣化現象の究明や耐久性向上につながる知見を多数発見されました。また、この当時から、施工と維持管理の重要性に着目していました。田村先生は、短い期間でしたが、このような視点での研究指導を受けられました。
その後は、十代田三郎教授から指導を受けています。十代田先生は、一貫して「木造建築の腐朽とその防止に関する研究」に取り組んで学位論文をまとめられ、また、実務を基盤とする一般構造(構法)を学問レベルにまで高められました。なおこの分野は、神山幸弘先生に引き継がれています。十代田先生の編著に建築材料一般、建築構法一般、建築施工一般の三部作がありますが、田村先生は目次の草案作りを任され、この経験を通じて、十代田先生が思い描く教育理念を学びました。
田村先生は、昭和33年に米国ミシガン大学に派遣され、「建築産業における生産性」について研究指導を受けました。帰国後は、建築作業の生産性向上を目指して多数の建築現場で作業測定をされ、標準作業時間の算定や作業改善に努力されてきました。また、科学的管理手法の導入による現場作業の合理化、工事計画および工事管理の体系化、建築施工の機械化・自動化などに関する研究に取り組まれました。当時の大学における施工教育は、もっぱら建築業で活躍する施工経験豊富な実務者に頼っていましたが、日本ではいち早く、建築学のカリキュラムに建築生産管理工学を導入いたしました。これによって本学の建築材料および施工分野に材料、構法および施工の3本柱が整いました。
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実は田村先生は防水とのかかわりはほとんど無いが田村氏が師事した吉田・十代田両氏は防水と浅からぬ因縁がある。
60年前の建築学会会長がこれほど防水を重視していたとは…。
吉田享二の防水談義

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これは1957年昭和32年、奥山化工業の会社案内「奥山式総合防水層の栞」の第7ページ。
このページは情報量が多い。昭和31年奥山菊五郎の黄綬褒章。菊五郎と吉田享二教授、十代田三郎教授の合作によるキャッチフレーズ。十代田教授の防水コラム。そして次のページには、21代日本建築学会会長 吉田享二早稲田大学教授の、に対する次のようなメッセージが掲載されている。
吉田享二先生談
防水工事は如何なる建築に於いても最も重要視すべきである。而して材料と構造と相俟って完成し得るものである。自己取扱いの材料が建築の一部となって永く其の目的を達する迄、材料製造者及施工者は責任を持つ覚悟をして貰いたい。其為めには熟練者を採用して自己の監督できる法をとって社会を満足せしめてほしいと思う。材料と施工との分かち得ない責任のあるのは防水工事の如きものである。熟練せる監督と現場従業員の必要は無論として、材料選定に関しては次の如きものは実施に際して先ず注意すべき事であろう。
以下略。
吉田享二氏は明治20年(1887)に兵庫県但馬生まれ。明治45年(1912)東京帝国大学工学部建築学科卒業。同時に早稲田大学建築学科講師。助教授を経て大正5年(1916)教授。専門は「建築材料学」であったが、大正14年(1925)から「都市計画」の講義を担当するようになる。東大や京大などに先駆け、大正11年から早稲田では「都市計画」の講義が開設された。当初、内務省官僚の笠原敏郎が講義を担当していたが、翌年におこった関東大震災の後、笠原は復興局へ異動したため、吉田享二が受け継いだ。
建築家として代表的作品、「日本民藝館本館」(登録文化財/昭和11年[1936])、竣工東京工業試験所(1922)、小野田セメント本社(1917-26)、第一菅原ビル(1934)など。
吉田享二氏に関しては、鳥取環境大学浅川研究室のブログが詳しい。
http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-962.html
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なぜ建築学会会長で建築材料学の大御所が防水工事にここまで肩入れしたか。
「奥山-片山のルーフネット」座談会での古谷氏の発言を見てみよう。
(ルーフネット2010年6月10日 記事より一部転載)
古谷:前に僕の先輩で秋山という取締役がいた。あの方は新制高校と旧制高校の境目だから。今生きていれば82歳くらいかな。昭和25年か26年の卒業ですよ。早稲田の大学院を出ているんですよ。あの当時は珍しいですよ。
片山: その秋山さんは奥山さんにはどういうきっかけで?
古谷: 大学院までいかれたのに。就職がないご時世だった。
片山: 僕もお会いしたことがあるはず。 確か小柄な方で。
古谷: 私が早稲田で、十代田先生から「奥山へ行って来い」と言われたのと同じように、吉田先生から「奥山に行け」って言われたそうですよ。
編集長: 十代田先生の先生が吉田先生。吉田先生と奥山の関係があれば、十代田先生が古谷さんに「奥山へ行け」というのはわかります。でも、その前に吉田先生が秋山さんに「奥山へ行け」というからには、さらに以前から、吉田先生と奥山とは、かなり親密なつながりがあったということですね。
以下略。
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創エネに貢献するベアリングとその応用技術

「トライボロジーと建築」というと免振や曳家などを思いつくが、床の滑りや壁面の汚れの問題なども重要だ。屋根の分野では、先人たちは雨水の挙動を経験的に理解しながら屋根材の素材選び、固定方法、勾配などに生かし、屋根づくりの知恵を伝えてきた。
「屋根、防水、雨仕舞」をキーワードとする「ルーフネット」でも、このトライボロジーは取り上げたい分野でありながら、先送りになっていた。技術情報誌およびポータルサイト『ベアリング&モーション・テック』の編集長である橋浦克彰氏が、建築リフォーム&リニューアル技術誌に「建物の再生を支えるトライボロジ―技術」を連載している。
今回は「創エネに貢献するベアリングとその応用技術」。これを紹介させていただく。(テツアド―出版、月刊「リフォーム」2016年12月号転載)
概要:「トライボロジー」は摩擦を大きく、または小さく制御して、モノを滑らかに動かす技術である。建造物のような重量物の荷重を支持しながら低い摩擦で動かす技術は、総称して「ベアリング(軸受)」という。だからベアリングは摩擦・摩耗をコントロールする「トライボロジー」のキーテクノロジーの一つである。12月号では、建築分野で要求の高まる省エネルギ―、さらには創エネルギーを支えるトライボロジー要素技術のベアリングの技術や、その応用システムによる創エネについて報告する。

建物の再生を支えるトライボロジ―技術 ⑤
テツアドー出版、月刊「リフォーム」2016年12月号より転載
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東京都町田市・妙福寺

「長祐山妙福寺」は、1391年、足利将軍が幕府を開き明と国交を開いた頃開山。身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の日億聖人によって開かれた池上本門寺・鎌倉妙本寺両山の旧末寺。約5000坪の境内にある伽藍のほとんどが、東京都や町田市の有形文化財に指定されている。
この美しい銅版葺きの鐘楼門は、くぐり門形式のめずらしい建物で、延享3年(1746年)に建立されたもの。
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妙福寺由来
公募締め切りは1月20日。
~「技能労働者の戦略的確保・育成支援事業」における重点支援対象案件の公募~

国土交通省は、中小・中堅建設企業に従事する技能労働者の確保・育成に向けた取組を支援するため、平成28年度第2次補正予算を活用した「技能労働者の戦略的確保・育成支援事業」を実施する。
以下の要領で、技能労働者の確保・育成に向けたモデル性の高い取組を公募する。この事業は、中小・中堅建設企業や地域の教育訓練機関等が連携して行う。
1.支援の対象となる取組
中小・中堅建設企業や地域の教育訓練機関等が連携して行う、技能労働者を対象とした訓練の実施、教育 訓練カリキュラムの作成、指導員の育成等、技能労働者の戦略的確保・育成に関する取組が支援の対象と なる。
2.支援額
一案件あたり上限300万円を目処に支援。
3.公募期間
平成28年12月21日(水)~平成29年1月20日(金)(※当日必着)
4.主な申請要件
・中小・中堅建設企業や地域の教育訓練機関等によって構成されるグループ(連携体)での取組であること。
・平成28年度から起算して、概ね3年程度の明確な行動計画及び目標数値を設定できる取組であること。
・支援額と同額以上を自己負担すること。
<問合先> 国土交通省 土地・建設産業局 建設市場整備課 ☎ 03-5253-8281 📠03-5253-1555
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ピングラウト工法の歴史

昭和61年(1986)、親水性発泡ウレタン樹脂による注入止水工法「ピングラウト工法」の施工団体としてピングラウト協議会が設立、陣内香氏が初代会長に就任した。同工法は清水建設が開発した特許工法で、材料提供は武田薬品工業、施工を担当するのがピングラウト協議会である。
協会機関誌第41号(創立30周年特集)に協会30年の歩み(上表)が記されている。
協会設立時から、深くかかわってきた元清水建設・小野正氏がこの間の変遷を同号に投稿しているので、併せて転載する。


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東哉:丁酉(ひのととり) 諫鼓(かんこ)の鳥壽々(すず=土鈴)
月のフェイズに合わせて発刊する、ほぼ週刊ウェブマガジン「ルーフネット」より、新年のお慶びを申し上げます。
屋根を愛で、屋根を守る人たちの仕事ぶりや、仕事に対する思いを伝えたいと思います。雨仕舞、防水の観点から屋根を見、歴史やアートの世界とのつながりを、探し始めたのですが、次々と現れてくるのです。屋根をテーマ美術、音楽、考古学、歴史で遊べます。「屋根で遊ぶ」というより「屋根を遊ぶ」と感じます。
今年もhttp://roof-net.jp/をよろしくお願いいたします。
ROOF-NETの今年の3大テーマ
① 近江神宮宝物館に防水の歴史コナー設置
② 雨漏りが原因で消え去る名建築を救え―
③ 屋根の歴史・防水の歴史を音楽や美術を通して見るという屋根遊び
~Thème de Roofnet S'amuser en toiturant 。東西 屋根と防水と音楽めぐり
roof-net / ルーフネットは、屋根・防水・雨仕舞に関わる人たちが,自信とプライドを持って仕事を継続できることを祈ります。そして今年も「屋根と防水と雨仕舞のセレクトショップ」を目指します。 店主 森田喜晴
ルーフネット鶴川支局 FAX 042-812-3518 morita@roof-net.jp 090-7410-9474
〒195-0053 東京都町田市能ヶ谷 7-23-31-204
編集本部 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2-13-3日本橋梶原ビル6F
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