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(旧 「防水屋台村」建設中)
RNY321保存か建て替えか 中銀カプセルタワービル 2
保存か建て替えか 中銀カプセルタワービル ②
そもそも中銀カプセルタワービルってどんな建物?

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建築としての中銀カプセルタワービルの価値、という視点なら日本建築学会や日本建築家協会、docomomo Japan などの保存要望書に簡潔に述べられている。建築学会とJIA・日本建築家協会の要望書から、ハード部分に関する記述を要約してみよう。

「これまでの現場で鉄骨をくみ上げ、あるいはコンクリートを打設して建築を作り上げる 方 法 か ら 変 わ り 、量 産 可 能 な ユ ニ ッ ト を 一 つ の 個 室 カ プ セ ル と し て 工 場 で 製 作 し た 。エ レ ベ ーターや階段などを含む、コアとなる鉄筋鉄骨コンクリート造の二本のインフラストラクチュアーとしての塔にボルトで取り付けるという画期的な工法がとられた、又個室カプセルの配管は二本のコア外部に露出設置された設備配管と接合されるようになっており、設 計者によると、もし同様のコアが他の都市に作られた場合、カプセル ご と 移 動 し 、 付 け 替 え ら れ る こ と が 想 定 し て あ っ た 」


具体的に,どんな構造なのか。この号ではカプセルを愛してやまない中銀カプセルタワービル保存・ 再生プロジェクト代表の前田達之さんに説明していただき、黒川紀章著作集第 1 巻、第1 7巻主要作品図録および竣工直後の新建築の記事、日高 仁氏の UIA2011Circular「中銀カプセルタワー」で確認しながら紹介した。
前田達之さんは、2010 年に最初のカプセルを取得以来、2011 年から中銀カプセルタワービル管理組合法人で監事を務め、ビルの保存・再生を実現するために管理組合、管理会社、オ ーナーと交渉を続けている。2014 年に中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトを立ち上げ、現在 13 カプセルのオーナーでもある。
給排水、給湯、冷却水往復、ドレンがコアシャフト内の 竪管に繋がる。この配管やカプセルのジョイント、また少し引いてカプセル全体を見るとカ プセル 1 個 1 個が大きな細胞核を持つ細胞に見えてきて、人体模型を見ているような不思議な気持になってくる。この細胞の 1 一つ一つが取り換えられ、あるいは修理されて新陳代謝(メタボリズム)されていく姿が、容易に想像できる。黒川先生の難しい建築思想とは無関係に、カプセルを見ているだけでメタボリズムを 実感できるというものだ。

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月刊「リフォーム」2016年10月号から、保存か建て替えか、で紛糾する世界的に著名な中銀カプセルタワービルの連載が始まった。本コーナーでは、その記事を順次転載させていただく。

保存か建て替えか 中銀カプセルタワービル ②
そもそも中銀カプセルタワービルってどんな建物?

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黒川紀章は 25 年で、カプセルの取り換えを想定していたが、すでにその期間を更に20年を越えている。「保存か建て替えか」のポイントは、耐震性、コアとカプセルの隙間から浸入した雨によるカプセ ルを固定するジョイントの腐食、カプセル本体の漏水とアスベスト飛散、配管の交換、などである。手をこまねいていれば劣化は進む。今建築家のみならず、「カプセルを残したい」という建築にかかわりのいない個人の想いの連鎖が保存yン同を急加速している。建築と住み手がどう付き合ってゆくか、又とないケーススタディが世界中のまなざしの中で進んでいる


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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会

2017年度、大規模修繕の在り方WGなど
防水工事小委員会に大規模修繕など2つのWG設置

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2017年度の日本建築学会防水工事運営委員会の活動計画として、「大規模修繕の在り方WG」と「ポリマーセメント系塗膜防水工事標準化検討WG」の2WGが新設される。
102016年度の構成 

日本建築学会組織の中で、防水工事運営委員会は、材料施工委員会に属する9運営委員会の一つとして運営されており、現在は(2017年3月まで)上表の構成である。

新年度は7WGのうち一つが名称変更、2つが継続、2つが新設される。
大規模修繕に関しては対象が広範囲に渡るため、防水工事運営委員会の「大規模修繕の在り方WG」では防水に限定した調査研究科活動を行ってゆく予定。


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