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(旧 「防水屋台村」建設中)
RNY305  2015年 建築用シーリング材生産動向
6年ぶりの前年割れ
2015年の総生産量は89,128kl(前年比98.2%)

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シーリング材の材種 別生産量推移


2015年の全建築の着工床面積は12,962万㎡(前年比3.3%減)で2年連続で減少した。
日本シーリング材工業会広報委員会飯島義仁委員長が、同工業会機関誌「&シーラント93号」で2015年のシーリング材の生産動向を分析している。その一部を紹介する。

総生産量:
2015年は89,128kl(前年比98.2%)。2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻、これを受けて翌2009年の生産量は74,506klと落ち込んだ。その後5年連続で増加、2014年は’07年以来の90,000kl台に回復したものの、2015年は6年ぶりの前年割れとなった。

前年比10%以上増加したのは、2成分形シリコーン系 127.2%のみ。
前年比10%以上減少したのは、ポリイソブチレン系 74.9%、 油性系 83.8%、 シリル化アクリレート系 86.2%、 ニトリルゴム系 87.2% 、2成分形ポリサルファイド系 87.4%、の5材種。

建築用シーリング材の適材適所の考え方に従えば、戸建て用に使用される材種は1成分・2成分形変成シリコーン系および、1成分・2成分形ポリウレタン系である。
一方、ビル用に用いられるのはガラス回わりにはシリコーン系、露出目地では変成シリコーン系、塗装目地ではポリウレタン系である。
総生産量に占める割合は、変成シリコーン系39.9%(前年比1.0%増)、ポリウレタン系33.0%、(前年比0.8%増)、シリコーン系26.8%(前年比0.5%増)、となり、3材種合計で94.9%(前年比0.5%増)に達し、我が国の建築用シーリング材の生産量は、これら3材種に集約される傾向が続いている。

材種別動向
シリコーン系: 1成分形は中国など海外製品が輸入され、低価格品がホームセンターなどで販売されているが、国産品とは、各種性能面での差が明らか。2成分形については、建築学会の屋外暴露試験結果から、優れた耐候性・耐疲労性が評価されており、大型ガラスカーテンウォール物件での採用が増加している。また土木関係では新幹線床板のエキスパンションや農業用水路補修物件で採用され、用途拡大が期待されている。

ポリイソブチレン系: シリコーン系のような汚れの出ない、ガラス周りに使用できるシーリング材として期待されているが、接着性や薄層未硬化の問題から伸び悩んでいる。ポリイソブチレン系の問題点を改良した、1成分系としてのシリル化アクリレートが販売されており、今後両者を製造するメーカーの動向が注目される。

変成シリコーン系: 前年に続き、今年も過去最高を更新。独り勝ちが続いている。変成シリコーン系は1995年から20年以上、生産量トップの座を占め、今年に至っては2位のポリウレタン系との差は10,000 klを超え、当面首位交代はないもよう。

ポリサルファイド系: 石・タイル・建具回りなどノンワーキングの露出目地に適した材料であり、ポリマーとしては優れた耐候性などに特徴がある。ただバランスのとれた製品にするには技術力が必要で、最近は製品格差が拡大しているとの指摘がある。

ポリウレタン系: 1成分形は戸建て・窯業系サイディング用途の減少に伴いやや減。2成分形は改修や震災復旧の物件増加、新築分譲マンションの回復を背景に2010年の12,801klを底として回復。2007年の19,320kl には及ばないものの堅調を維持。


今後の展望に関しては、『まとめ』部分を以下に転載させていただく。
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シーリング材の材種別構成比の推移
シーリング材の材種別構成比の推移


建築着工統計20%
建築着工統計(単位千㎡)


773主な建築you シーリング材の生産量推移
主な建築用 シーリング材の生産量推移



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