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(旧 「防水屋台村」建設中)
建築学会創立130周年記念特集号の中の「防水とシーリング」
130年を代表する出来事 AIJの視点 

建築雑誌4月号DSC00278
AIJ日本建築学会の機関誌「建築雑誌」4月号は創立130周年記念特集号~学会の過去と未来~。
2部構成の第一部は「学会のこれまでとこれから」と題した、中島正愛会長と村上周三元会長の対談。
第2部は「時代をかたちづくった学術・技術・芸術」と題し、130年間の建築学の発展においてエポックメーキングとなった、いくつかの特筆すべき研究、技術、作品、業績についてスポットライトを当てている。


建築雑誌 130周年特集 年表 P4160104
右頁のP5にその時代背景とキーワードが示されている。それぞれの時代を切り取るスナップショット的な事象を紹介することが狙い。
この中で防水、雨仕舞にかかわる記述は1968年「霞が関ビル(制振構造、弾性シーリング材)である。

第2部のエポックメーキングな技術として、材料施工の分野では4つの技術が掲載され、「高耐久化高分子系有機材料」を、東京工業大学田中享二名誉教授が次のように紹介している(概要)。

建築材料史の中では、高分子系有機材料は新参者である。・・・・
しかし今まで我々がずっと使ってきた建築材料にない優れた性質を持っている。それは大きな変形に追随でき、しかも弾性的復元性にすぐれ、多数回の繰り返しにも耐えるという性質である。この特徴ある性質が、当時の急速な建築構法の進化を支えた。エポックメーキングな出来事は、霞が関ビルディングのカーテンウォール工事においてである。・・・
建築技術者と材料技術者との協業による耐久性研究が本格化したのは、このときからであるといってもよい。現在の高分子有機材料の免振ディバイスや制振ダンパーへの適用は明らかにこの延長線上にある。・・・
材料の進歩は高分子系有機材料の耐久性評価にも大きな影響を与えた。・・・
無機系材料ほどの耐久性は期待できないが、将来は50年程度を目指す時代が到来するかもしれない。・・・
今、高分子系有機材料は仕上げから構造的用途まで、使用範囲が拡大している。・・・耐久性も着実に向上している。ただそれがどの程度の期間、本当に大丈夫であるのかといった観点からは、やはり実務での経験が乏しい。ここが経験豊かなコンクリート、鋼材、木材と根本的に異なるところである。実務でも確信が得られたとき、本当の意味での建築材料の仲間となる。キーワードは耐久性である。


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