(旧 「防水屋台村」建設中)
*コニシベステム会が20周年記念誌と震災対策ガイド発刊
「20周年のあゆみ」と「震災復旧・対策 建築補修・補強ガイド」を発刊


ベステム2冊PA280037

ベステムガイド中身 PA280039
1995年の阪神淡路大震災被害の対策として作成された資料が、今回発刊されたガイドのベースになっている。2011年の東日本大震災でも対策資料が活用された。20周年事業としての発行に際しては内容を見直し、さらに写真を大量に追加、また常に携帯できるよう、サイズや厚みも最低限に抑えた。


コニシベステム工業会(若井純会長)はこのほど工業会設立20周年を記念して「コニシベステム工業会20年のあゆみ」(A4版66ページ)と「震災復旧・対策 建築補修・補強ガイド」(A5版27ページ)を発刊した。
ベステム工業会はコニシ㈱が製造するエポキシ樹脂の施工団体である。当初関東地区の組織として「コニシベステム工業会」が1995年87社の正会員で発足した。2014年度の会員数は377社。関東での設立を契機に全国7地区で組織化が進み、地区工業会を纏めた連合会全体では1043社の会員数となり、防水・補修関連の施工団体としては最大レベルの組織となった。
現在工業会事業の柱が、今泉勝吉工学院大学名誉教授の発案による「ベステムスクール」で、今年で16年を迎えた。、これまで929名の卒業生を送り出している。2009年からは本橋健芝浦工業大学教授がスクールの学長を務めている。
同工業会では、今後独自工法の開発により差別化を図り、一層の発展を目指す方針。





*2014年上半期防水施工面積 JWMA発表
2014年上半期の施工面積は307万平米

JWMA2014上半期

日本防水材料連合会JWMA がこのほど 2014年上半期の防水施工面積を公表した。これによると加入5団体の施工面積はアスファルト防水、シート防水、塗膜防水を合わせると307万平米となった。

非木造陸屋根の建造物を主な市場とするメンブレン防水の施工実績が上の数字である。
統計は防水工法別の団体である5団体の集計をまとめたもので、このうちトーチ工法は改質アスファルトシートをトーチバーナーで炙りながら貼り付ける工法であり、材料としてはアスファルト防水である。
そこで、上の数字を材料別に分類すると以下のようになり、好調な塩ビシートに支えられたシート防水が、32.6%のシェアで、少しリードしているが、アスファルト、シート、ウレタン塗膜が市場をほぼ3分していることがわかる。

 アスファルト系防水   8,331㎡ 
 シート系防水  10,037㎡ 
 ウレタン塗膜防水   9,713㎡ 

※ ※ ※

出荷量の算定に際して、アスファルト防水の場合、ルーフィングの種類が多く、工法によっては1層から4層のルーフィングを使用する。 したがってルーフィングの出荷量から施工面積を算定することは不可能。そこで、ARKではプライマーなど施工の際に必ず用いられる下地関係材料の出荷量から施工面積を算出している。またこの数値は戸建住宅の下葺材は含まれていない。

各団体によるコメントは次の通り。
ARK(アスファルトルーフィング工業会) :  新築工事に加え、改修工事の需要も増え、前年と比べ僅かながらだが増加した。下期はさらなる実績増となるよう期待したい。      

KRK(合成高分子ルーフィング工業会) :  KRK全体で1千万㎡を超え、非常に好調であった。 特に前年対比で、加硫ゴム113%、塩ビシート118%と生産量を大幅に増やした。
     
TRK(トーチ工法ルーフィング工業会) :  1-3月期は消費増税前の駈込み需要や復興需要等があり対前年比を上回ったものの、4-6月期はその反動で出荷が減少。    
       
FBK(FRP防水材工業会) :  上期は消費税前の駈込み需要や、住宅着工件数が多かったことなど、増加の要因が有り、昨年を上回ったものと思われる。      
          

NUK日本ウレタン建材工業会 :  防水施工面積は、1~3月の大幅増を受け、4~6月も前年比増となり、上半期は前年比115.2%で大幅な増加となった。


(RN219Y )早稲田大学OBによる「建築材料および施工」連続講演  
早稲田大学OBによる「建築材料および施工」連続講演 
 
第1回講師:難波蓮太郎工学院大学名誉教授
 


早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科の輿石教授は2013年3月より、早稲田大学理工学部55号N館会議室で学生とOBによる勉強会である「建築材料及び施工研究会」を隔月で開催しています。

輿石研


第1 回は難波蓮太郎氏(2013年5/31)、第2 回は中根淳氏(7/26)、第3 回は十代田知三氏(9/27)、第4 回は石川廣三氏(12/13)、第5回は中山實氏(2014年4月18日),第6回は松本洋一氏((7月4日)、第7回は小早川敏氏(10月20日)が講師となり熱弁をふるい、いずれも予定の講演時間を大幅に延長しての力の入ったものでした。

講師は、それぞれ自らの学生時代からの 研究過程の苦労話や研究者としての様々なノウハウを伝えた。さらに輿石教授は「建築材料の教科書にはあまり載っていない先端的なお話や研究の裏話苦労話をお聞きしている。その後の懇親会は毎回盛り上がり、研究室の卒論生・院生とって大先輩方と交流ができる貴重な機会だ」と連続セミナーに大きな手ごたえを感じ ています。

各講師は、苦い経験や、研究者・技術者としての喜びを率直に語ります。記者は毎回参加させていただき、予定時間をいつもオーバーする講師の熱演に、後輩たちへの愛情を感じ、うらやましく思っていました。これまで各回の様子はルーフネットで紹介してきましたが、このほど、輿石研究室としての講演記録をいただきましたので、これを機に「ルーフネット・輿石研究室だより」として順次紹介してゆきます。第1回は工学院大学名誉教授・日本漆喰協会顧問の難波連太郎氏です。

第1回 漆喰の効用

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難波連太郎氏(左)と十代田知三氏(右)


■講師:難波蓮太郎工学院大学名誉教授」
■開催日時:2013年5月31日 18時~19時半
■開催場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 2階大会議室
■講師紹介
 工学院大学名誉教授、日本漆喰協会顧問
1933 東京生まれ
1956 早稲田大学第一理工学部 建築学科卒業
1958 早稲田大学大学院工学研究科建設工学専攻建設工学修士課程修了 1958 工学院大学助手就任、専任講師、助教授、教授、を経て2000年に大学名誉教授
1997~2006 滋賀県立大学環境科学部非常勤講師


■講演内容
1. 今までの経歴
 学部卒業後、大成建設の面接を受けるが就職できず、十代田先生・田村先生のもとで修士を過ごす。卒業後、十代田先生から、工学院大学の下元連研究室助手になるよう勧められ、勤め始める。タイル張りの圧着工法に用いるポリマーセメントの研究を発端に、そのまま塗り物の研究を続けているが、途中から漆喰に興味を持ちはじめる。自分から道を決めるというより、周りの方々から与えられた役目や仕事をこなしてここまで来ている。人生はそういった風に決まっていくことが多い。
2. 漆喰の効用
鈴木光さんと一緒に漆喰の研究などを行う。鈴木光さんは難波先生の教え子にあたる。
漆喰は、生石灰を水で消化した消石灰をバインダーとしており、強アルカリで抗菌作用が高い。アルカリであり続けるためには、炭酸化してはいけない(炭酸化すると中性化していき、アルカリ性ではなくなる)。また、高い湿度の環境下で炭酸化が進む。6畳間に漆喰を塗るとして、50%程度炭酸化すると仮定すると、6畳間77500室で東京ドーム1杯分のCO2を吸収する。今後も積極的に漆喰を用いるべき。
 室内の湿度変化を、ビニールクロス貼りと漆喰塗りとで比較すると、漆喰塗りの場合に、室内の絶対湿度が下がり、湿度変化の波も少なくなっている。漆喰の空隙は40%以上であり、微細な気孔も多く、これが調湿性を実現している。
3. 海外の消石灰利用
 南フランス、アヴィニョン近郊(ローマ水道橋)
内部導水路に石灰クリームが塗られており、殺菌の目的だったのではないか。
 中国(大連)・メキシコ・チベット、ギリシャ(ミコノス島)・ベルギー(ブリュッセル)  
世界各国で防虫・抗菌の効果を期待して、街路樹の樹幹に石灰クリームを塗っている。ベルギー(ブリュッセル)、スウェーデン(ストックフォルム)、ギリシャ(ミコノス島)、イスラエル(ハイファ)では、建築内外で石灰クリームがつかわれている。ギリシャ、スペイン(バルセロナ)、イタリア(ヴェネチア)などで炭酸化の具合を観察してきた。
4. 長崎の軍艦島見学
 長崎の軍艦島に、2011年に漆喰協会で見学を行った。各所にフェノールフタレインを掛けて、呈色具合を確認。石垣護岸には、天川漆喰(水硬性漆喰)が石の接着に使われている。
5. 太陽軒(埼玉県川越市 1929年竣工)の改築工事
2003年3月、耐震補強と内外装の改築を依頼され、当時開発した既調合漆喰(ピンク色)を用いた。また、耐震補強法では、新築で用いるホールダウン金物は使えないので、フクビ化学工業(㈱)と開発したARS工法(Anchor Rope Reinforcement System:アラミド繊維を用いて基礎と柱の固定する工法)で行った。特徴として、既存木造住宅でも使用できる。
6. 各地の伝統的左官仕上げ
 左官材料・工法の特徴、建築と左官の変遷、日本壁の定義と特徴、各地域の建築紹介
 北海道(豊平館、旧日本郵船小樽支店、旧後藤商店)
 東北―岩手(千葉家・小野寺家・佐藤家・加瀬谷家住宅土蔵)、山形(銀山温泉旅館、長源寺)
 北陸―富山(鏝絵各種、本磨き海鼠)、石川(石川門、能登の釉薬レンガ外壁)、長野(旧開智学校1)、海鼠壁各種)
 関東―埼玉(太陽軒、遠山記念館2))
 東海―静岡(伊豆長八美術館3)、旧岩科学校)、三重(赤福本店「竈(伊勢磨き)」)、愛知(名古屋「信長塀」4))
 近畿―京都(角屋)、兵庫(姫路城)、岡山(倉敷の土蔵の海鼠)、島根(石州左官-鏝絵)
 四国―高知(久保田騎志夫邸、吉良川町「石積み」)、徳島(卯建の意味5)、貞光町の二層卯建など)、愛媛(内子町)
 九州・沖縄―大分(安心院町の鏝絵)、長崎(眼鏡橋(天川漆喰を使用)、軍艦島)、沖縄(琉球石灰)
挿話
1) 擬石の技術が多く使われている。海外に行った際、スペインやハンガリーで、擬石風の仕上げが多く使われているのを観察した。
2) 遠山記念館には、室岡惚七(設計)、中村清次郎(大工)、馬路喜三郎(左官)が関わった。
3) 鏝絵名人列伝―入江長八を筆頭に、吉田亀五郎(別名 沓亀)、伊藤菊三郎、池戸庄次郎、大久保雅一を紹介。
4) 日本の三大塀(名古屋市「信長塀」、兵庫県西宮神社「大練塀」、蓮華王院「太閤塀」)
5) 「卯建は延焼防止のためにつけられたもので、立派な卯建を設けることは主人の評価につながっている」
7. 質疑
 質疑では、東大の行った軍艦島に関する調査、漆喰の音響効果、小舞壁の工法(縦壁工法)、などがテーマとして挙がった。
漆喰は、音を乱反射していい音が出る。石膏は硬くて、平面的すぎる。思い返してみると、実は卒論で、漆喰の音響効果を検討していた。今、もう一度漆喰音響効果について見直している。
                                (記録・輿石研究室 博士後期課程3年 中村)




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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会


もう忘れているでしょう?

というメッセージを添えて、仙台の読者から今朝写真が届きました。


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出来ることを、出来る範囲で。でも自分のためですね。


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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会

鳥の巣は育児のための構築物。親の生活の場ではない
ドンキホーテではありません。 鳥の巣です。






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左上の鳥の巣の影です。P1140398
左上の鳥の巣の影です。

釣鐘P1140389
これが釣鐘状の巣 
休憩時間、前席に置かれた巣に参加者が群がる。 いつもと違い女性の数が多い。P1140392
休憩時間、前席に置かれた巣に参加者が群がる。 いつもと違い女性の数が多い。
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カラスの言葉がわかる動物行動学者松原始さんが、10月19日、東京都文京区の東京大学総合研究博物館小石川分館で開催された第4回建築博物教室で、鳥が作る、集合住宅、ブランコ住宅、東屋住宅、つぼ型住宅など。鳥の不思議な生態と、驚異的なアーキテクチャーを紹介した。

え?カラスはお嫌いですか!P1140401
目次 : 第1章 カラスの基礎知識(カラスという鳥はいません―いや、いるんですけどね/ カラスの一生―昔は仲間とつるんでブイブイいわせたもんですが/ カラス君の家庭の事情―神田川とニートとちゃぶ台返し/ カラス的グルメ―私。マヨラーです)/ 第2章 カラスと餌と博物学(カラスの採餌行動―餌を手に入れる方法あれこれ/ カラスのくちばし―その行動と進化/ カラスの遊びと知能―難しいので、ちょっとだけ/ 太陽と狼とカラス―神の使いか、魔女の眷族か)/ 第3章 カラスの取り扱い説明書(それはゴミではありません―ビニール袋+肉=?/ カラス避けの効果―採餌効率と環境収容力/ 頭を蹴られないために―初級カラス語会話)/ 第4章 カラスのQ&A(よくある質問―カラスの祖先ってどんな鳥ですか?/ 哲学的な質問―カラスに死の概念はあるの?/ マニアックな質問―カラスって食えるんですか?)


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国宝の杮葺き(こけらぶき)屋根に降る雨
国宝の樋にしては少々 P1140492

杮葺の下には銅板の水切りらしきものがみえるP1140495
杮葺の下には銅板の水切りらしきものがみえる。しかし

国宝野杮葺屋根の雨P1140497
国宝の立派な杮葺気の屋根につく樋にしては少々・・・。


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大内宿で 茅刈り、茅葺き体験
茅葺き文化協会が体験ワークショプ
11月15日・16日
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体験、セミナー、地元研究者職人らと交流

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日 時 2014年11月15日(土)〜11月16日(日)
会 場 体験研修:大内宿茅場、茅葺き研修施設(旧大内分校)
    茅葺き文化講座、交流会:大内集会所
    宿泊:大内宿茅葺き民宿「伊勢屋」「本家扇屋」「山形屋」を予定
対 象 小学生以上(小学生は保護者同伴)
定 員 30名(*先着順、要申込)
参加費 10,000円(宿泊費、食費)
服 装 野外活動に適した服装(長袖、長ズボン、軍手など)

2014年11月15日(土)
 13:00 大内宿入口集合
 13:10〜13:20 あいさつ、注意事項など
 13:30〜17:00 茅葺き体験研修
 18:00〜19:00 夕食(秋の会津郷土料理)
 19:00〜20:30 茅葺き文化講座
 「草地利用による生き物との共生」楠本良延氏(農業環境技術研究所(NIAES)生物多様性研究領域)
 「会津流茅葺きと大内宿の取り組み」吉村徳男氏(大内宿結いの会)
 20:30〜21:30 交流会

2014年11月16日(日)
 8:30 集合
 8:30〜9:00  あいさつ、注意事項など
 9:00〜12:00  茅刈り体験研修
 12:00〜13:00 昼食(秋の会津郷土弁当)
 13:00〜14:30 茅刈り体験研修
 15:00 解散、集落内自由見学
(平成26年ふるさと文化財の森システム推進事業普及啓発事業)
主 催  日本茅葺き文化協会



nannenikki ゲル
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「ゲル」です。 

ゲル(天幕)の頂点のパーツですP1140082
前回掲載のこの写真、「どこに使うのかよくわからん!」というお叱りをいただいたため、紹介します。
モンゴル遊牧民の移動式住居である「ゲル」の頂点の部分です。

ゲルは、モンゴル語で、主にモンゴル高原に住む遊牧民が使用する組立式の伝統的な移動式住居のことです。中高年の世代には、中国語の呼び名に由来する「パオ(包)」という名前のほうがなじみがあるはず。

ゲルの構造は木製の菱格子の骨組みとフェルトで構成される円筒形のテントで、屋根部分には中心から放射状に梁が渡されます。

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100年以上前の防水層遺産が危機に
旧前田侯爵邸(懐徳館)西洋館の遺構4

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このレンガの塊は平成6年に東大総合研究資料館の増築に伴う発掘調査で発見された、旧前田侯爵邸(懐徳館)西洋館の基礎の一部で、玄関脇の地下 1階の小室部分にあたる。最下の捨コンクリートの上に煉瓦がしっかりと積に上げられ、中ほどにアスファルトの防水層が見られる。
かつて東大赤門を入ってすぐ右手に置かれていたのだが、現在は2007年に新設された本郷3丁目駅寄りの懐徳門の一部となっている。
 

この地区は旧加賀藩主前田侯爵家の敷地であった。当主前田利嗣は明治天皇行幸のために屋敷・庭園の整備を企画し、明治40年に西洋館が竣工した。ルネサンス風のデザインで地上2階、地下1階の大規模な建築であった。大正12年の関東大震災の後、建物と庭園は東京大学の迎賓施設「懐徳館」となったが、昭和20年3月10日の東京大空襲で炎上し、取り壊された。重厚で頑丈な基礎は、かつての優れた西洋館姿を偲ばせるわずかな遺物である。(案内板より)


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建築史的に重要なのはもちろん、防水業界にとっては極めて貴重な「もの」である。壁面のアスファルト層は雨ざらしのため、剥落が急速に進んでいる。105年前の防水層が、間近で観察できる稀な例であるからだ。早急な保存策が検討されるべきだろう。

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防水層はまだ柔軟性を維持している。

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壁面のアスファルト塗膜はどんどん剥落

写真中央部レンガ積みの中央部水平にアスファルト防水層が残存しており、まだ柔軟性を保っている。左壁面にはアスファルトが塗られていたが、かなりはげ落ちている。


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臭いトケイソウ
絵日記:といっても石油の臭いはしません


花も実も

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蕾も

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ユニークです。 ルーフネットとしては「臭」という文字を見ると「臭水くそうず=石油)、「臭土くそうど=天然アスファルト)が頭に浮かび、親しみを感じてしまいます。

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東大生物科学の解説をどうぞ。2014年10月16日
RN 128Y 日本建築仕上学会が創立25周年
2014年大会学術講演会
韓国建築施工学会との日韓合同セミナーも



平成26年10月16日、と17日の両日、東京本郷の東京大学山上会館で、日本建築仕上学会2014年大会講演と第一回日韓合同セミナーが行われた。

論文集 P1140301

初日の午前9時、防水関係の研究発表が6テーマ発表された後、午後3時からは日本建築仕上学会(JSFT)と韓国建築施工学会(KiC)との研究協力開始記念合同セミナー「両学会による研究協力の意義と展開」が行われた。

本橋会長挨拶P1140316

写真1.本橋日本建築仕上学会(JSFT)会長


近藤副会長P1140302

写真2.司会の近藤照夫(JSFT)副会長

セミナーは全て英語で行われ、JSFTの近藤照夫副会長(ものつくり大学名誉教授)が司会進行を担当した。JSFT本橋健司会長(芝浦工業大学教授)の挨拶の後、KiCの韓 千求会長が、昨年2013年5月韓国で始まった研究協力の試みが今回の第一回セミナー開催に結実するまでの経緯を説明するとともに、実現に、向けての関係者の努力に謝意を述べた。

KiC韓千求会長P1140322
写真3.韓国側を代表して挨拶する韓国建築施工学会(KiC)韓千求会長(清州大学校)。

施工P1140324
写真4 韓国建築施工学会(KiC)權副会長(韓国大学)

昨年の研究協力調印式の様子を詳しく報じる KiC 会誌 が紹介された。P1140342
写真5 昨年韓国で行われた研究協力調印式の様子を報じるKiC会誌。

火災P1140335
写真6 KiC權副会長(湖西大学校)
 
火災 P1140355
写真7 韓国での火災事例が詳細に報告された。

続いて、韓国側から、KiC姜副会長が、Advanced Formwork Systems for Tall Building Cnstructionのテーマで韓国での超高層ビルの最新の施工・管理システムを紹介、続いて 權副会長が Analysis on the Big Fire Incidents and Disaster-Mitigation Measures for Fire Safety Policy in Korea のテーマで、超高層ビルでの大規模火災被害を低減するための韓国での試みなどを、写真を多用しながら紹介。
休憩を挟んで日本側からはJSFT本橋会長が,Concrete Carbonation Suppressive Performance of Surace Coating のテーマで基調講演を行った。


なお第1日目のプログラムを終了した、6時からは、創立25周年記念パーティーが盛大に開催された。
pa-thi- 上村先生祝辞と乾杯 P1140376
写真8 学会設立の功労者である上村克郎氏が祝辞と乾杯の発声。


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手を使わずに巣を作る。家ってなんだ?
これで巣?あれで巣!こんなんで巣!!
2014年10月18日(日曜日)

アーキテクトニカ小石川
鳥から学ぶ家作り??

建築博物教室 第4回 
鳥のアーキテクチャ ——手を使わずに構造物を作る
日時:2014年10月19日(日) 13:30-15:00
場所:東京大学総合研究博物館小石川分館 (東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅徒歩5分)
講師:松原始氏(総合研究博物館特任助教/動物行動学)
入場:無料(事前申込不要)



鳥のアーキテクチャーDSC06618

茗荷谷の小石川アーキテクトニカで秋の庭園を愛でながら鳥から家作りを学ぶ。


鳥が巣を作ることはよく知られている。では、鳥の巣とはどういうカタチのもので、どこにあるの? 鳥は一体、何のための巣を作るのか? 眠るため? それとも暮らすため? 身近な鳥の巣も、意外な場所に、意外な方法で作られていたりする。そして世界にはさらに不思議な鳥の巣もある。巣のように見えて、実際には巣ではないものも。講座では、鳥が作り出す様々な構造物(アーキテクチャ)を紹介する。

講師:松原 始 (まつばら はじめ)さんの略歴
京都大学理学部卒業
京都大学理学研究科後期博士課程修了
理学博士
東京大学総合研究博物館リサーチフェロー、
特任研究員を経て、東京大学総合研究博物館
インターメディアテク寄付研究部門特任助教
本当は巣ではなくカラスの行動や生態の研究
をしているそうです。
(ポスターより)



ギャラリートーク P1140076
セミナーの前にはギャラリートークが行われる。


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第19回 瓦造形展 27日まで国立新美術館で
現代瓦アート 


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茅葺き職人はアーティスト、 屋根の上で歌舞く(かぶく)、といわれるが、瓦職人も負けてはいない。天平の瓦を再現したり、京都本願寺の気の遠くなるような広大な屋根を葺一方で、現代アートとしての瓦表現に挑戦する人達もいる。
今年も、東京六本木・国立新美術館の野外展示場で、「瓦造形展」が開催されている。

国立新美術館野外展示場A・B
料金:一般 500円 / 大学生 300円
高校生以下・障害者及び付添者2名まで 無料



絵日記 台風19号の翌日
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2014.10.15 大型台風19号が日本列島を縦断した。
竹中大工道具館 開館
10月4日オープン P9120062

10月4日、新神戸駅前に「竹中大工道具館」がオープンした。
7つのコーナーに分かれた展示から、「大工道具をめぐる世界の広がりと豊かさを感じさせる」よう工夫が凝らされている。大工道具の歴史や種類、しくみ を紹介する「歴史の旅へ」「道具と手仕事」「世界を巡る」、道具や手仕事の美を感じさせる「名工の輝き」「和の伝統美」。ものづくりの心を棟梁の仕事 を通して伝える「棟梁に学ぶ」。木を十分にいかす知恵の数々を見る「木を生かす」。そして、「より多くの人に新しい道具との出会いの場を・・・」とい う想いから、映像、音声ガイドシステム、木の香りを嗅ぐ、実際に触れることのできるハンズオン展示など「五感に響く」展示が充実している。

naka P9120166

木造建築の発達とともに歩んできた日本の大工道具。先史時代から近代までの道具の歴史を、建築史を背景に、実物・復元資料、迫力ある大型模型、うごく絵巻物、豊富な映像資料とともに、面白く、わかりやすく読み解く。

2_20141015015551dee.jpg
内外装すべての部位において、 素材・技能とも最高の物が使用されている。軒樋は鉄製。

tennjou P9120112
2014年建築仕上げ学会大会
日本建築仕上げ学会2014年大会学術講演会
10月16日・17日  東大(本郷)「山上会館」で

仕上げ学会大会PA130026
kakikarinnmikann (写真は記事とは関係がありません)


日本建築仕上げ学会(本橋健司会長)の2014年大会学術講演会が10月16日(木)、17日(金)の2日間、東京大学(本郷)山上会館 で開催される。
 プログラムは次の通り

 第1日 2014年(平成26年)10月16日(木)
 ●開会挨拶…………… 8:55~9:00
 ●防水……………… 9:00~10:30
 ●環境………………10:30~11:45
 ●休 憩………………11:45~12:15
 ●コンクリート……12:15~13:30
 ●性能評価Ⅰ………13:30~14:45

 ●日本建築仕上学会と韓国建築施工学会
  研究協定開始記念協同セミナー
  ……………………15:00~17:30
 ●創立25周年記念パーティー
  (参加費10,000円)…18:00~
 第2日 2014年(平成26年)10月17日(金)
  ●補修改修………………… 9:00~10:00
 ●粉体塗装…………………10:00~11:30
 ●機能性材料………………11:30~12:15
 ●休 憩………………………12:15~12:45
 ●アルミ・塗料……………12:45~14:15
 ●ALC・タイル…………14:15~15:15
 ●性能評価Ⅱ………………15:15~16:15 
 ●閉会挨拶……………………18:00~18:05

防水関係では次の発表が行われる予定(敬称略)
●防水(9:00~10:30) 司会:田村雅紀(工学院大学)、坪田義一(アナイス)
2501 実施工塗膜による外壁用塗膜防水材(アクリルゴム系)の長期耐久性評価
      ○片山 忠(イサム塗料)/寺田浩司(イサム塗料)/
       宮村光晴(イサム塗料)/松本幸二(イサム塗料)/
       岩倉伸介(イサム塗料)
2502 夏季を想定ウレタン塗膜防水の品質調査
      ○長谷川学(ハウジング重兵衛)/成田翔平(東急建設)/
       永井香織(日本大学)/松井 勇(日本大学)
2503 「特定化学物質障害予防規則に対応したウレタン塗膜防水工事指針」における安全性確保の基本的考え方
      ○本橋健司(芝浦工業大学)/近藤照夫(ものつくり大学)/
       永井香織(日本大学)  /和田 環(鹿島建設)/
       岡本 肇(竹中工務店) /渡辺 光(レオン工業)
       坂口博英(建築防水安全品質協議会)
2504 ウレタン塗膜防水層の膜厚測定法の精度と適用性
      ○法身祐治(長谷工コーポレーション)/熊谷健二(ダイフレックス)/
       石原沙織(千葉工業大学)/渡辺 光(レオン工業)/
       名知博司(清水建設)  /中島由美子(ダイフレックス)/
       田中享二(東京工業大学)
2505 ビルピット用ライニング材の厨房排水による劣化機構に関する研究    その1 排水と喫水面浮遊物の成分分析
      ○吉田真悟(竹中工務店) /長谷川完(竹中工務店)/
       鈴木貴大(竹中工務店) /杉野慶明(竹中工務店)/
       髙橋 拡(竹中工務店) /若林康人(昭和電工建材)
       野口隆志(昭和電工建材)
2506 ビルピット用ライニング材の厨房排水による劣化機構に関する研究
      その2 有機酸浸漬試験によるライニング材の評価
      ○杉野慶明(竹中工務店) /長谷川完(竹中工務店)/
       鈴木貴大(竹中工務店) /吉田真悟(竹中工務店)/
       岡本 肇(竹中工務店) /髙橋 拡(竹中工務店)
       若林康人(昭和電工建材)/野口隆志(昭和電工建材)
このほか
「コンクリート」の分野で
2514 コンクリート改修施工技術「外壁複合改修工法」の調査研究
      ○拜崎温敬(日本塗装工業会) /武藤正裕(日本塗装工業会)/
       若杉雄一(日本塗装工業会) /峯本正直(日本塗装工業会)/
       塚田修治(日本塗装工業会) /阿木孝二(日本塗装工業会)
       川端祥冶郎(日本塗装工業会)/伊賀上竜也(日本塗装工業会)/
       竹内金吾(日本塗装工業会) /津田 修(日本塗装工業会)/
       森福啓二(ダイフレックス) /山本智道(菊水化学工業)

「性能評価」 の分野で
2517 屋根用遮熱塗料(高日射反射率塗料)の調査研究
      その3 塗装7年後の遮熱効果の検証
      ○市坪孝志(日本塗装工業会) /川端祥冶郎(日本塗装工業会)/
       宮木章吉(日本塗装工業会) /西浦建貴(日本塗装工業会)/
       小川綾一(日本塗装工業会) /三木 実(日本塗装工業会)/
       渡邉廣之(日本塗装工業会) /酒井敏秀(日本塗装工業会)/
       森 有光(日本塗装工業会) /木下 顕(日本塗装工業会)/
       伊賀上竜也(日本塗装工業会)/竹内金吾(日本塗装工業会)/
       津田 修(日本塗装工業会)

「補修・改修」の分野で
2522 超高層集合住宅の大規模修繕に関する調査研究
      その1 調査研究の概要とアンケート調査
      ○永井香織(日本大学)  /星川晃二郎(汎建築研究所)/
       兼松 学(東京理科大学)/遠山芳久(大成建設)/
       山本正人(竹中工務店) /小俣由紀夫(日本ビソー)
2525 建築仕上げの環境調和型材料開発および評価技術の変遷に関する調査研究
      ○福島敏夫(福島建築環境材料研究所2)
「アルミ・塗料」の分野で
2539 集合住宅のバリューアップ修繕工事における外壁塗装
      その2 外壁塗装の追跡調査
      ○福岡高征(神東塗料)  /本橋健司(芝浦工業大学)/
       豊沢 貢(都市再生機構)/尾崎修司(都市再生機構)/
       髙橋 孝治(湿式仕上技術センター)

「ALC/タイル」の分野で
2542 下地調整用弾性接着剤を用いた外装タイル張り工法の開発
      その4 防水性評価
      ○鈴木貴大(竹中工務店)/岡本 肇(竹中工務店)/
       髙橋 拡(竹中工務店)/松原道彦(竹中工務店)/
       山本正人(竹中工務店)/楠木孝治(コニシ)
2544 透明なアクリルウレタン系防水材を用いたタイル張り仕上げ外壁改修工法によるタイルはく離防止効果
       その2 温冷・乾湿繰返し3000 サイクルの結果
      ○杉浦哲也(東亞合成)  /阿知波政史(東亞合成)/
       本橋健司(芝浦工業大学)/谷川 伸(東亞合成)

などが発表される。

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yan enikki
折りたたみ式屋根の要(かなめ)

「インカ帝国の天文学者が宇宙人との交信に使用した道具」のようにもみえますが、実は屋根の重要な部品です。1140081
インカ帝国の天文学者が宇宙人との交信に使用した道具」のようにもみえますが、実は屋根の重要な部品です。

ゲル(天幕)の頂点のパーツですP1140082
ゲル(天幕)の頂点のパーツです。(東大総合研究博物館小石川文館)



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RN217Y 防水アーカイブズ構想とそのフィジビリティスタディ
文書情報・もの情報・ひと情報をどう扱うか
防水研究の後方支援も


防水アーカイブ

上記のテーマで、2014年9月13日、神戸大学を会場に開催された日本建築学会大会において、東京工業大学田中享二名誉教授と清水建設技術研究所の松本隆士氏が講演発表を行い、我国で初めて防水に限定したアーカイブズの構想を示すとともに「ひと」、「もの」情報の総合的な記録・保存の必要性を訴えた。(材料施工分野 講演番号1659)

我国の近代防水の始まりは明治38年(1905)大阪瓦斯本社ビルであるとされている。その後100年以上を経て、防水は雨水の浸入防止、建物保護の観点から、建築に欠くべからざる技術となっている。その一方で、田中氏は「防水に係わる過去の材料、技術、人に関する情報は急速に消失しつつある。現在のものであっても同様となるかもしれない。これら蓄積された情報は単なる過去の遺産ではない。将来の防水に役立つ貴重な資料である。そのため、これらを散逸させず、保存しておく必要がある。その受け皿としてアーカイブズのような仕組みを立ちあげる必要がある。ただ残念なことに防水技術に関する類似の施設は存在しない」として、。どのようなものを構築してゆけばよいのか、ひと、もの、文書情報の保存方法を示した。

表紙

田中氏が発表した資料は、日本建築学会・防水工事運営委員会・防水アーカイブズありかた検討委員会WGでの議論を基にしたものである。その経緯や活動状況に関して松尾氏が、日本シーリング材工業会の機関誌「&SEALANT」NO.86 に執筆しておられるので、転載させていただく。

1P EPSON006

2P EPSON005

3P EPSON004


RNface: 京町屋の妖怪ハウス
入り口側の看板にはこう書かれている

RNface 京都下京の忠太ワールドP3150221

この建物は、明治28年(1895)4月に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、明治45年に東京帝国大学教授伊東忠太の設計、竹中工務店の施工により建築されたものである。当初は「本館」のほか「付属室」、「倉庫」の2棟。「物置、人力車置場、便所」、「屋根付伝ひ廊下」が建っていたが、現在は「本館」のみが残る。
 伊東忠太は明治41年、日本建築もこれからは石材・鉄によらねばならず、しかもその建築様式は欧化でも和洋折衷でもなく、木造の伝統を進化させることにより生み出さなければいけない、という「建築進化論」を提唱し、日本の建築界に大きな影響を与えた。
 建物はこの「建築進化論」の考え方を明確に表現した作品で、外観は古典様式に基づくものの、開口部まわりや軒まわり、塔屋の形態などにサラセン様式、日本の伝統的な様式が用いられており、日本の近代建築の発展を知るうえで貴重なものである。                            昭和63年5月2日指定  京都市




阿形(あぎょう)でも呍形(うんぎょう)でもなく「べ形」の霊獣が入り口を守る。P3150224

べ形都い形の伝道院霊獣P3150225

通常仁王様にしても狛犬でも、阿吽の呼吸の「阿」形(口をあいた・あぎょう)と「吽」(口をぎゅっと結んだ・うんぎょう)が対になるのだが、さすが伊東忠太、ベロを出した「べ形(べぎょう)」とイーっと、歯をむきだした「い形(いぎょう)」になっている。



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絵日記:アーキテクトニカの巨大松ぼっくり
ブラジル松のマリモのような実
ブラジル松の巨大な実P1140123


こんな樹形でありましてP1140085
こんな樹形でありまして

小石川の  に生えていますP1140152
小石川のアーキテクトニカの庭に生えています

これが種P1140150
これが種



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T's style 10 巨大な木造建築の陸屋根の防水
年間降雨量9千ミリの地域で
巨大な木造建築の陸屋根の防水

宮崎・熊本・鹿児島の県境に位置し、四方を霧島連峰に囲まれた田園風景の中に立つ特別養護老人ホーム。地元宮崎産の木材を使って地域に貢献しつつ、厳しくも豊かな自然のなかで、入居者と介護者が穏やかな時間が過ごせる施設が計画された。できあがったのは延床面積4500平米という伸びやかな木造平屋建築であった。そしてその陸屋根の屋上は改質アスファルトのルーフィングが防水を担っている。


中ページP1140262

総合防水メーカー田島ルーフィングが、建築関係者向けに発行している、PR誌「T's style 」10号がこのほど発行され、特別養護老人ホーム「えびの涼風園」の建築に込めた施主と設計者の想いを紹介している。

shou 表紙P1140258

同誌のなかで設計にあたった呉屋彦四郎、塩田能也両氏は屋根工事に関して次のように述べている。

この建物の難工事の一つが屋根でした。個室と中庭、そして周囲の風景が連続するようにつくりたいと考えたとき、屋根のトップが高いとどうしても中庭が周囲から隔絶された空間のようになってしまいます。このため、極力屋根の高さを上げず、陸屋根部分を多くする事にしました。しかし年間降雨量9000ミリに迫るこの地域で、これだけ大きな面積を陸屋根でやって果たして防水は大丈夫だろうかという不安はありました。一カ所に大量の雨水が集中しないよう、微妙かつ複雑な水勾配をつくる必要があったのです。・・・完成した仕事は完璧なものでした。竣工後の昨夏もかなりの豪雨に見舞われましたが、全く問題は出ていません。




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RN216Y:大舟鉾の銅板屋根とルーフィング
150年ぶりの復活にルーファーも一役
祇園祭大舟鉾の銅板屋根と防水

shashinn1鉾の絵
写真1:CAPなし

2014年夏の京都はひときわ暑かった。全国的にも猛暑だったし、京都の厚さは昔から評判なのだが、今年は特に四条の鉾町の住民は燃えた。 その理由は、150年ぶりに祇園祭に「大舟鉾おおふなぼこ」が復興したからだ。祇園まつりが幕を閉じる7月31日まで、京都の人たちは気候の挨拶なみに、この鉾のことを口にしていた。テレビはもちろんだが新聞は特にヒートアップ。京都新聞をはじめ、朝日、読売も、7月に入ると祇園祭特集がつづいた。
大舟鉾は1864年禁門の変(蛤御門の変)で焼失、150年ぶりに復興され後祭の巡行で10基の最後尾を飾った。


文化博物館でも展示があったが、屋根に興味が有れあれば、京都市無形文化遺産展示室の、屋根型保存展示雅P8180163
しゃしん2:京都文化博物館でも展示


大舟鉾新聞P9110708
写真3:絵解きなし

朝日新聞7月25日の朝刊は、河原町御池交差点で辻回し(割竹を車輪の下に入れ方水を撒いて向転換)する様子を「150年 時を超え船出」と大見出しで掲載している。大船鉾の屋根は、ほとんどお寺の屋根だ。しかも葺きたての銅板はピカピカ。東京駅を思い出させる。紙面の大きな写真から、まぶしい屋根が目に飛び込んでくるのだが、記事には屋根に関する記述は一切ない。しかし実際は屋根工事も防水用ルーフィングも大事な役割を発していた。



あっしゅく銅板一文字葺きP9140013
写真4:京都市無形文化遺産展示室で展示されている大舟鉾の屋形。

漆塗りや飾りは、今後の課題P9140075
写真5:漆塗りや装飾は今後の課題。

8月に入って、京都駅前のヨドバシビルの1階に京都市無形文化遺産展示室がオープンし、祇園祭に関する資料展示が、大舟鉾の屋形とともに展示されている。屋形は桧製で、会場では上下全方位から見られるため、屋根の銅板葺もしっかり観察することが可能だ。この展示は、鉾町である四条町大舟鉾保存会には解体した鉾を保管する町家がなく、ヨドバシカメラが保管を兼ねて常設展示することにしたそうだ。



この唐破風も差し込み式。やbねだけで20パーツに分かれるP9140055
しゃしん6:この唐破風も差し込み式で、屋根全体は20のパーツに分解される。
大工が作ったパーツに銅板を貼ってゆく。0.3ミリの一文字葺き。

写真7 EPSON001
写真7差し込み式の破風も2分割。(写真提供:田原板金製作所)

写真8EPSON002
写真8

大舟鉾の屋根下ルーフィングP9300012
写真9:銅板を貼る前に防水のために、改質アスファルトルーフィングを下張りする。


(*板金工事の詳細写真を工事を担当した田原板金製作所さんから頂いたので、田原社長の解説を添えて、紹介できるよう、準備を進めています。)
絵日記:安来節の囃子方
安来節(やすぎぶし)の囃子方は多能工

・・・安来節と言えばどじょうすくいに目が行くがP1140805
安来節というと、「どじょうすくい」に眼が行ってしまいますが、隅っこですごいことをやっている人がいます。



大鼓は急病?P1140789
大鼓と小鼓を兼務していました。演奏後楽屋に引き上げるところを追いかけて「一人急病にでもなったんですか?」と聞いたところ、「いつもこうなんですよ」と汗を拭きながら応えてくれました。どの業界でも多能工が求められているのでしょうか。

二刀流P1140151
安来節の伴奏は、三味と鼓で、鼓は大小二つの鼓を一人で打ち鳴らすのが正調。もっとも明治時代には小鼓だけで、膝の上で曲打ちと称して裏表を打ち、うけを狙ったようで、その後写真のように大鼓を両膝にはさんで同時打ちをするようになったそうです。(写真は全アロン防水組合広島での通常総会懇親会で撮影)

*「この編集長の日記」ではブラウザーによって写真が転倒している場合があるようです。ウイークリーの「ルーフネット」では正しく表示されますのでご容赦ください。


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平成26年8月の建設労働需給状況
全国で不足率拡大

ダイビルのガーゴイルP1140071
東京内幸町ダイビルのガーゴイル(写真は記事とは関係がありません)

国土交通省土地・建設産業局建設市場整備課が9月26日公表した建設労働需給調査結果によると
東北地域の型わく工(土木)、型わく工(建築)、左官、とび工、鉄筋工 (土木)、鉄筋工(建築)、電工、配管工の8職種の過不足率については、 8月は7月から0.6ポイント不足幅が縮小したものの、2.2%の不足となった。
 8職種中では、型わく(建築)、左官、とび工、鉄筋工(土木)、鉄筋工 (建築)、電工、配管工が不足傾向となっており、型わく(土木)は、過剰傾向となっている。

ダイビルがーごいる昼P1140057
同じ場所で昼間。建て替え前の創建時のテラコッタは常滑のINAX建築資料館で保存展示されている。(写真は記事とは亜関係がありません)


 全国の8職種の過不足率については、8月は7月から0.2ポイント不足幅 が拡大し、1.9%の不足。
8職種中では、特に鉄筋工(土木)が4.0%の不足、鉄筋工(建築)が3.6% の不足となっており、不足率が大きくなっている。

詳細は
http://www.mlit.go.jp/common/001055692.pdf



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