(旧 「防水屋台村」建設中)
INAX ライブミュージアムで昭和8年の防水層を見る
自治省の壁面を飾ったテラコッタと、防水層
INAXライブミュージアム・世界のタイル博物館で発見

壁面ごと剥された自治省庁舎のテラコッタP9110261
壁面ごと剥された自治省庁舎のテラコッタ
1933年(昭和8年)に竣工した、自治省庁舎は2001年(平成13年)に解体された。設計は大蔵省営繕管財局、施工清水組。


自治省庁舎のテラコッタP9110265
自治省庁舎のテラコッタ.。
解体の際、テラコッタを外そうとしたが、難しく、壁面ごと、移動した。
手の部分が防水層。


防水層の立ち上がP91000り08
立ちあがりを煉瓦で押さえている。(日本建築学会の防水アーカイブありかた検討委員会見学会で)。

RN215Y 「施工と管理」銅屋根クロニクル -17-
「施工と管理」銅屋根クロニクル -17-

静岡浅間神社
黒漆銅版屋根の重厚な色合い

銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介する「銅屋根クロニクル」の連載、9月号は静岡浅間神社です。(一社)日本金属屋根協 会が発行する月刊機関誌「施工と管理」に掲載されています。

 浅間神社の見どころは建物だけではありません。
 能楽の始祖「観阿弥」は今川家に招かれ浅間神社に奉納し、その後この地で亡くなりました。観阿弥最後の舞台として知られており、楼門脇には観阿弥の碑があります。 泉鏡花の『婦系図』にも同社が語られ、海外でなお馳せた山田長政の産土神でもあり、長政奉納の「戦艦図絵馬」(写)を所蔵しています。宝物殿に楽器その他、いろいろ面白そうなものあり、船好き、音楽好きにはたまりません。

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静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)通称「おせんげんさま」は、神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の三社からなり、3社の総称が「静岡浅間神社」です。鎮座地の賤機山(しずはたやま)は、静岡の地名発祥の地であり、賤機山古墳(国の史跡)も境内にあります。神部・浅間両神社の大拝殿は2階建ての浅間つくり。棟高25メートルは、出雲大社本殿の24メートルを抜き、木造神社建築で日本一。屋根は銅板の本瓦棒葺き。天井は十間の合天井となり、その各間の天井には狩野栄信・狩野寛信の「八方睨みの龍」「迦陵頻伽」「天人」 が描かれています。

9月号銅クロ、浅間神社 表紙P9290002

(一社)日本金属屋根協会機関誌「施工と管理」の9月号に、「黒漆銅版屋根の重厚な色合い
の屋根」を紹介させていただきました

銅屋根クロニクル 17 静岡浅間神社
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2 P9290007

3 P9290008


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春日大社の禰宜(ねぎ)の道
奈良 春日大社の禰宜の道
春日大社 禰宜(ねぎ)道P9240637
神官達のいわば通勤用裏道。大社の森の中を縫うようにショートカットして、本殿近くで参道に合流する。夜明け前の薄暗い道は迫力がありすぎる。

昨年の絵馬 春日大社
昨年の絵馬。
 春日大社は768年、平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建された。 春日山原始林に鎮座する藤原氏の氏神を祀っている。神が白鹿に乗って 奈良の地に降臨して以来、鹿は神の使いとされており、平成10年(1998)、古都奈良の文化財として春日大社と春日山原始林が世界遺産として登録された。

春日大社P9240504
平成27・28年 春日大社第六十次式年造替は、20年に一度執り行われる社殿の修築大事業である。
 
早朝の楼門P9240506
早朝の楼門

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全アロン防水組合 第33期通常総会
全アロン防水組合で、広島で平成26年度通常総会
出荷量は前年比104%、役員若返り図る

 東亜合成㈱が製造するアクリルゴム系防水材アロンコート・アロンウオールの責任施工団体である、全国アロンコート・アロンウオール防水工事業協同組合は平成26年9月18日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で、第33期通常総会を開催、新年度事業計画などを決定した。また任期満了にともなう役員改選では、小川隆幸理事長(日装)を再選したほか、副理事長に再任の内藤光雄氏(丸星工業)のほか、新任副理事長として、田村哲郎(田村建材)・米子幸一郎(極東化成)の2氏が就任した。

あっしゅく再選され挨拶する小川理事長 P1140318
再選され挨拶する小川理事長。「役員が大きく若返った。各地の管理士会メンバーとの交流、全国持ち回り総会の復活など、交流を深めている。5トン未満の購買量だった会員の動きが目立って来たという、うれしい兆しもある。巨大な修繕のマーケットを控え、いよいよ我々の時代だ。同時にそれに伴う人手不足対策も急務である。今16名の海外研修生を受け入れ、我々にも彼らの母国にもメリットのあるよう進めている」。

東亜社長挨拶P1140451
メーカーを代表して東亜合成・橋本太社長が挨拶。

記念講演は「面白添乗員」として、テレビ出演し、「タコの会」を主宰している旅行コメンテイター寺田一義氏。「サービスとおもてなし」の違い、「特別扱い」の力、などを経験談をもとに熱演した。曰く、「サービスは有償」、「おもてなしは無償」」
。表がないからおもてなし、裏がある。裏は「ととのえる」ということ。など。

来賓を代表して挨拶する本橋教授P1140736
総会後の懇親会では、来賓を代表して芝浦工業大学本橋健司教授が挨拶。

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『鋼板製屋根・外壁の設計・施工・保全の手引き』(MSRW2014)説明会
建築物の設計・監理、施工、保全等の実務者を対象に
11月7日・東京、11月21日・大阪で説明会開催
申し込み締め切りは10月25日   (一社)日本金属屋根協会
JRCA


 日本金属屋根協会並びに日本鋼構造協会では、『鋼板製屋根・外壁の設計・施工・保全の手引き』を独立行政法人建築研究所の監修を受けて本年2月に発行した。
 同書は、鋼板製屋根・外壁に係るより具体的な構法の提供、長期間にわたり鋼板製の屋根・外壁を使用する上で不可欠な維持保全、そして改修のノウハウを提供することを目的に作成された。
 これまでに同協会が出版した「鋼板製屋根構法標準SSR2007」、「鋼板製外壁構法標準SSW2011」で目指した構造安全性の合理的な実現をより確実なものとするため、下地を含めた各部位の参考構法(ディテール)を多数紹介している。施工については目指すものが確実に実現できるよう、ポイントをまとめたチェックリストを紹介している。維持保全、改修については、考え方、検討の流れなどを紹介するとともに、維持保全計画の策定、改修設計に関わる参考情報を取りまとめた。併せて、設計等の参考になるよう防耐火、断熱、結露対策、遮音・防音、降雨・雪対策、鋼板の腐食現象とその対策などに関わる技術資料も掲載している。
詳細はこちら↓
http://www.kinzoku-yane.or.jp/notice/pdf/MSRW-2014_setumeikai.pdf

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CIB/RILEM発 「信頼性の高い屋根を作るための基本事項」
屋根材料・工法に関する国際合同委員会のメッセージ
宮内博之委員(建研)が建築学会大会で発表

建物の完全な防水を実現するには,①防水に関わる仕様書や規格の遵守(ハード改革)と,②防水に携わる関係者が防水の重要性を十分に認識して取り組むこと(ソフト改革)が必要である。特に②において,防水施工時の技能や管理は最も重要な部分となる。
建築研究所の宮内博之氏は「防水に関連する建築様式は各国の風土や文化に深く関わっている技術まで規定することは難しい。しかし,ソフト面では万国共通的要素が多い。」として、去る9月13日、神戸で開催された2014年度建築学会大会(近畿)、材料施工部門の研究協議会で屋根防水にかかわる国際会議活動の事例として、CIB W83/RILEM Joint Committeeの活動状況を報告した。

宮内先生

写真1 2013年11月 CIB W83/RILEM委員会出席者
(前列中央:Keith Roberts主査)。日本側の委員は宮内氏{後列左端}と石原沙織千葉工業大学助教(前列右から2人目)である。


CIB W83/RILEM Joint Committee・屋根材料・工法に関する国際合同委員会は,1996~2000年の間に国際活動していた屋根の専門家・技術者によって設置された組織で,屋根材料・工法に関わる調査,ガイドライン作成,及び屋根技術の国際的普及活動を目的として活動している。宮内氏によると、屋根材料・工法に関する国際合同委員会(CIB W 83 / RILEM Joint Committee on Roofing Materials and Systems)は,「防水は特別な技術ではなく,基本に忠実に従うことが重要である」との認識を持ち,「世界各国の防水に携わる者が共通認識を持って取り組まなければならない要素について議論している」という。

    表1 CIB W83/RILEM Joint Committee名簿
氏名 所属 国名
Keith Roberts ※1 Roberts Consulting UK
Tom Hutchinson ※2 Hutchinson Design Group USA
Ralph Paroli ※3 NRC Canada
Walter J. Rossiter ※3 RCI USA
Saori Ishihara Chiba Institute of Technology Japan
Peter Kalinger Canadian Roofing Contractors’ Association Canada
Brian Kyle XTN-Slam Canada
Michael Marton Roofing and Waterproofing Consultants Israel
Hiroyuki Miyauchi Building Research Institute Japan
Hans-Rudolf Beer Sika-Sarnafil Switzerland
Sam Vesely Itumex Ltd. Israel
Erik Brandt SBI Denmark
Tommy Bunch-Nielsen Danish Roof Advisory Board Denmark
Ana Maria Dabija University of Architecture and Urbanism Romania
Mike Ennis SPRI USA
Peter Flueler EMPA Switzerland
Ed Kane Firestone Building Products USA
Jim Kirby Centre Environmental Innovation in Roofing USA
Jean-Guy Levaque Halsall Associates Canada
Gerry Saunders UK
Firmino Siqueiria Isolar Ltd Brazil
Tom Smith T. L. Smith Consulting, Inc. USA
Detlef Stauch International Federation for the Roofing Trade Germany
Kyoji Tanaka Tokyo Institute of Technology Japan
※1:Chair,※2:Sustainable Task Group Chair,※3:Past Chair



ここでは宮内氏が、建築学会研究委員会で「海外の動向」として報告したCIB W83/RILEM合同委員会の活動の中から、同委員会が2014年6月ICBEST国際会議で発表した「信頼性の高い屋根を作るための基本事項としての12項目」を紹介する。

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Reliable Roofing: 信頼性の高い屋根を作るための基本事項
宮内 博之 独立行政法人 建築研究所,主任研究員,(工学博士).

CIB W83/RILEM Joint Committee屋根材料・工法に関する国際合同委員会は,1996~2000年の間に国際活動していた屋根の専門家・技術者によって設置され,屋根材料・工法に関わる調査,ガイドライン作成,及び屋根技術の国際的普及活動を目的として活動している。メンバーは表1の通りで,Keith Roberts氏を主査として毎年1回以上開催されている。

屋根材料・工法に関する国際合同委員会(CIB W 83 / RILEM Joint Committee on Roofing Materials and Systems)本委員会の主査であるKeith Roberts氏は,屋根からの漏水・損傷に関わる問題について,世界で共通認識を持って解決していく取り組みを実施している。表2に示すにように信頼性の高い屋根を作るための基本事項として,12項目を提示しており,世界各国の言語に翻訳をし,2014年6月ICBEST国際会議で,”Improving the reliability of roof constructions: report from CIB/RILEM International Committee”の研究成果を発表している。
その基本事項の日本語訳は次の通りである。

宮内先生 送付用P9130314

2014年9月13日の建築学会大会で海外の動向を発表する宮内氏。

   表2 TENETS OF RELIABLE ROOFING (原文)
Introduction
As roof systems become more complex we face the risk of losing sight of the principal objective of a roof in providing shelter from the wind and rain. As an industry we all aspire to build roofs that meet the building owner’s need for protection from the weather. It is recognised that on occasion roofs do leak or become detached. The CIB / RILEM Joint Committee set out to identify specific actions and priorities that will improve confidence. Each command or ‘tenet’ on its own is no more than common sense. However, when read together, the instructions will help to improve the reliability of the roofs we design and build. The need for training and experience is common to all of the tenets.

Objective
To collectively identify actions and priorities that can improve the reliability of roofing systems.

1. Retain and disseminate knowledge base
Across the world we already have the knowledge in centres of excellence of how to build a reliable roof. There is an ongoing need for the transfer of this knowledge through training and continuing professional development. The loss of experienced personnel through retirement or redundancy is a threat.

2. Prepare contract documentation
The drafting of project specific drawings and specifications is an essential early stage. There should be proper co-ordination with other roof related disciplines, including structural, heating & ventilating and plumbing. Consideration should be given to the long term maintenance of the roof including a safe means of access.

3. Adopt positive drainage
Roofs that are laid sloped to drains have fewer problems and less call backs to site to resolve leaks after completion. Drainage outlets need to be properly designed with sufficient capacity and connected into the rainwater goods system.

4. Introduce element redundancy
A double layer roof is a good example of a roof which has inbuilt redundancy. If the outer layer were to leak there would still be a secondary drainage path below so that rainwater does not enter the building. Another practical example is the introduction of an overflow pipe through a roof parapet.

5. Co-ordinate details
A significant number of roof call backs are a result of flaws in the detailing of the roof, from design to installation. Careful attention should be given to the detailing, adopting standard details that are simple, practical and robust. On complex roofs and on large roofs with significant repetition, the construction of a full scale mock-up in advance is helpful for checking that the details can actually be built and for seeking improvements.

6. Ensure adequate resources
Resources are needed to build a roof both in terms of finance to pay for the materials and labour, and time to do the work. At the tender stage assess the full life costing of the roof when comparing alternative schemes and methods.

7. Substitute with care
Changing a specified part of a roof system to an alternative product can introduce unforeseen difficulties in the future, such as a lack of compatibility, ultimately increasing the risk of water ingress. Documentation of product performance is needed in the consideration of an alternative. A cautious approach should be adopted to the substitution of products, particularly if the changes are hurriedly proposed, whilst recognising the value of innovation in construction.

8. Manage effectively throughout the project
For the construction of a reliable roof there is a need for advance planning to ensure the proper sequencing of work, together with the timely supply of the correct materials, tools and equipment. On completion of a roof it is important to protect the finished surfaces from damage by follow-on trades.

9. Engage competent applicators
Roofing failures are reduced where there are established training schemes for roofing tradesmen supported by organised roofing trade federations. Applicators should have experience in the chosen roofing system.

10. Inspect and test
Checking the quality of materials and work during the roof assembly is recommended, recognising the difficulties in putting the roof right after completion. Non destructive test methods can be beneficial in identifying timely corrective actions.

11. Plan maintenance
After completion there will be an ongoing need for the building owner to take responsibility for planned maintenance in the form of routine inspections and good quality repairs as necessary. Restricting roof access to only those who have a need to go onto the roof minimises everyday damage.

12. Learn from experience
On completion of a project there is an opportunity to critically review the performance and to give constructive feedback to the designers, contractors and manufacturers. This leads to product development. This virtuous circle can reduce the repetition of mistakes whilst raising general standards and the expectations of the building owner that the roof will be reliable. This is a motivator for innovation.




― 信頼性の高い屋根を作るための基本事項 ―

(1)はじめに
屋根は複雑になってきており,風や雨から我々を守るシェルターでなければならないという屋根本来の役割を,ともすれば見失いがちになるというやや危機的な状況に直面している。そのような中で屋根工事に携わるものは,厳しい屋外環境から守ってほしいという建物所有者の基本的要求に応えるべく,しっかりとした屋根を作り上げようとしているが,今もって屋根からの漏水,損傷等は発生している。
これらを背景に建築研究国際協議会(CIB)と国際材料連合構造試験研究機関・専門家連合(RILEM)との連合委員会では,屋根の信頼性を高めるための諸事項について検討した。個々の項目は常識的なことばかりであるが,それらを合わせて通して読み,実行するように心がければ,我々が設計し,作り上げる屋根の信頼性向上に大いに役立つと思う。訓練とか経験が必要なことは,すべての項目に関して共通であることは言うまでもない。

(2) 目的
屋根の信頼性を高めるためになすべきこととその重要性を明確化することを目的とする。

①知識を蓄え,活用せよ。
世界的にみても我々はすでに,信頼性の高い屋根を作るためにどうすべきかについては,かなりの知識を保有している。今後は教育訓練や自己啓発を通して,これらの知識を伝達してゆく必要がある。退職や解雇のために経験豊かな人々が,次々といなくなっていることは将来に対する脅威である。
②契約時にしっかりとした文書を準備せよ。
当該建物の詳細図面と仕様書は初期の段階に整備しておく必要がある。これらは施工段階での関連分野,構造,空調,配管等と連携して仕事を進める上で不可欠だからである。その際メンテナンスのために屋根の各部に安全に接近できるといったことを含めて,長期間にわたる維持管理に係わることがらへの配慮も必要である。
③積極的に排水せよ。
ドレンに向かって十分な勾配のつけられている屋根では,漏水トラブルが少なく,完成後漏水修理のために,現場に呼び出されることも少なくなる。また排水口は十分な排水能力を確保し,しっかりした雨水排水設備に接続する必要がある。
④屋根部材にはゆとりをもたせよ。
屋根を二重にすることは安全性にゆとりを組み込むための好例である。万が一上側の屋根で漏水したとしても下側の屋根が2次的な排水面となり,雨水を室内に入り込ませないからである。パラペットの一部を開けてオーバーフロー管を設けることも,実現可能なゆとり設計の例である。
⑤適切な納まりとせよ
現場に呼び出される屋根不具合のかなりのものは,納まりの部分の設計から施工にいたるまででの何等かの不備の結果である。そのため単純であるが実用的で,しかも堅牢である標準的納まりを採用するなどして,納まりを万全にしておく必要がある。複雑な形状の屋根あるいは同じ形状が繰り返されるような大面積の屋根では、事前に納まりの不備を調べ改善するための実大模型を作ることは有効である。
⑥必要とされる資源量のことを考えよ。
屋根を作るためには,材料や労働に対して支払わなければならない経費,作業に要する時間といった資源量について考えておく必要がある。そのためには入札時に複数の案と方法について,屋根に要する全ライフコストを評価し検討することが大切である。
⑦代替品には注意せよ。
屋根構成部材の特定部分を他の製品に切り替えることは,時として将来に予期せぬ問題を引き起こすことがある。例えば構成部材間の整合性が欠落することにより漏水の危険性が高まるといったことである。代替品を採用する際には,その製品の性能に関する文書を十分読んで理解して採用することが大事である。特に変更提案が短期間で提出された場合には,もちろんそのことにより価値が高まることは理解しつつも,慎重な取り組みが求められる。
⑧プロジェクト全体を通しての作業管理を効率的にせよ。
信頼性の高い屋根を作り上げるためには,必要な材料,工具,装置などをタイミングよく準備するなど,作業を滞りなく進めるためのしっかりとした計画は大事である。さらに工事完了後も,その後に行われる他工事で損傷を受けないように仕上げられた表面を保護しておくことは重要である。
⑨力量のある職人を雇用せよ。
屋根の損傷は,屋根工業連盟などの団体により組織された屋根工事作業者のため訓練プログラムが整備され,実施されている地域では減少している。そのため屋根工事に係わる作業者が,当該の屋根の仕組み,工事に習熟していることは不可欠である。
⑩検査と試験を実施せよ。
完成した後で屋根の不具合箇所を直すのは難しいことを考えると,施工中に材料品質と施工品質をチェックしておくことを強く勧める。非破壊試験方法は適正に施工されているかどうかの確認手法としては有用である。
⑪維持管理をしっかり計画せよ。
建物所有者には屋根完成後,事前に維持管理計画に従っての定期的な検査,および必要に応じての修繕の責任がある。屋根には必要な人だけが立ち入ることができるように制限すると,不特定多数のひとによる損傷を抑えることができる。
⑫経験からしっかり学べ。
プロジェクトが完成した時は,出来上がったものの性能をいろいろな角度から検討できる絶好の機会であり,設計者,施工者,材料製造業者に有益な情報をもたらしてくれる。これはその後の製品の開発に大いに役立つ。この好循環は不具合の発生を抑制すると同時に,全般的な水準を向上させ,最終的には建物所有者にとっての屋根の信頼性に対する期待に応えることになる。これはさらなる開発への強い動機づけともなる。


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宮内博之氏 プロフィール宮内 博之 (Hiroyuki MIYAUCHI, Dr. Eng.)
独立行政法人 建築研究所材料研究グループ 主任研究員
専 門 建築防水・仕上材・コンクリート

略 歴
1996年 東京都立大学 工学部 建築学科 卒業
1998年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 環境物理工学専攻 修士課程 修了
1999年 東京工業大学 応用セラミックス研究所・建築物理研究センター 助手
2003年 東京工業大学・博士(工学)取得
2006年 カナダ・National Research Council Canada客員研究員
2007年 東京工業大学 応用セラミックス研究所・建築物理研究センター 助教
2008年 韓国・忠南大学校 工科大学 建築工学科 助教授
2013年 韓国・忠南大学校 工科大学 建築工学科 副教授
2014年 独立行政法人 建築研究所 材料研究グループ 主任研究員(~現在)

最近の主要な研究活動

建築研究所重点研究課題「建築物の戦略的保全に資する建築部材の物理的耐久性の評価技術の開発」(2014年度~)
韓国研究財団・中堅(個人)「建築外壁接合部の防水評価試験方法の開発とフェイルセーフ設計法の構築」(2012~2013年度)
韓国研究財団・一般(基本)「建築外装材の超促進型環境劣化シミュレーター開発と耐久性能設計法の構築」(2010~2013年度)
韓国学術振興財団・一般(新人)「建築仕上材下部のコンクリート亀裂部の中性化評価と建築外皮の耐久性予測」(2009~2012年度)
韓国学術振興財団・一般(基本)「コンクリートの耐久性に影響を及ぼす建築仕上材のガス透過性能評価」(2009~2010年度)
日本学術振興会・科研基盤(B)「暴風環境下における金属・メンブレン防水屋根の耐風性評価」(2008年度)


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流舟FACE
京大近衛門煉瓦館のウインク

片目 P9130012
片目

う 
両目

京大近衛門煉瓦館のウインクP9130013


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東京八重洲の大屋根
東京八重洲 グランルーフ

グランルーフ北端」P9140015
ほぼ1年前、東京駅八重洲口に南北230mに及ぶ膜構造のグランルーフが完成した。
 東京駅八重洲口を挟むグラントウキョウノースタワーと同サウスタワーをペデストリアンデッキで結び、その上を膜構造の大屋根で覆うものだった。

」中央部P9140011
大屋根とペデストリアンデッキは長さ約230m、大屋根の高さは最大で約27m。屋根の下にはみどりの窓口や店舗、高速バス乗り場が整備された。計画通りの、快適な歩行者空間を整備されたようだ。

透過光の陰も美しいP9140008
透過光の陰も美しい。

設計:東京駅八重洲開発設計共同企業体(日建設計・ジェイアール東日本建築設計事務所)。 施工:東京駅八重洲開発中央部他新築工事共同企業体(鹿島・鉄建)。膜工事:太陽工業。緑化工事:かたばみ興業。

フレームと一体化した排水システムもきれいです。P9140007
フレームと一体化した排水システムもきれいです。



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プロジェクトアシアス第12回研修セミナー
「盲点が多い専有部分の設備改修」
~マンションの給排水管改修工事の問題点~


最近、分譲マンションの設備改修工事の需要は増加の一途をたどっている。分譲マンションの設備改修は、共用部分と専有部分がつながっていることから、一体的に工事を行うことが合理的とされ、実際そのように工事を行うことが多い。しかし専有部分内の配管等の工事を管理組合の工事と併せて実施するには、押えておかなければならない盲点がある。

12回目になる今回は、「専有部分の給排水管の改修の問題点」を中心に検討した結果を中級者向けの研修セミナーとして開催し、講師はプロジェクトアシアスのメンバーである田村 晃清氏が務める。

ashiasu前回の様子
前回セミナーの様子

プロジェクトアシアスは、マンション改修工事の裏も表も知る「勇気ある」設計者・鈴木哲夫氏を中心に設計者、管理会社の技術者8名が立ち上げたコンサルタント・研究組織。第1回目のセミナー以来、具体的で即仕事に役立つ内容をテーマに選んで開催している。

研修テーマ:「盲点が多い専有部分の設備改修」
~マンションの給排水管改修工事の問題点~

日 時:平成26年9月17日(水)午後6時15分から午後8時15分
会 場:中野サンプラザ 8階(研修室1)JR・メトロ中野駅前。
所在地:東京都中野区中野4-1-1 TEL:03-3388-1174

参加費:5000円/人(首都圏マンション管理士会所属者は、3000円/人)
定 員:70名(定員に余裕が有れば当日参加可能)。
主 催:プロジェクトアシアス
後 援:東京建物診断協同組合
講 師:田村 晃清
申込み:FAXまたはメールで受付け(前日まで)
TEL 03-3204-1530 又は 03-3203-2505
FAX:03-3203-1503
メールアドレス: s-arc@tsaa.jp




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防水アーカイブズ構想とそのフィージビリティースタディ  
田中享二氏が建築学会大会で発表
防水に係わる「文書」「もの」「ひと」をどう記録・保存する

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田中享二東京工業大学名誉教授は、9月13日、神戸大学で行われた2014年度日本建築学会大会の材料施工部門の学術講演発表で、「防水アーカイブズ構想とそのフィージビリティースタディ」のテーマで発表した。


田中先生P9130036
「明治38年の我が国初の近代防水施工より約100年。今や防水は雨水の侵入防止、建物保護の観点から、建築に欠くべからざる技術要素となっている。一方で、これに係わる過去の材料・技術・人に関する情報は急速に消滅しつつある。これら蓄積された情報は単なる過去の遺産ではなく、将来の防水に役立つ貴重な資料である。そのためこれらを散逸させず、保存しておくための受け皿としてアーカイブズの仕組みが必要である。」と田中氏は主張する。

今回の発表では、防水アーカイブズの対象、範囲、保存の形態、受け入れ方法、外部への情報公開、防水研究への後方支援などに関して、1年間検討してきた研究を報告した。



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RN213Y 奥のみず道」第4回は聖書と防水~「ノアの方舟」のはなし~です。
「奥のみず道」第4回 聖書と防水:「ノアの方舟」のはなし
~~~世界初の建築屋根・外壁防水仕様~~~

ノアの方舟(マダムY)P8070011

「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会(日シ工)はが年4回発行している機関誌です。
機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行NO.83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。屋根と雨仕舞の技術と歴史を追うウェブマガジン「ルーフネット」の編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりという企画です。今回は「聖書と防水その1」。誰もが知っているノアの方舟のお話しです。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。

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21014年度日本建築学会大会(近畿)
神戸大学で9月12-14日 
メインテーマは「再生―未来へつなぐー」

学会大会テーマDSC06601

創立128周年を迎えた日本建築学会(吉野 博会長、会員数3万5千人)が9月12日から3日間、神戸で115回目の全国大会を開催した。神戸大学での開催は、近畿支部での大会の3回前の1987年で27年ぶり。1995年に阪神・淡路大震災が発生したが、それから19年が経過した。

今年の大会のテーマは「再生―未来へつなぐ―」。これは、「自然災害の様々な困難を乗り越えて再生を果たし、サステナブルな未来のまち・むら・住まいへとつなげていくことを意図して選んだテーマ」だという。近い将来に発生するといわれている南海トラフや首都直下型の大地震などに備え、事前復興も視野に入れて未来へつなぐ必要がある。大会では、これらの課題に関連したイベントや研究集会も企画・議論された。

「防水」が属する材料施工部門では703題の発表があり、そのうち防水材料・工法は66題。研究協議会のPD[不具合を減らすから、なくす防水を目指して]も開催された。


防水材料・工法関係では66題の研究発表

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材料施工委員会後方広報委員 堀長生氏(写真)による部門別概要説明。

本年度の建築学会大会材料施工部門の学術講演発表は703題。全体発表数が7,039から6,533題と7.0%減少しているのに対し、材料施工部門の減少率は3.8%であることから、活発な研究活動維持されていることがわかるコンクリート分野の発表は339題で、前年度より10題減少したが、依然材料施工部門の半数を占めている。
仕上げ技術分野の発表は170題で、前年度の169題とほぼ変わらない。防水材料・工法に関する発表題数は66題で前年度の73題より減少したが、仕上げ技術分野の39%を占めており研究活動が活発である・・・など。


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世界遺産富岡製糸場の屋根 1
世界文化遺産は平日の朝でも大賑わい

城内案内 P9040335
 御雇い外国人ポール・ブリュナ(仏)は製糸場の建設地を富岡に選定し、フランスから製糸場で指導に当たる技術者を呼び寄せ、洋式の器械を日本人の体格に合うように改良した。
建物の設計は 横須賀製鉄所建設に携った同じくフランス人のオーギュスト・バスティアンが担当した。

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 主要な建物は、木の骨組みに、壁に煉瓦を積み入れて造る 「木骨(もっこつ)煉瓦造(れんがぞう)」で、屋根は伝統的な瓦葺き。建造物の主要資材は 石、木、煉瓦、瓦(かわら)で構成され、鉄枠のガラス窓や観音開きのドアの蝶番(ちょうつがい)などはフランスから運び込まれた。しかし、資材の調達は大規模な建築のため多くの困難がい、中心となる材木は主に近くの国有林より、調達し、煉瓦は、フランス人技術者が瓦職人に作り方を教え、福島町(現甘楽町福島)の 笹森稲荷神社(ささもりいなりじんじゃ)東側に窯(かま)を築(きず)き瓦と共に焼き上げた。その中心となったのは埼玉県深谷からやってきた瓦職人でした。また煉瓦の目地には、セメントの代用として 漆喰を使いたが、その原料となる石灰は下仁田町青倉・栗山産のものだったという。

平日朝でも大賑わい ブルーナ邸前 P9040282
ボランティア解説員が活躍。ブルーナ邸前で。

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2月の大雪で、大きな被害を受けた。


雪害を受けた這い樋 P9040206
ブルーナ邸の這樋も雪で押しつぶされている。

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150年ぶりに復活した大船鉾の屋根
大船鉾神社の屋根?

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今年の京都祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行から、、半世紀ぶりに後祭の山鉾巡行が復活した。2014年7月24日の後祭山鉾巡行で、150年ぶりに、巡行に復帰した鉾がある。それが大船鉾(おおふなぼこ)である。


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取りあえず巡行に復帰はしたが、鉾としてはまだ未完成だ。写真は船鉾としての船体の上に乗る屋形の部分。屋根は0.3ミリの銅板一文字葺き。20のパーツに分かれた組み立て式の屋根の上に、銅板屋根工事が施工された。

あっしゅく銅板一文字葺きP9140013
鉾の屋根と言っても、作業は社寺の屋根と同様で、ルーフィングの上に銅板を貼りつける。小さな樋もあり、しかも構造は同じだから、作業は容易ではない。銅板屋根施工の様子をお聞きした(次号掲載予定)。


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asshuku 鉾の絵
大船鉾は江戸時代末期まで、後祭の最後尾を巡行していた。その当時の形状への復元を目指しており、今後、装飾や漆塗りの作業が控えている。

京都市無形文化遺産展示室DSC06598
京都駅前ヨドバシビルの一角に「京都市無形文化遺産展示室」が設けられ、屋形や、資料が展示されている。
水曜休館。開館時間:10:00-18:00。無料。 ☎075-708-5001

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住宅リフォーム事業者団体登録制度を創設
安心してリフォームできる環境の整備

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2014.7 .7 石油と防水の祭事である近江神宮「燃水祭」で奉納された舞楽。(写真は記事とは関係がありません)

 住宅リフォーム事業の健全な発達及び消費者が安心してリフォームを行うことができる環境の整備を図るために、国土交通省は「住宅リフォーム事業者団体登録制度」の創設を平成26年9月1日付けで告示公布・施行した。

 住宅リフォーム事業者団体の登録に関し必要な事項を定め、要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することにより、団体を通じた住宅リフォーム事業者の業務の適正な運営を確保するとともに、消費者への情報提供等を行い、消費者が住宅リフォーム事業者の選択の際の判断材料とできるなど、安心してリフォームを行うことができる市場環境の整備を目指す、というもの。

また国交省は住宅リフォーム事業者団体登録制度に係るガイドラインの「制度の位置づけ」の中で、同制度の留意点として、「本制度は研修や消費者相談などの自主的な活動を行っている団体を申請に基づき登録するといった、あくまで任意の制度であり、また団体を単位として登録するものであることから、本制度の登録を受けていない団体及びその会員、又は特定の事業者団体に属していないリフォーム事業者が、そのことをもって、資質及び能力が不足している事業者であるというものではないことに留意する必要がある。」としている。

登録の要件や方法は、↓の国土交通省HPで。
http://www.mlit.go.jp/common/001053429.pdf
 


ガイドラインの中から、一部を紹介する。


○登録住宅リフォーム事業者団体は、構成員の行う住宅リフォーム工事の実績、当該団体が行う研修の受講状況その他の住宅居住者等の利益の保護に資する情報を、インターネットを利用する方法により公表するよう努めるものとする。

○ 「住宅リフォーム事業者である構成員の氏名又は名称、主たる事務所の所在地及び住宅リフォーム事業に関して現に受けている許可又は有する資格」を公表することとしているが、これらの情報に加えて、住宅リフォーム工事の実績・研修の受講状況について公表するよう努めることとする。

住宅リフォーム工事の実績については、①マンション共用部分修繕、②構造・防水工事を含む戸建住宅リフォーム工事、③内装・設備工事の別に、元請工事の請負件数又は請負金額とする。

○ 「人材の育成のための計画」については、リフォーム技術の向上と消費者保護のための研修等をその内容とし、今後1年間の計画を含むこと。
○ 「その他国土交通大臣が必要と認める事項」とは、以下の事項をいう。
特定のリフォーム工事を対象とした団体については、その旨を記載することができる。この場合、「特定のリフォーム工事」
とは、以下のいずれかの種類の住宅リフォーム工事であって、構成員の過半が当該工事を請け負うとともに、当該工事に係る研修等の人材育成を主要な内容として行うなど、団体としての活動を重点的に行っている工事をいう。
①マンション共用部分修繕
②構造・防水工事を含む戸建住宅リフォーム工事
③内装・設備工事(構造・防水工事を含ま
ない工事をいう。以下同じ。

「住宅リフォーム工事の種類に応じた資格を有する者その他の住宅リフォーム事業を適正に行うと認められる者」とは、構成員が、実施する住宅リフォーム工事の内容に応じて、次に掲げる区分ごとに、それぞれ定める許可・資格者を有するなど、住宅リフォーム工事を適正に行うことができることを確認していることとする。なお、建設業許可や常勤の資格者を有しない場合は、団体において業務実績や研修実績、資格等を踏まえて、適正な事業を行うことができることを確認していることとする。
①マンション共用部分修繕:建設業許可を有する者
②構造・防水工事を含む戸建住宅リフォーム工事:建設業許可を有する者又は常勤の建築士若しくは建築施工管理技士が在籍する者
③内装・設備工事:建設業許可を有する者又は常勤の建築士、建築施工管理技士その他別表1に掲げる法律に基づく資格者が在籍する者


この他、官公庁側の役割として、
○ 地方公共団体(地方公共団体が参加する協議会、第三セクター等を含む)において、同様の団体登録制度や、直接リフォーム事業者を登録する制度等を実施することが考えられることから、地方公共団体にして情報提供に努める。
○ 地方公共団体における制度はこの直接本告示に基づく制度ではないが、国土交通省は、国土交通省において一体的に広報等を行うことにより、消費者への周知に努めることとする。などのサポートを求めている。


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RN212Y 日本建築学会材料施工委員会 活動報告
2013年度 材料施工委員会 活動報告
本橋健司委員長

ちくねつ層断熱本橋委員長R0010143

日本建築学会材料施工委員会委員長の芝浦工業大学本橋健司教授が、建築学会の会誌「建築雑誌」9月号に2013年度の材料施工委員会が行ってきた調査研究と情報発信に関する報告を行っている。
材料施工委員会の掌握範囲は、①コンクリート用材料、②セメント・モルタル・コンクリートの物性③コンクリート工事の施工・品質管理、④特別な仕様のコンクリート、⑤コンクリート以外の無機系材料の物性および工法・工事、⑥鉄骨製作・鉄骨工事・金属系材料、⑦有機系材料の物性および工法・工事、⑧防水材料の物性および工法・工事、⑨仮説・山留工事⑩土・知業工事、⑪機械・ロボット工法、⑫改修・維持保全、⑬耐久計画・耐久設計、⑭地球環境・資源、⑮部位別材料・仕上げ・性能評価、⑯その他、材料・施工に関わる問題―など。

材料施工委員会の組織は次の運営委員会と直轄小委員会で構成されている。
改修工事運営委員会、 鉄筋コンクリート工事運営委員会、 鉄骨工事運営委員会、 組積工事運営委員会、 防水工事運営委員会、 内外装工事運営委員会、 建築生産運営委員会、 耐久・保全運営委員会、 環境配慮運営委員会、RILEM小委員会。

本橋委員長はその中で、防水に関しては以下のように報告している。関連分のみ。

鉄筋コンクリ―ト工事運営委員会は「膨張材・収縮低減剤を使用したコンクリートに関する技術の現状」の刊行および「高強度コンクリート施工指針・同解説」 の改訂を行った。これらの成果をもとに講習会「収縮低減材料を使用したコンクリートの技術の現状―なくそうコンクリートのひび割れー」を東京(参加者123名)で開催した。

防水工事運営委員会では、第7回防水シンポジウム「建築防水分野における新たな取り組み」を東京(143名)で開催した。主旨説明の後「次世代を見据えた防水仕様のあり方」、「ケイ酸質系塗布防水の位置づけと試験方法の見直し」および「蓄熱槽の断熱防水を考える」の3テーマにつて報告がなされた。
7回防水シンポ会場PA280040
7回防水シンポでは多くの関係者が会場の大ホールを埋めた。



なお各運営委員会のメンバーや活動状況の詳細は建築学会のホームペーで公開されている。防水工事運営委員会の場合は、・JASS8改定小委員会、・地下外壁外防水小委員会、・防水材料耐久性評価試験方法小委員会、・シール材性能設計研究小委員会、・蓄熱槽断熱防水改定小委員の5小委員会から構成されており、それぞれ設置目的、委員構成、設置WG,進捗状況、達成度、問題点などを見ることができる。


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白鷺城修復の主役 漆喰工事の3年間を公開
平成の大修理を終えた姫路城
白鷺城修復の主役漆喰工事の3年間を公開

最上層P4280165
改修工事中の白鷺城天守最上層(写真提供:JWHA日本防水の歴史研究会)

9月7日(日) 夜 6:30 放送 テレビ朝日系「奇跡の地球物語」
   ~ 輝きをとりもどした白鷺城~


姫路城難波先生
写真提供:難波連太郎氏

テレビ朝日系の番組、「奇跡の地球物語」は歴史や生物・自然などを最先端の科学で辿っていくドキュメンタリーで、日曜日の夜、大人も子供も一緒に楽しめる番組です。
2009年から修復工事を行なっていた姫路城では、過去5ヵ年間の大天守平成修理がこの春に完了しました。修復に携わった職人の数は延べ15,000人。5年の歳月をかけ、白鷺城の名にふさわしく白さを取り戻しました。そこには、現在の建築技術と昔から受け継いできた職人の技がありました。
白鷺の名のもとになった姫路城を覆う漆喰。その左官職長 中田正起氏の3ヵ年間が番組で初公開されます。
日本漆喰協会の顧問でもあり、番組の取材に協力した工学院大学名誉教授の難波連太郎さんからお知らせいただきました。

奇跡の地球物語 番組サイト http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/



絵日記:8月16日の京都の鎮魂トリオ
鎮魂の神社:御霊さん

上御霊神社DSC_0134
京都上御霊神社 2014.8.16 15:00 雨。
舞殿を除いて社殿の屋根は丁寧な銅板葺き。広くはない境内に、重厚な社殿が濃密にたたずむ。

平安遷都にあたり延暦13年(794)桓武天皇さまが平安京の守り神として崇道天皇(早良親王)の御神霊をおまつりされたのが当神社のおこりです。当時天変地異や疫病の流行があいつぎ、それは非運の中に亡くなられた高貴の人々のたたりであるとされ、その人々の神霊をていちょうにおまつりすることによって、わざわいをなくそうという御霊信仰が生まれました。そしてそのおまつりを御霊会といい、京都の夏祭りの多くは御霊会ですが、当神社の祭礼はその発祥であります。(由緒より)



上御霊の樋 DSC_0162
銅製の樋が捨てられることはありえないが。

RNツアー:京都五山の送り火。その筆頭・如意嶽の大文字は鎮魂の送り火だ。毎年8月16日20時の点火を前に、御所に対面する金剛能楽堂で鎮魂の大文字蝋燭(ろうそく)能を見る。さらにその前に鎮魂の神社神御霊神社に参るのがお薦め。


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アイヌの茅葺き文化を訪ねる
アイヌの茅葺き文化を訪ねる  9月27日(土)〜28日(日)
茅葺き文化協会が現地研修会

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日本茅葺き文化協会は会員・関係者を対象に第3回茅葺きの里現地研修会〔北海道旭川市、平取町〕「アイヌの茅葺き文化を訪ねる」を行う。


日 時 2014年9月27日(土)〜28日(日)
参加者 日本茅葺き文化協会の会員・関係者
定 員 20名(先着順・10名以上で実施)
集合場所 新千歳空港 13:00(茨城空港11:15発のSKY791便が格安で便利)
解散場所 新千歳空港 16:00(新千歳空港16:50発のSKY794便が格安で便利)
宿泊先 沙流川温泉 ひだか高原荘(北海道沙流郡日高町字富岡444-1)
参加費 資料代・道内交通費 8,000円
    施設入館料 1,500円程度
    宿泊費 10,000円程度(1泊2食付き・税サービス含)
    ※集合・解散場所(新千歳空港)までの交通費と宿以外の食事代等は各自負担
主 催 日本茅葺き文化協会
詳しくは
http://www.kayabun.or.jp/20140927.pdf


茅葺きは長い時間をかけて洗練されて来た、身近な自然環境と共生する生き方そのものです。内地でも茅葺きは過去50年の農業の方法や暮らしの変化を受けて、その文化の継承が難しくなってしまいました。北海道においては茅葺きを支えて来た暮らしが、100年前により急激に、暴力的に変化を余儀なくされてしまったのです。
そのような難しい環境の中でもチセを葺く文化を守り伝えて来た過去と、チセを巡る環境を再生しようとする現在を知る事は、内地の茅葺き文化の継承と再興に関わる私達にも、大きな刺激を与えてくれることでしょう。
平取町の二風谷ではアイヌ初の日本の国会議員として文化の保存、継承に尽力された萱野茂さんが収集し、国の重要有形民俗文化財に指定されている膨大なコレクションを核とした、萱野茂二風谷アイヌ資料館と平取町立二風谷アイヌ文化博物館において、ススキで葺かれたチセが復原されています。(日本茅葺き文化協会)


-平成25年 全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果-
この14年間で、約383ヘクタールの屋上緑化空間を創出


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国土交通省は平成26年9月2日、【全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果の概要】を発表した。
 屋上緑化や壁面緑化は、都市におけるヒートアイランド現象の緩和、美しく潤いのある都市空間の形成、都市の低炭素化等の観点から、全国的に取り組みが進められている。
 国土交通省では、平成25年における全国の屋上・壁面緑化の施工実績等について、全国の施工企業等にアンケート調査を行った。国交省では「調査結果は、すべての施工実績を捕捉したものではないが、概ねの傾向をとらえる上で、参考にしてほしい」としている。

【全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果の概要】

○ 単年施工面積:
・ 平成25年中に、少なくとも屋上緑化空間は約23.8ヘクタール(サッカーコート* 約33面分) 、壁面緑化空間は 約6.3ヘクタール(サッカーコート約9面分)が創出された。
(*サッカーコート1面の面積=7,140m2)

○ 累計施工面積:
・ 平成12年から平成25年の14年間で、少なくとも屋上緑化空間は約383ヘクタール、壁面緑化空間は約62ヘクタールが創出された。

○ トピック:
・ 平成25年の調査における特徴的な結果としては、医療福祉施設における屋上緑化空間の創出が過去最高の施工実績となった。

 ※資料中、屋上緑化、壁面緑化に関する平成24年、25年データは暫定値。

・調査方法 : 郵送によるアンケート調査
・調査対象企業 : 全国の造園建設会社や総合建設会社、屋上・壁面緑化関連資材メーカーなど 計477社
・回答回収状況 : 回収223社(回収率46.8%)
詳細は
http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi10_hh_000171.html


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地震国のアーキテクチャ -文化財建造物を自然災害から守る
東京大学総合研究博物館小石川分館公開ギャラリーセミナー
建築博物教室第3回

小石川ポスター

「地震国のアーキテクチャ -文化財建造物を自然災害から守る」
日時:9月27日(土)13:30~ 15:00
講師:西川 英佑(にしかわ えいすけ)氏
文化庁文化財部参事官付(建造物担当)震災対策部門 文部科学技官

参加費:無料 申し込み:不要 定員:30名
会場:東京大学総合研究博物館小石川分館 2階「空間標本」展示室

※詳細は http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/kyositsu.html

「私は学生時代、五重塔や三重塔といった伝統的な木造建築の構造に感銘を受け、なぜ地震や台風といった厳しい日本の自然環境の中で、数百年の間、残ってきたかに興味を持ち、これらの建築の地震との葛藤について研究してきました。そして、現在はこれらの建築を含む文化財建造物を地震から守る仕事に従事しています。国際的にも有数の地震国において、どのような文化財保財のための取り組みが行われているか紹介したいと思います。(西川氏談)


RN211Y 村上天皇は板屋に苫を葺いた
ルーファー(屋根関係者)必見の能

「屋根」に係わる能はないか、と、観世流謡曲百番集と続百番集をめくりました。何らかの係わりがある、という程度のものは数曲はありますが、そのものずばりは、なんといってもこの一番。玄象(絃上げんじょう)です。

あっしゅく表紙 P8220177
玄象(絃上)。 曲柄:5番目。季節:8月。準九番習。所:摂津国須磨浦。

太政大臣藤原師長(もろなが)は、雨乞いのため琵琶を弾くと、龍神がそれに感じて雨を降らせた、というほどの琵琶の名手。国内無敵ゆえ入唐して奥義を極めようと決意した。最後の思い出に、須磨の月を眺めに出た。遅くなってしまったので、汐汲みから戻った老夫婦に一夜の宿を頼み、乞われるままに琵琶を弾いた。

圧縮見開きP8270192
にわかに村雨がきて、師長は手を止める。シテ(老人)は 「や、何とて御琵琶を遊ばし止められて候ぞ」
なぜやめたのですか? とたずねると、師長は村雨のため、という。
老人は姥(ンバ)に苫(とま・茅、ヨシ、わらで編んだむしろ)を持ってくるように言う。「どうして?」と尋ねる姥に老人は、
「苫にて板屋を葺き渡し、静かに聴聞申さん」  苫を被せて、静かに琵琶を聴こうじゃないか、と答える。そして

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老夫婦は一緒に「苫取り出だし、さっと葺き」。図は、ハネ扇で「さっと葺いた」瞬間。

師長は「かほど漏らざる板屋の上を。何しに苫にて葺きてあるぞ」
雨漏りしているわけでもないのに、どうして苫を葺いたのですか?  と聞いた。

老人は
「さん候、只今遊ばされ候 琵琶の御調子は黄鐘(おうしき)。板屋を敲く雨の音は盤鐘(ばんしき)にて候程に。苫にて板屋を葺き隠し。今こそ一調子になりて候へ」
板屋を敲く雨の盤鐘(西洋音階での近似音「ロ」を主音とする旋法) の調子を、苫を葺くことによって、師長が弾く琵琶の黄鐘(西洋音階での近似音「イ」を主音とする旋法) の調子に合わせたのだ。 と答える。 **

これは只者ではないと驚いた師長、老人に演奏を所望する。老夫婦は琵琶と琴を弾く。その見事さに師長は自分の未熟さと思い上がりを恥じて、こっそり逃げ出す。

気付いた姥。老夫婦はそれを引き止め、実は自分たちが村上天皇と、梨壺の女御であり、師長の入唐を止める、ため現れたのだと、明かして消える。ここまで前段。

後シテは村上天皇の霊である。村上天皇は琵琶の名手で、唐伝来の琵琶の三大名器「絃上」「獅子丸」「青山」のうち絃上の主だった。獅子丸は日本に渡る途中で、龍神に奪われてしまったのである。(平家物語)

天皇の霊は海底の竜王に名器「獅子丸」を持ってこさせ、それを師長に与え。八大竜王の伴奏で、師長と村上天皇が秘曲を奏じ、舞をまう。やがて、村上天皇の霊は八大龍馬に引かれ飛車(ひぎょうのくるま)に乗って空へ、師長は飛馬(ひば)に乗って帰ってゆく、という雄大な曲である。

大成版観世流謡本「玄象」の曲趣解説の最後に、
「筋でいふと、支那を過重することの非を主張するところに主旨があるやうにも取れるけれども、演戯としては前場の村雨に調子を變へる所と、後場の早舞(*編集部注:師長、村上天皇の演奏、八大竜王オケ伴奏によるダブルコンチェルトの部分)が大事なのもである。
と、ルーファーにとって嬉しい記述がある。
これこそ雨の功徳、屋根の功徳。なんぼう有難き事にてはなきか。(ル-フィングジャーナリスト・佐藤孝一)
…  ・・・ 
**注:能の笛(能管)は通常、黄鐘調ですが、囃子が主となる部分では一調子高い盤鐘調になることがあるそうです。

正倉院御物の五弦の琵琶はこの3名器のいずれでもありません。
宮内庁正倉院事務所は8月27日、「正倉院紀要第35号」に、雅楽研究家の横山円音(みつね)さんの調査結果が掲載されたことを発表しています。

正倉院(奈良市)を代表する宝物の一つで聖武天皇(701〜756)の遺愛品「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」(長さ108・1センチ)が、エックス線写真などから楽器としての構造を備えていることが分かった。というものです。

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