(旧 「防水屋台村」建設中)
流舟 FACE 「門を支える邪鬼」
本日新月。月のフェイズに合わせて発行する、ほぼ週刊ウェブマガジン
ルーフネットROOFNET 第182号アップしました。

さすが御所 門の下にも 邪鬼がいる P1030711
さすが御所 門の下にも 邪鬼がいる


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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会

*2014年コスミック工業会新年会
コズミック工業会 なぞかけP1230268
1月23日、東京・中野サンプラザでコスミック工業会新春落語会と新年会が開催された。恒例の立川談志一門の立川吉幸さんの落語と大喜利も3年目。客席からの「お題」もどんどん飛び出す。

渡辺会長挨拶P1230282
懇親会で挨拶する渡辺光会長(レオン工業)。

材料・工法を提供するダイフレックスの人事は1月1日付けで大きく変わった。新体制のお披露目。
三浦会長P1230284
ダイフレックス取締役会長に就任した三浦慶政氏。
「今年当社は50周年を迎え、経営陣が大幅変わった。以前から、50年を区切りに、自分は少し退いて、若い人たちに委ねようと思っていた。計画通り、このほど代表取締役を退任して取締役会長に就任した。新社長は長男の三浦吉晴が勤める。現在の人手不足は序の口、もっとひどいことになる、対策は技術革新による一人あたり生産性を上げることと、女性の力の活用の2つ。他社に先駆けそれを実現する。」

三浦社長P1230287
同氏長男の三浦吉晴氏が代表取締役社長に。甲斐前社長は顧問に。
「コズミック事業部は我々にとって重要な事業部。コスミック以外のダイフレックスの製品も提供し、期待に応えたい。

しろかぜ常務(コズミック事業担当)P1230289
ダイフレックスの生え抜き、城風 智行氏がコスミック事業担当取締役に就任。
「昭和59年、新卒で入社した。都内の現場を飛び回り、企画の仕事もしてきた。これからは事業部長としてお役に立ちたい。」

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 *テレビ朝日 「奇跡の地球物語」で放送されました。
1月26日テレビ朝日放送 「奇跡の地球物語」
 田中先生が明かす茅葺き屋根が雨漏りしないわけ。

白川郷~合掌造り100年の謎~
テレ朝P1260041
茅葺き屋根の合掌民家が長持ちする理由

筑波大安藤邦廣名誉教授による全体開設と結の解説P1260023
筑波大安藤邦廣名誉教授による全体解説と結の説明

東京大学 腰原幹雄教授 による構造説明P1260014
東京大学 腰原幹雄教授 による構造説明

田中名誉教授 茅の間をまたがって流れるP1260060
東京工大 田中享ニ名誉教授が 雨が茅の間をまたがって流れる仕組みを解説。千葉工大・石原沙織助教、日大湯浅昇教授の協力を得て、雨漏りしない仕組みを実証しました。

雨漏りしない理由実験中P1260054
実験中

「合掌造り」の巨大な茅葺き屋根の家屋がある。なぜこの巨大な屋根が、100年もの長きに渡り現代に残ることが出来たのか。昨年、NPO法人が管理する民家の葺き替えが、伝統の大屋根葺き『結』の仕組みによって実施された。茅葺き屋根と結の研究者である筑波大安藤邦廣名誉教授が、そこから見えてきた「茅」に隠された優れた能力と先人達の知恵を紹介した。

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予告:RN182 は石川先生の 雨仕舞の話 第3話です 
「ジオ楽間」 雨仕舞の話ー3ー

ジオらま 2010年 VOL5 雨仕舞の話3 表紙P1290095


空から降ってきた雨は建物に接触した瞬間からどんな動きをするのか。建物には窓や扉などの開口部や、配管、電線などの貫通部があります。また外壁素材そのものも顕微鏡的に見れば隙間だらけです。つまり無数のひび割れや隙間があり、「それらの内面は表面の延長」ということになります。その隙間を雨がどう移動するのか。表面にくっついた雨水が「濡れ」るのか「はじく(撥水する)」のか、浸み込んだ水は「透水」するのか「吸水」されるのか、入ってしまった水は「吸収」されるのか、「流出」するのか。今回はそんな雨水の動きのお話です。

「雨仕舞の話」-3- 雨漏りを防ぐデザイン
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「ジオ楽間」 2010年VOL5(2010年12月22日発行) より

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(2014.1.31 配信 ルーフネット182号 掲載予定 )
* リニューアル技術開発協会 新年情報交換会
マンション改修など活動報告と新年情報交換会
1月28日 江東区古石場文化センターで

リ協新年情報交換会 副会長 挨拶P1090199

リニューアルにかかわる設計事務所、マンション管理会社、材料メーカー、施工会社など約100社からなるNPO法人「リニューアル技術開発協会(望月重信会長)は1月28日、東京と江東区・門前仲町の古石場文化センターで新年情報交換会を開催した。
14時から始まった第1部の活動報告では、会員による①排水管更生 ②仮設足場 ③ネズミや昆虫対策 ④エントランス工事 ⑤自然調建材 などの実施例が報告された。
さらに海外視察、震災ボランティア活動、新規事業展望報告のあと懇親会に移った。
来賓の伊藤渉衆議院議員、建物診断設計事業協同組合山口実理事長ら来賓をまじえて、会員が歓談した。

当日のプログラム冒頭、昨年末、脊椎管狭窄症手術のため入院した、須山清記名会長に代わって挨拶にたった大西正人副会長(写真)は、術後経過が順調なことを報告した後、「メンバーそれぞれの立場で協力しあい、ユーザーに評価される仕事をしてゆこう」とのべた。


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* 上賀茂神社 檜皮ぶきの模型
茅葺屋根の模型

拝殿の前に置かれた桧皮葺きの模型PC130033
世界遺産上賀茂神社の拝殿の前に茅葺屋根の模型が置かれている。これを見れば檜皮葺の素晴らしい仕組みと、檜皮葺きが大変な作業であることがよくわかる。よく理解したうえで、桧皮1枚2000円で奉納してください。というお願いもかかれている。
20140129-2.jpg


模型は高さ1.5m、幅1m、奥行き1.6m工事を請け負っている市内・山科の岸田工業が平成17年に製作,
寄贈したもの。当時、岸田重信社長は京都新聞の取材に対して「檜皮ぶきがどんなものか広く理解してもらい、伝統的な技術を維持する一助となれば」と答えていた。


2000円 PC130037

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*(一社)日本金属屋根協会新年会と講演会
(一社)日本金属屋根協会

社団法人日本金属屋根協会が1月24日、東京・中央区の鉄鋼会館で平成26年賀詞交歓会を開催した。

会長挨拶 P1090163
講演会後の懇親会で挨拶する吉田伸彦会長。
我々建設業は、雨・土砂降りという時代がずっと続いてきた、あれだけ長く厳しかった円高が是正され、企業マインドはやっと上向きになった。
建設需要が拡大すると同時に深刻化するのが人材確保、これにどう対応するか勝負の年。
人材を確保するには、利益が得られる工期と、それを待遇改善につなげてゆく努力が必要だ。長いデフレでそれができなかったが、今年がチャンス。建築工事の担い手を呼び込んでゆけるよう、個々の企業だけでなく、業界団体としても努力する。


金属屋根 タセ 5回目の講演P1090153
恒例の政治評論家田勢康弘氏による辛口政治情勢講演。田勢氏は幼いころから島倉千代子のファンクラブに所属し、島倉研究者として有名であり島倉千代子に関する著書もある。その縁から島倉の葬儀では弔辞を詠んでいる。

もうすぐはじまりますよ!
1月26日 日曜 6時30分 テレビ朝日 「奇跡の地球物語」
田中先生が明かす茅葺き屋根が雨漏りしないわけ。


 間もなく6時30分放送 テレビ朝日 「奇跡の地球物語」
白川郷~合掌造り100年の謎~

世界遺産・白川郷。
「合掌造り」の巨大な茅葺き屋根の家屋があります。
なぜこの巨大な屋根が、100年もの長きに渡り現代に残ることが出来たのだろうか?
伝統の大屋根葺き『結』の作業に密着。そこから見えてきた「茅」に隠された優れた能力と先人達の知恵とは?

世界遺産『白川郷・合掌造り』の謎に科学が迫ります。



千葉工大助教・石原沙織先生の協力を得て、雨漏りしない仕組みを明かすのは田中享ニ先生です。
* 宇宙開発でも防水は大事です
平成26年 全アロン防水組合関東支部賀詞交歓会
ハヤブサの「電池屋」が明かす管制現場の様子 

aronn川上支部長P1090131
1月21日、東京都港区・メルパルク東京で、全アロン防水組合関東支部賀詞交歓会と記念講演会が開催された。
川上関東支部長は「職人不足、予算不足、材料費高騰、三重苦が予想される。防水、塗装、改修業界が協力して難局を打破しよう」と挨拶した。


aronn講演P1090115
小惑星探査機「はやぶさ」のバッテリーを担当した宇宙の電池屋 JAXA宇宙科学研究所 曽根理嗣(よしつぐ)准教授による記念講演。「宇宙探査の現場からのメセージ」。


小川理事長 P1090138
懇親会で挨拶する小川理事長。

宇宙開発でも防水は大事ですP1090122
スクリーンに「宇宙開発でも防水は大事です」と見える。
打ち上げから奇跡の帰還に至る、手に汗握る生々しい解説でしたが、ここでは関係部分のみ紹介します。

人工衛星は秒速約9キロで地球の周りをまわっており、100分で地球を1周する。そのうち60%は太陽に面していて発電可能、陰になる40%の時間はめた電気で作動する。衛星が死ぬ原因の65%は電源系のトラブルで、残り35%が推進系のトラブルによる。バッテリーは軟なケースでは高真空の宇宙空間で破裂してしまう、そこでアルミケースで覆い、中をエポキシ、やシリコーン系接着剤で固めてしまう。

雨の日にロケットは打てない。積乱雲の中には氷のつぶてがある。これがロケットにぶつかるからだ。
スペースシャトルコロンビアは自分ボディーから剥がれおちた氷で翼を傷め、大気圏再突入の時、翼の付け根から浸入した熱で空中分解した。

表面を覆っているセラミックタイル断熱材は多孔性で、これが雨雲の中を突っ切ると湿る。水を含んで重くなる。すると操縦性が悪くなり飛行経路に支障きたすから。




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石川廣三先生の「雨仕舞の話 」その2 はRN181号でごらん下さい。
ー雨漏りを防ぐデザインー

日本の雨仕舞研究の第一人者、石川廣三(東海大学名誉教授)による雨仕舞の話2回目。「ジオ楽間2010年VOL4からの転載です。今回からー雨漏りを防ぐデザインーに関する話題が続きます。まずは「雨がかりを避ける」ということ。
最近は雨がかりに無防備なデザインの住宅が多いといいます。長期優良住宅の時代、100年の寿命を視野に入れた住宅の件等が始まっています。長く建物を使い続けるために、外壁を雨水から守ることが大切です。では具体的にどうするのか。
石川先生の話をどうぞ。


雨仕舞の話 2 のカット写真 1 PC120230
樋の無い軒先から落ちる雨が、下層の屋根を直撃する。跳ね返った雨は瓦の隙間から浸入して、野地板を傷める。


雨仕舞2-のアップPC120231
それを避けるための平瓦は、屋根に丁度いいアクセントを加えているようにも見える。(京都・東福寺。撮影:日本防水の歴史研究会・森田喜晴)
「ごちそうさん」 と防水その2
日本中のお茶の間が聞いた「防水」の言葉。
NHK朝の連ドラで「防水」4連発。

明治40年の地下防水
これは大阪地下高速鉄道の防水ではありませんが、さらに先立つこと明治40年の地下防水層が見られるます。(主人公の卒業した東大構内赤門近くで2010年撮影)

大阪の地下鉄は日本初の公営地下鉄として、1933年に御堂筋線の梅田 - 心斎橋間が開業しました。
1月8日の記事で紹介したように、NHK朝ドラで、「防水」が連呼されていました。一段落したようなので、このあたりで「防水」が話題になった部分をまとめておきます。
大阪の地下鉄建設で初の本格的な鉄筋コンクリート構造物に取り組む主人公・西門悠太郎が湧き出る水の対策、防水工事に苦労する、という設定です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第79回 1月6日放送 
御堂筋の下に地下鉄駅舎 設計 昭和7年のことだ。  
主人公:「また漏水があったんですか!」

ナレーター:地下水位の高い大阪の軟弱地盤に「地下鉄建設、いくら防水をしても、コンクリートの継ぎ目などから漏水してしまう。この処理に現場は悩まされていたのでございます。

主人公:「土木のほうで、防水してください」
土木 :「人手ありませんわ」
   「建築はええのう、夢みたいなことおっかけてて、」「いつもケツ拭くのはわしら土木や」
主人公:何ゆうてるんですか!階段の位置が50センチずれてたときは、こちらが設計変更で対応したやないですか」
土木 :「50センチくらいどうってことないやろ」
主人公:「こっちはミリ単位の仕事してるんです」
土木 :「こっちは自然相手に仕事してるんや」

ーーーーーーーーー
第80回 1月7日放送
主人公:「あのレベルの防水は土木がやってしかるべき仕事やないですか。 それをやらされてるとか、やってやって     るとか・・・。 ええもん作ろうという気概がないんですか!!」


ーーーーーーーーーーーーーーー
第81回 1月8日放送   掲載済

ーーーーーーーーーーーーーーー
第82回 1月9日放送
主人公:「防水あれで限界ですか」
土木:「もうあとは建築ですきなようにやってくれや」

主人公は樋で逃がすしかない。 主人公は、アーチに沿って樋を付ける案を提案。しかし意匠、コスト、時間に問題。
さらに設計した教授は「なんだこの樋は!」

妥協策として、躯体コンクリート削って樋を埋め込む、ことを考え、土木に提案。

しかし土木は「なんぼ竹本せんせが言うても、そんなことしたらトンネル自体の強度がガタ落ちャ。
躯体コンクリートは絶対削れん!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第83回 1月10日放送
アーチを2重にしてその隙間を水を逃がすスペースにしてしまおうという案を主人公が提案。安全と美観を兼ね備えた最終案だ。

土木:「工期も金もどうすんねん、 壁も2重になる。 ホームも5センチ削ることになる。やってられるか!





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1月26日 TV朝日で茅葺屋根の雨仕舞い放送
1月26日(日)午後6時30分放送
テレビ朝日「奇跡の地球物語」


茅束を縫い付ける。 ただし針は最新式の金属性。 P1270021
茅束を縫い付ける。ただし針は最新式の金属性。(2013年1月世田谷次太夫堀公園民家園で撮影:日本防水の歴史研究会提供)

東京工業大学田中享二名誉教授が番組の中で、数分間ですが実験と解説を行ないます。
実験には千葉工大石原沙織助教と、日本大学湯浅昇教授が協力しました。

茅葺の建物は茅や藁、葦などを束ねて屋根に積んでいるだけなのに雨は漏らない。同じ「雨水の浸入を防ぐ」という目的であっても、連続した不透水膜を形成する現代のメンブレン防水とは根本的に思想が異なります。
メンブレン防水の歴史は陸屋根(ろくやね:平らな屋根)が登場してからですから、たかだか百年。一方、茅葺に代表される草ぶき屋根は縄文時代から、現代まで住まいの雨漏りを防いでいます。

しかし考えてみれば、隙間だらけなのに雨水は室内に入ってこない。不思議な仕組みです。
その仕組みが解き明かされます。

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ビッグイシューが「住宅政策提案書」でシンポ
屋根がない! 屋根はあるが家がない! 家はあるが・・・
市民が考える住宅政策
会場参加者の意見P1090046
(2014年12月15日)。会場参加者がそれぞれの疑問や意見を書いたポストイットメモも踏まえてパネラーが総括した。

「ホームレス」イコール路上生活者、と思われがちだが、実はその背後にはネットカフェ難民、ドヤやサウナ、終夜営業のカフェを転々としている人また派遣会社の住み込みで暮らしている人たちもいる。
ホームレスの自立を支援するビッグイシュー基金では、住宅政策の再構築が日本の貧困問題解決の切り札ではないかと考える。これまで住宅問題は「個人の甲斐性」の問題とされ、社会的に語られる機会が少なかったのか、また住宅政策は、「モノ・国土交通省」、「ヒト・厚生労働省」という縦割り行政のなかで解決は難しいのではないか、と考えた。そこで、平山洋介委員長(神戸大学教授)をはじめ、各委員が参加し「住宅政策提案書」をまとめた。そして昨年末、これをもとにシンポジウムを開いた。(ルーフネット既報:12月14日付記事参照)


防水と雨仕舞をキーワードとする本サイトがこの問題を取り上げる理由は、
①ミニマル建築を考える上で、まず家とは? 住むとは? 雨露を防ぐ屋根とは?という点を再確認したい。            
②住宅をビジネスの対象として語るだけでいいのか?
③雨露が防げる屋根が保証されれば、安心して職を探せ、「ハウジングプア」の問題解決の糸口になるのでは?
④長寿命住宅を提唱する人の中にも、建築というモノに力点を置き、そこに住むヒトを見ていない例が多いのではなか。
⑤毎号3万部を発行する、スポンサーにも行政にも配慮する必要のない「ビッグイシュー」という雑誌媒体の視点。
など。

枝元質問P1080989
ビイグイシュー基金理事で人気の料理研究家枝元なほみさん(左:当日の聞き手)が「先生、学校で何してるんですか?」平山委員長「は?、いきなりシナリオにない質問ですね。えっと・・・」




男3人P1090052
左:平山洋介委員長 (神戸大学大学院 人間発達環境学研究科教授)、中:稲葉剛委員 (NPO法人もやい代表理事)、右:藤田孝典委員 (NPO法人ほっとプラス代表理事)

haujinngupua.jpg

稲葉さんが示した「ハウジングプア」の全体概念図

川田菜穂子委員(大分大学教育福祉学科講師)
川田菜穂子委員(大分大学教育福祉学科講師

佐藤由美委員(大坂市立大学都市研究プラザ特任講師)

佐藤由美委員  (大阪市立大学 都市研究プラザ特任講師)


シンポジウムでの発言記録はこちらで見ることができる。
http://bigissue-online.jp/archives/1722675.html




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八坂神社 初能奉納 
2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」6

京都八坂神社 
2014年1月3日 午前10時

翁:   片山九郎右衛門
三番叟: 茂山逸平






おきな正面P1030319
毎年フルサイズ最上級の翁が奉納される。「ありがたさ」においては元旦夜明け前の日吉大社に一歩譲るが、「新年翁めぐり」フリーク間での総合評価においては、丹波篠山春日神社の奉納「翁」と双璧。


右は本当の正門 銅の一文字葺P1030117
八坂神社というと西側東大路に面して建つ楼門(国重要文化財)が知られているが、実は石鳥居(国重文)の建つ南側が正面1646年に建てられたもので、その先には西側と同じく楼門(写真右)が建てられている。この正面の楼門は銅板葺き。

大棟の鬼・ 経の巻「」がついている。 経の巻とは    神社でも今日の巻とはこれいかに P1030106
能舞台の鬼の先の「経の巻」。経典を模した円筒状の突起が3つつく。 神社でも経の巻とはこれいかに。 


翁ポスターbP1030074
片山家と金剛宗家が毎年交互に翁を奉仕する。

脇正面 P1030089
能舞台の屋根は桟瓦葺き。

おきな後ろ楼門P1030345
後ろの鮮やかな朱塗りの楼門(銅板一文字葺き)が本来の正面。

三番叟 P1030408
三番叟を舞う茂山逸平 2014.1.3 10:15撮影

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RN180号は 石川先生の : 雨仕舞の話
石川廣三先生の「雨仕舞の話」が始まります。

2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」3ほぼ週刊ウェブマガジン「ルーフネット」のキーワードは屋根、防水、雨仕舞です。
雨露を防ぐための茅、桧皮、杮、金属、瓦、そして各種メンブレン防水材の材料と施工技術について、様々な視点からその特徴、歴史、技の難しさ・スゴさを紹介しています。
人類の祖先は樹上から地上に降り、さらに洞穴から出てきたときから、雨露をしのぐ工夫をしてきました。雨露を防ぐには「防水」と「雨仕舞」があります。
今回から登場いただくのが、我が国の雨仕舞研究の第一人者・東海大学石川廣三(いしかわひろぞう)名誉教授です。
石川氏は、「雨の降り方は地域によって様々。その対処が各地の建築文化の根源をなしている。雨と賢く付き合っていくことが雨仕舞の出発点」といいます。
今回から「雨仕舞の話」が始まります。第1回は「雨の降り方への対処が建築文化の根源」です。

「雨の降り方への対処が建築文化の根源」
石川先生PC130011

石川廣三氏の略歴
1942年東京都生まれ。1964年早稲田大学第理工学部建築学科卒業。1969年同大学院建設工学専攻博士課程修了後、東海大学工学部建築学科に勤務。助手、講師、助教授を経て1981年教授。1982年より1年間英国Sheffield大学客員教授。2007年東海大学定年退職。主な研究領域は屋根、外壁の防雨・耐久計画。日本建築学会材料施工委員会・内外装工事運営委員会主査、同屋根工事小委員会主査、同JASS12(屋根工事)改定小委員会主査、日本建築仕上学会副会長等を歴任。退職後の現在は主に建築工事関連の紛争処理や戸建て住宅の防雨,耐久に関わる諸団体の調査研究に協力。


ジオ楽間P1100187

JIO友の会が発行する季刊情報誌「ジオ楽間」2010年2月から連載の始まった石川氏の「雨仕舞の話」を転載します。(JIO友の会は、日本住宅保証検査機構が提供する、住宅瑕疵保険利用者のための組織)
兵庫県 三宮 生田神社 翁 面掛け神事
2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」 5

兵庫県神戸市中央区下山手
日供始祭 翁面掛け神事(にっくはじめさい おきなめんかけしんじ)
1月2日 午前10時


1生田神社拝殿
生田神社 神戸三宮駅より徒歩5分。昭和20年、戦災で社殿などが焼失したが、昭和27年2月、現在の兵庫区大開通6丁目に社殿が完成。銅板一文字葺き。
生田神社の詳細はhttp://www.ikutajinja.or.jp/about/

2宮司面箱生田神社面掛け神事P1020107
日供始祭 翁面掛け神事(にっくはじめさい おきなめんかけしんじ)

生田神社では毎朝、日供祭(毎日の食事を神様にお供えする祭)を行っている。新年を迎え始めてこのお祭りを行うのが1月2日の日供始祭。ここで観世流藤井定期能楽会奉納による、「翁面掛神事」が毎年行われる。



3面掛け神事 P1020148
三番叟,囃子なし。


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災害復興実践学シンポ 激甚災害からの住宅復興 -コアハウスの可能性-
地域の文化を継承し、地域生産力も活用した復興住宅は可能か

日時|2014年1月13日(月・祝) 13:00-17:00
会場|建築会館ホール(〒108-8414 東京都港区芝5丁目26番20号)MAP
定員|180名(先着順、予約不要) ※参加費無料
主催|東北大学災害科学国際研究所、一般社団法人アーキエイドhttp://archiaid.org/news/6767
共催|日本建築学会



コアハウス

主催者はその趣旨をこう語る:東日本大震災から3年近くが経過し、手ひどい被害を受けた沿岸地域では、自力再建住宅の動きが活発に見られるようになっています。しかし残念なことに、それらの多くは地域固有の文化を継承するものではなく、地域生産力とも切り離されたものが多いように思われます。
一方、インドネシアなどでは、復興の初動期に小さく作って、地域の生産力を使いながら徐々に大きくする住宅の考え方、「コアハウス」というコンセプトが共有され、効果を上げています。この違いはどこからくるものなのでしょうか。
実は、今回の復興においても、このコアハウスの考え方を導入した実験住宅が建てられており、2013年度グッドデザイン賞において金賞(経済産業大 臣賞)を受賞しています。本シンポジウムでは、それを取りかかりに、大災害からの住宅復興における課題を、デザイン、文化、生産の各レイヤーから明らかに しようと考えています。



[プログラム]
13:00-13:05 開会の辞
本江正茂|東北大災害科学国際研究所
13:05-13:10 あいさつ
吉野 博|日本建築学会会長
13:10-13:20 趣旨説明
小嶋一浩|建築家、横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授、アーキエイド実行委員
13:20-14:20 基調講演 コアハウスという考え方
イカプトラ|建築家、インドネシアガジャマダ大学准教授、コアハウス提唱者
14:20-15:00 自立再建住宅のデザイン
塚本由晴|建築家、東京工業大学准教授、アーキエイド実行委員
× 三井所清典|建築家、公益社団法人日本建築士会連合会会長
[コーディネーター]千葉学|建築家、東京大学教授、アーキエイド実行委員
15:00-15:10 休憩
15:10-15:50 浜のなりわいの復興
貝島桃代|建築家、筑波大学准教授、アーキエイド実行委員
× 岡本哲志|建築家、法政大学教授
[コーディネーター]前田茂樹|建築家、大阪工業大学専任教員
15:50-16:30 木造技術と地域の生産力
安藤邦廣|建築家、里山建築研究所主宰
× 権藤智之|首都大学東京准教授
[コーディネーター]下吹越武人|建築家、法政大学教授
16:30-16:50 会場からの質疑
16:50-17:00 総括
伊藤明子|国土交通省住宅局住宅生産課長


ギャルリータイセイでコルビュジエ展
ギャルリー・タイセイ展覧会
ル・コルビュジエからミケランジェロへ


コルビジェ裏P1110005
ル・コルビュジエからミケランジェロへ
-Le Corbusier Meets Michelangelo-
会  期: 2013年12月5日(木)~2014年5月31日(土)
開館日時: 木・金・土曜日のみ開館 10時~17時
休館日: 日~水曜日、祝日、12月26日~1月4日、5月1日~3日
入場料: 無料
企画・監修: 大西伸一郎
協 力: 下田泰也
コルビジェからミケランジェロへP1110001



同ギャラリーによる開催趣旨:
 20世紀後半に活躍したアメリカの建築史家コーリン・ロウ(1920~1999)の論考は、建築界に多大な影響を及ぼしました。
 中でも『マニエリスムと近代建築』(邦訳1981)に収められている「理想的ヴィラの数学」(初出1947)、「マニエリスムと近代建築」(同1950)、「透明性―虚と実」(執筆1955~56)などは衝撃的な論文として長く読み継がれています。
 これらの論文は、建築の成り立ちを考えるうえで、非常に刺激的な視点を提示しています。時空を経て比較検討されるル・コルビュジエと16世紀に活躍したパラディオ、ミケランジェロ。彼らをつなぐコードを探ることで、ル・コルビュジエの建築手法が明らかになってきます。
 若いころイタリアを旅し、パラディオやミケランジェロに出会ったル・コルビュジエが感得した手法(マニエラ)は、彼の血肉となり、生涯にわたる彼の創作の鍵となっていたのでした。
 本展では、コーリン・ロウの愛弟子であった大西伸一郎氏に監修いただき、大西氏がロウの論文を読み解きながら、ル・コルビュジエとミケランジェロとを結ぶ手法について分かりやすくご紹介いたします。



大成建設ギャルリー・タイセイは以下のテキストを作っており、PDFで入手できる。
http://www.taisei.co.jp/galerie/text.html
 
・ル・コルビュジエの絵画が堅苦しい理由
・インターナショナル・スタイルとル・コルビュジエ
・土に還る
・アーメダバードの風
・大地に描く建築  ル・コルビュジェとルイス・カーンの遺産を受け継ぐインドの地に暮らして  新居照和(建築家)
・外部と内部を繋ぐ 近代建築における透過的形態 ヴァサンティ・メノン・新居(建築家)
・インドでの発見―ル・コルビュジエ1950年代アーメダバードの仕事 齊藤祐子(建築家



可変ゲージ発見
東京屋上鉄道 3

いかにも普通 P1110382
どこにあってもレールは魅力的。

直角 P1110083
直角もあれば

「く」の字  P1110093
「く」の字もある。

可変ゲージ 発見 P1110177
「端正な軌道だな」と思って、高層ビルの屋上のレールを 追ってゆくと、突然幅が変わるところがあった。
屋上鉄道の軌道幅は、一定ではない。レールを走る機関車(ゴンドラ)は可変軌道対応だった。


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平安神宮 京都能楽会新年奉納
2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」4

 2014年1月1日(水) 元日

京都府 【京都能楽会新年奉納】
12時半  平安神宮神楽殿

三番叟P1010346
三番叟

本殿・拝殿のみ銅板葺き平安神宮 翁 直面 P1010331
2014.1.1 12:40 撮影。其の3 の観世会館での初謡のあと、ゆったり歩いてきても、神楽殿の良い席は取れる。しかし神楽殿の床に席故、厳重な防寒対策は不可欠。

圧縮 応天門もへきがわr P1010297
碧瓦(へきがわら)の平安神宮応天門。
平安神宮の社殿は、本殿、祝詞殿、内拝殿は銅板葺き、その他通常目にする社殿はすべて、緑釉の瓦(碧瓦)による本葺き。

圧縮神楽殿の屋根は 碧瓦葺き P1010299
応天門を入ってすぐ右手の神楽殿で毎年奉納される。神楽殿の屋根も緑釉(りょくゆう)の碧瓦。



★翁 日吉式 浦田保浩 田茂井廣道 茂山良暢 
 笛 森田保美 小鼓 林吉兵衛 林大和 林大輝 井林久登

★舞囃子 高砂 金剛龍謹 
 笛 杉信太朗 小鼓 曽和尚靖 大鼓 石井保彦 太鼓 井上敬介
★仕舞 鶴亀 吉田篤史 
    東北 キリ 河村晴久 
    猩々 宮本茂樹
★仕舞 田村 クセ 種田道一

★小舞 三人夫 網谷正美 松本薫 山口耕道

★舞囃子 嵐山 片山伸吾 
 笛 左鴻泰弘 小鼓 吉阪一郎 大鼓 渡部諭 太鼓 前川光長




平安神宮:
平安神宮の社殿は、桓武天皇当時の平安京の正庁、朝堂院を8分の5の規模で再現したもの。

大極殿(だいごくでん・外拝殿)・応天門(おうてんもん・神門)・蒼龍楼(そうりゅうろう)・白虎楼(びゃっころう)・歩廊・龍尾壇(りゅうびだん)など、ほとんどの社殿はは明治28年(西暦1895年)のご創建当時に造営された。すべて緑釉瓦による本瓦棒葺き。昭和50年に主要な建物の屋根葺替が行われている。

1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会に合わせて、平安京遷都当時の大内裏の一部復元が計画された。当初計画では実際の大内裏があった千本丸太町に朱雀門が位置するように作る予定だった。しかし用地買収に失敗し、現在の岡崎の地に復元されたという。



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「ごちそうさん」(NHK朝の連ドラ)と防水
「 どうにもこうにも ゆうこと聞いてくれん 水 」を相手に奮闘する主人公


asshuku ごちそうさん
たばこの吸い殻のポイ捨てを注意したところ。

gochisouDSC05905.jpg

なんやとお! 皆 防水のために出張ってきてくれとるんやど!!
ーーー 

というのが本日1月8日木曜日放送の内容でした。大阪の地下鉄建設で初の本格的な鉄筋コンクリート構造物に取り組む主人公・西門悠太郎は湧き出る水の対策、防水工事に苦労する。


当時の地下防水の様子は、今や我が国唯一の防水専門誌となった月刊「防水ジャーナル」のバックナンバーで知ることができる。
「防水ジャーナル」は櫻井年明氏が昭和45年7月に創刊した我が国初の防水専門誌である。創刊間もない昭和46年1月号から昭和50年8月号までの15回にわたって、「2人で話そう」という対談シリーズが掲載された。
ホスト役は当時38歳の東京工業大学助教授・小池迪夫氏。「この時、防水をライフワークと定めて12年、欧米の視察旅行から帰国した直後で、防水に燃えていた。すでに曖昧(あいまい)になりかかっていた防水のルーツを、記録に止めることを使命と感じていた」と当時を語っている。

ゲストは田島武長、鴻巣義雄、目黒清太郎、岩崎一、国生祐作、平野功、森源之助、吉村和徳、山崎慎二、北条弘太、山本照夫、荻野英夫、青盛繁男、土橋隆の15人。いずれもそれぞれの分野で文句のない業績を挙げた人たちである。

その9回目に当たる昭和49年1月号で、日本綜合防水(株)山崎慎二会長(当時)が登場し、関東大震災直後の地下鉄工事の様子を語っている。

東京の地下鉄銀座線は昭和9年、大阪市の地下鉄は一部8年に開通している。山崎氏は「何れも地下鉄トンネルの防水がなかなかうまくゆかない、という噂を聞いている。大阪では、一番コストのかかるニューヨーク地下鉄の、煉瓦1枚のアスファルト練り積み、ブリック・イン・マスチックという工法を採用したが、結果はよくなくて、大阪市では今日まで(注:昭和49年1月時点)アスファルト防水を信用されないのですね」と述べている。

」御堂筋線
現在の御堂筋線。大晦日から元旦の終夜運転など、当時は誰も考えなかっただろう。



*毎回15頁弱のこの対談シリーズ「二人で話そう」は、同誌の看板記事の一つで、記者は日本の防水業界においてもっとも重要な資料であると思っている。「防水ジャーナル」新樹社(株)発行


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「施工と管理」 銅屋根クロニクル -9-
銅クロニクル第9回は「北野天満宮」

檜皮葺きの屋根と銅板のとても幸せな姿

ドウクロ北野DSC05899

昨年(2013年)2月から、銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介するために「銅屋根クロニクル」の連載が始まりました。媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する「施工と管理」と言う機関誌です。
今回は銅屋根の美しさもさりながら、銅板の棟包(むねつつみ)みや、樋(とい)などと桧皮葺きや金飾りと織りなす美しさを紹介しました。

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 * * *
銅屋根クロニクル9
「施工と管理」2013年12月号

檜皮葺きの屋根と銅板のとっても幸せな姿

見出し写真:軒先と棟の綺麗な組み合わせ

北野天満宮:北野天満宮は、現在、全国各地におよそ一万二千社とも言われる菅原道真を祀(まつ)った神社の総本社で、親しみを込めて「北野の天神さま」と、また地元では単に「天神さん」と呼ばれている。天満宮の縁起によれば、平安時代中期の天暦元年(947)、京都に住んでいた多治比文子や近江国(滋賀県)比良宮の神主神良種、北野朝日寺の僧最珍らが、この地に神殿を建て、菅公を祀ったのが始まりという。
その後、天徳3年(959)右大臣藤原師輔が北野社の大規模な社殿の造営、宝物の奉納を行った。


写真1 楼門
写真1 銅板葺きの楼門

20140107-4.jpg

写真2 手水(水香梅)。茅葺きを模した柔らかい銅板葺きには、天満宮唯一の瓦による棟包み。

写真3 本殿の複雑な屋根
写真3 権現造りの本殿


銅板屋根の楼門(写真1)をくぐると正面が国宝指定である桧皮葺きの本殿。右手には銅板屋根の手水・水香梅とチタン葺きの宝物殿そして銅板屋根の神楽殿、瓦葺きの社務所が並び、各種屋根葺き材を見ることができる。
社殿は当初から、朝廷及び将軍家がその造営修繕に当たってきた。国宝の指定を受ける現在の本殿は慶長十二年(1607)、秀吉の遺志により豊臣秀頼が造営したもの。



写真4 tanidoi 雨じまい的に最大の難所
写真4  雨仕舞上最大の難所

写真5 堰板
写真5 反対側の同じ部分。

北野天満宮の本殿は実は拝殿と繋がった構造になっており、それぞれの屋根に落ちる雨水を、間の樋が受ける。大量の雨水があふれるのを防ぐために、山型の巨大な堰(せき)板まで取り付けられている。(社)日本銅センター発行の「銅板葺屋根1996年」によると、1951年の調査時点で、この堰板は江戸中期の手打ち銅板であり、慶弔12年(1607年)再建以来のものと考えられた。しかし現状の板は近年取り替えられている。

写真6 軒樋、受け、蛇腹
写真6 樋の断面は銀杏型 

写真7 本殿色とりどり
写真7 瓦の棟では出せない美しさ

檜皮の色と棟包みの緑青、金箔の飾り金物、加えて紅葉と夕陽。「総面積約五百坪の雄大な桧皮葺屋根を戴く八棟造の本殿の威容は、造営当時そのままに絢爛豪華な桃山文化を今に伝えています」という北野天満宮社報の表現は誇張ではない。




銅屋根クロニクルバックナンバー

銅屋根クロニクルNo.1 「施工と管理 2013.2 「瓦を下ろした正倉院正倉(奈良)」
銅屋根クロニクルNo.2 「施工と管理 2013.4 「大阪城天守閣(大阪)」
銅屋根クロニクルNo.3 「施工と管理 2013.5 「築地本願寺(東京)」
銅屋根クロニクルNo.4 「施工と管理 2013.6 「中之島公会堂(大阪)」
銅屋根クロニクルNo.5 「施工と管理 2013.7.8合併号「日本聖ハリストス正教会教団復活大聖堂(ニコライ堂)(東京)」
銅屋根クロニクルNo.6 「施工と管理 2013.9 「横浜市開港記念会館」
  銅屋根クロニクルNo.7 「施工と管理 2013.10 「湯島聖堂(前)屋根 」
銅屋根クロニクルNo.8 「施工と管理 2013.11 「湯島聖堂(続)樋 」
銅屋根クロニクルNo.9 「施工と管理 2013.12 「北野天満宮(京都)」

RNの注目イベント・セミナー
環境心理生理のフロンティア 第1回シンポ
心理生理のフロンティアを語る「はじめの一歩をふみだそう」


(撮影:2014.1.3 八坂神社能舞台)写真はイメージです。記事とは関係がありません。


屋上緑化を環境生理・環境心理・環境行動学の視点で語るとどうなる?

主催:日本建築学会環境心理生理運営委員会心理生理のフロンティア小委員会
日時:2014年1月11日(土)
   13:00~17:00会場――キャンパスポート大阪(大阪駅前第2ビル4F)参加費(会員2,000円)
申込方法――  https://www.aij.or.jp/index/?se=sho&id=679
申込問合せ――日本建築学会事務局研究事業グループTEL:03-3456-2051E-ail:enomoto@aij.or.jp

プログラム(予定)
13:00受付開始
13:15-13:20 趣旨説明
13:20-14:05「眼球内の散乱特性を利用した実空間における視認性予測に関する研究」池上陽子(奈良女子大学)
14:05-14:50「室内の温熱環境変化に伴う生理心理特性に関する研究」
       安岡絢子(電力中央研究所)
15:00-15:45「景観評価実験による今後の中国における屋上緑化形態の有り方の検討」
       烏雲巴根/Wuyunbagen(国立華僑大学)

15:45-16:55 討論



環境心理生理運営委員会に関しては
http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2013/20130111_k.pdf
心理生理のフロンティア小委員会によると

本シンポジウムでは、近年博士論文を執筆された気鋭の研究者を招き、特に研究手法として工夫した点、苦労したところに焦点を当て、その成果を語っていただきます。
どのような問題意識でとらえたのか、そしてその研究の特徴は何か、成果はどういう応用が考えられるのか、今から思うとこんな反省点があったなど、事例から学ぶことは多いことでしょう。そこから、我々は研究推進のブレークスルーの手掛かりを探り、また、触発されるなにかがあるのではないかと考えています。環境デザインのハテナを解き明かす!
経験豊富な研究者であっても、研究の方針に行き詰ることもあります。若手研究者や学生であればなおのことです。発表者の方々の論文作成までの裏話を交えた話は興味深いものです。環境デザインと心理生理に関わる、新たな研究を計画中の方にとって役立つことが
もしかするとあるかもしれません。皆様も是非議論に参加し、今後の研究の方向性のヒントを得ていただければと思います。



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2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」3
京都観世会館

観世会館能楽堂P1010140


観世会館の能楽堂の屋根。桧皮葺きで.棟は銅板包みだ。もちろん室内の舞台だから雨仕舞は考えなくても良いのだが、実際の屋根と同じ作りだそうだ。


2014年1月1日 午前10時30分から
京都市 観世会館 
京都観世会「謡初式」

観世番組 P1040947



日吉大社の大戸開きの「翁」で夜を明かしたわけだが、宿に帰って眠るわけには行かない。既に京阪電車もJRも動いている。暖かいお茶を飲んで京阪坂本駅またはJR比叡山坂本駅から、京都市内へ、銅板屋根の美しい京都市美術館にほど近い京都観世会館に移動する。
10時には観世会館の入口で、関係者や愛好家が、良い席を確保しようと列んでいる。

例年「神歌」 が上がるが、今年は無かった。京都観世会「謡初式」は元旦には欠かせない行事なので紹介します。

舞囃子 高砂 片山九郎右衛門
仕舞  養老、草紙洗小町、小鍛冶、
舞囃子 羽衣 林喜右衛門
狂言小舞
舞囃子 猩々 杉浦豊彦
祝言  四海波



観世鏡板
京都観世会館の鏡板の松は、独特だ。通常は老松が描かれるが、抽象表現日本画家の堂本印象が画いた松は、アニメっぽいという人がいるくらい若々しい。今でこそ評価は高いが、開館建設当時の記録によると、依頼された堂本側も驚いたというが、頼んだ方もエライ。疏水、路面電車、女学校などと同じ、京都の先進性というか「新しもん好き」がここにも出ているのだろう。
堂本印象(どうもと いんしょう1891年12月25日 - 1975年9月5日)

京都観世会を率いる片山九郎右衛門は厳寒の日吉大社での翁奉納を終えて、京都観世会館での謡初式に臨むわけだから大変だ。緊張感あふれる極上の舞台を堪能した後、ロビーに出ると、お神酒の接待が待っている。昆布とスルメまでついている。これで入場無料。京都観世会を応援したくなるのも当然だ。

お神酒を頂いて12時前。翁めぐりはまだ続く。ここから、徒歩10分、疏水をわたって、初詣での人並をかき分けて平安神宮の神楽殿に向かう。

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日本建築学会  2014年新年交礼会
2014年新年交礼会と表彰
日本建築学会、日本建築家協会、東京建築士会

P1030535.jpg
(2014.1.1 京都・八坂)写真は記事とは関係がありません。

日本建築学会、日本建築家協会、東京建築士会は、1月6日(月)14時~15時半、建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)で恒例の合同新年会を行った。 
また三会会員で、2013年中に勲章・褒章を受けた会員に対して表彰状を贈呈した。

2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」2
滋賀県坂本市 日吉大社

日吉大社 本殿P1010083
国宝日吉大社西本宮本殿前のかがり火

2014年1月1日 午前5時20分から
滋賀県大津市坂本 日吉大社 西本宮拝殿
大戸開(おおとびらき)神事で観世流京都片山家一門の棟梁・片山九郎衛門が「翁」を奉納。
面(おもて):なし  囃子(はやし):なし 三番叟(さんばそう):なし 

          

西本宮拝殿 
国宝の本殿は檜皮葺(ひわだぶ)きに銅の棟(むね)、翁を奉納するこの拝殿は重文・檜皮葺きの屋根に瓦の棟押さえ。

西本宮本殿 P1010209
全国でも日吉大社にのみみられる特殊な構造である「日吉造り」。日吉大社西本宮の本殿。
天正十四年(1586年)復興。昭和36年(1961年)国宝指定。


日吉P1010032
午前5時、宮司による本殿の大戸開き、祝詞(のりと)のあと5時20分頃、片山九郎衛門による翁が奉納された。直面(ひためん)。地謡(じうたい)3名。

国宝。西本宮本殿の桧皮葺屋根の銅板棟包み、 元旦夜明け前かかがり火に 本殿棟の金画輝くP1010204
元旦の午前5時は真っ暗だ。明かりは2基のかがり火のみ。国宝・西本宮(にしほんぐう)本殿の銅の棟包みに施された金の装飾が輝く。


日吉P1010042
宮司によって開けられた本殿の扉は翁が終わると閉じられる。かがり火の向こうが本殿。


日吉 東本宮へP1010072
西本宮本殿の扉が閉まると、神職と装束をつけた奉仕者たちは松明(たいまつ)に先導されて、真っ暗な急階段の山道を十分ほど歩く。実に危険な道中だ。やがて東本宮の楼門(ろうもん)をくぐり、国宝指定の東本宮本殿に着く。九郎右衛門師は今度は拝殿で「高砂」を奉納する。再び松明に先導されて、控えの建物に着いた頃、やっと空が白み始める。この年は元旦にしては異例の暖かさだという。それでも身体は芯から冷える。

東本宮拝殿と本殿P1010228

東本宮の重文・拝殿(手前)と国宝・本殿(奥)。
西本宮と同じく、いずれも屋根は檜皮葺きで、本殿は銅棟、拝殿は瓦棟。

写真提供:日本防水の歴史研究会、檜原響一郎

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あけまして おめでとうございます 
屋根と防水を遊ぶ 

ルーフネットより新年のお慶びを申し上げます

屋根と防水を遊ぶ ルーフネット PC270001

ルーフネットの取材に協力して下さった方々、ご支援くださった方々に感謝いたします

田中享ニ先生は東工大退官の際「雨を読む」という素敵な本を出されました」私には屋根を読む力はないので、屋根を愛で、屋根を愛で愛する人たちの仕事ぶりや、仕事に対する思いを伝えようと思いました。雨仕舞、防水の観点から屋根を見、歴史やアートの世界とのつながりを、探し始めたのですが、次々と現れてきました。屋根をダシにして美術、音楽、考古学、歴史で遊べます。「屋根で遊ぶ」というより「屋根を遊ぶ」と感じました。
今年もよろしくお願いいたします。