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(旧 「防水屋台村」建設中)
神さんの居はるとこに土は置けへん
檜皮葺きの屋根に瓦や銅板の棟包
ところが本殿の棟だけは瓦は載せない


なぜだろう?

世界遺産の鬼PC120289
京都板金工業組合理事長の田原 茂さんが、触っているのが世界文化遺産賀茂別雷(わけいかづち)神社、通称・上賀茂神社の鬼。屋根から降ろし、腐った部分を最小限で切り取り、新しい木が埋め込まれている。材質は杉のようだ。これから田原さんによって銅板がまかれる。

経の巻の部分を打つ田原さん PC120286
今打っているのは「経の巻(きょうのまき)」。経の巻とは鬼の上部の筒状の部分。経典の巻物に形が似ていることからそう呼ばれる。

甥の大吾君高校3年生PC120262
奥では甥の大吾君が手伝っている。(京都・田原板金 作業場で、2013.12.撮影)

a href="http://blog-imgs-51.fc2.com/r/o/o/roofnet/201312280004221bb.jpg" target="_blank">瓦棟、経の巻PC130116これは檜皮葺に瓦の棟包み。棟の端部・鬼の上部に3つの円筒形が見える。 これが経の巻。

上賀茂遷宮 PC130088
昭和27年が遷宮だ。遠く(鳥居の中央部)の緑色のカバーが本殿と拝殿の素屋根

上賀茂本殿 棟は銅」PC130049
国宝の本殿と拝殿の屋根は檜皮葺き、棟は銅で包まれている。

上賀茂由緒PC130092
歴史的には銅板は瓦と比べて新しい材料である。 それがなぜ神社の中で一番大事な本殿の屋根の棟に使われるのか?瓦より格上なのか?この2年間、文化財公開の場などで、機会あるごとに尋ねてきたが、解らなかった。この日、田原さんが「茅葺きの屋根屋さんに聞いた」といって教えてくれた。それはこんな理由だった。

瓦を載せるということは、固定のための土が載る、ことを意味する。
「本殿でも末社でも神さんが居はるところに、頭の上に土は置けへんやろ!」
なるほど。納得でした。


経蔵や宝物庫は桧皮に瓦の棟PC130126
本殿以外は経堂や宝物であっても屋根は檜皮きに銅の棟包み。



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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会