(旧 「防水屋台村」建設中)
新春翁めぐり
2014年(平成26年)ルーフネットの「能舞台と翁神事情報」

2014年1月1日 0時20分から
兵庫県篠山(ささやま)市  春日神社能舞台
翁 シテ: 梅若紀長


6時間後に始まります。終演時間後JRの運転はありません。
面  :あり
三番叟:なし

能舞台 PC110304
国需要文化財指定の能舞台は桟瓦葺き(さんがわらぶき)

篠山商工会、春日神社能楽殿

篠山商工会提供翁1
2013年1月1日、梅若万三郎師による翁奉納 写真提供(上2枚);篠山市商工会

能舞台 隅柱から PC110283
 篠山市教育委員会の解説によると、篠山藩第13代藩主で、能を愛好した青山忠良が文久元年(1861)に春日神社に奉納した。建てられた当時は、箱根以西で最も立派な舞台と言われた。平成15年(2003)に国重要文化財に指定。床下には反響のために7個の大甕(かめ)が埋められている。
神さんの居はるとこに土は置けへん
檜皮葺きの屋根に瓦や銅板の棟包
ところが本殿の棟だけは瓦は載せない


なぜだろう?

世界遺産の鬼PC120289
京都板金工業組合理事長の田原 茂さんが、触っているのが世界文化遺産賀茂別雷(わけいかづち)神社、通称・上賀茂神社の鬼。屋根から降ろし、腐った部分を最小限で切り取り、新しい木が埋め込まれている。材質は杉のようだ。これから田原さんによって銅板がまかれる。

経の巻の部分を打つ田原さん PC120286
今打っているのは「経の巻(きょうのまき)」。経の巻とは鬼の上部の筒状の部分。経典の巻物に形が似ていることからそう呼ばれる。

甥の大吾君高校3年生PC120262
奥では甥の大吾君が手伝っている。(京都・田原板金 作業場で、2013.12.撮影)

a href="http://blog-imgs-51.fc2.com/r/o/o/roofnet/201312280004221bb.jpg" target="_blank">瓦棟、経の巻PC130116これは檜皮葺に瓦の棟包み。棟の端部・鬼の上部に3つの円筒形が見える。 これが経の巻。

上賀茂遷宮 PC130088
昭和27年が遷宮だ。遠く(鳥居の中央部)の緑色のカバーが本殿と拝殿の素屋根

上賀茂本殿 棟は銅」PC130049
国宝の本殿と拝殿の屋根は檜皮葺き、棟は銅で包まれている。

上賀茂由緒PC130092
歴史的には銅板は瓦と比べて新しい材料である。 それがなぜ神社の中で一番大事な本殿の屋根の棟に使われるのか?瓦より格上なのか?この2年間、文化財公開の場などで、機会あるごとに尋ねてきたが、解らなかった。この日、田原さんが「茅葺きの屋根屋さんに聞いた」といって教えてくれた。それはこんな理由だった。

瓦を載せるということは、固定のための土が載る、ことを意味する。
「本殿でも末社でも神さんが居はるところに、頭の上に土は置けへんやろ!」
なるほど。納得でした。


経蔵や宝物庫は桧皮に瓦の棟PC130126
本殿以外は経堂や宝物であっても屋根は檜皮きに銅の棟包み。



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絵日記:煤竹の外壁に落ちる茅葺屋根の影

20131229-1.jpg


竹壁PC280022
2013.12.28 日本民家園 
おせんげん様の屋根は銅(あかがね)尽くし
20131224-4.jpg

初詣の準備完了 静岡浅間神社
asshukuけんらんごうか
屋根はすべて銅板葺き、金飾りが豪華だ。「東海の日光」と称される

20131224-6.jpg

江戸時代後期を代表する漆塗極彩色が施された社殿壮麗なもので、計26棟が国重要文化財に指定されている。この社殿群は文化元年(1804)より60年間と約10万両の巨費を投じて建造された。大拝殿は高さ25メートルで木造神社建築としては、出雲大社本殿(約24メートル)より高く、日本一。
RNの チェック! セミナー・ワークショップ
建築学会WS 
「低頻度巨大災害に備えて想定外をなくすために」

主催:日本建築学会 巨大災害からの回復力が強いまちづくり特別調査委員会
日程: 2014年1月17日(金)14:00~17:00
会場:建築会館会議室(東京都港区芝5-26-20)
東福寺PC120106
下り棟と隅棟の分かれ道。(2013 .12 東福寺 EM1/14 -150 )。写真は記事とは関係がありません。
―――――――――――――――――――――――

2011年の東北地方太平洋沖地震の教訓の一つは、極めて稀に起こるため今まで真剣に考
えられてのこなかった断層の大破壊や巨大津波伝搬などの低頻度巨大災害が現実味を持ったものとなって、これに対してどのような備えをすべきなのか考えなければならないという課題がつきつけられたことにある。事実、東南海地震や首都圏直下地震やこれに加えて異常気象による竜巻や洪水などの災害など、従来の想定の枠を超えた巨大災害の再来が想定されるようになっている。しかし、これまでの方法では十分でなく、その対応に多くの問題があることが指摘されている。これらの指摘の共通点は、巨大災害の影響の波及が、コミュニティーや都市の生活基盤の持続を脅かしかねず、個々の建築物の設計により安全や財産の保全を図るという、これまでの対応によってだけでは解決できないという危機感があることである。

そのような観点から、建築学会に設置された特別委員会の「過大外力に対する建築と都市の性能WG」においては、低頻度巨大災害に備えるために何ができるのか、これから何をすべきなのかを検討してきた。想定を超える荷重外力が発生した時に何が起こるか,何がわかっていて何がわかっていないか一般市民に正しく伝えて、想定外をなくし、設計・施工責任の透明性を高め、市民の判断に建物の巨大災害への備えを委ねる自己責任の原則を進める必要があるということを含めていくつかの提案を行っている。
このワークショップでは、この提案の中から、特に日本建築学会と建築学会会員が、①自己責任の原則を啓発するためにはどのような方策をとるべきか、②建物の保有性能についての正確な情報を社会に伝達する方策とは何かについて考える。
(建築学会HP案内より)


■司会 前田匡樹 (東北大学)
■副司会 鈴木芳隆 (鹿島建設)
1.開会挨拶・主旨説明 塩原等 (東京大学)
2.主題解説
❶低頻度巨大災害と第二次提言 塩原等 (同上)
❷建物の性能を社会に伝える教育のあり方 前田匡樹 (東北大学)
❸技術の空白をなくす 壁谷澤寿一(国土技術政策総合研究所)
❹社会的に最低必要な限界性能 坂本成弘(大成建設)
❺自己責任に対応した社会システム 渡邊一弘(UR都市機構)
3.質疑 主題解説者およびコメンテーター
参 加 費:会員3,000円、会員外4,000円、学生1,500円
定 員: 60名
申込 https://www.aij.or.jp/index/?se=sho&id=66
絵日記:登呂遺跡 竪穴住居の雨仕舞
登呂遺跡民家 PC270201
登呂遺跡は太平洋線のさなか昭和18年、飛行機の部品工場を建設中に発見されました。戦後の調査で、弥生時代後期集落遺跡であることがわかりました。これは琵琶湖の葦で葺いてありますが葺き方や棟仕舞は研究者の調査に基づき想像で復元したものです。棟は杉皮です。

登呂遺跡竪穴式住居の棟仕舞PC270284



天智天皇が詠んだ百人一首巻頭歌
「秋の田の~」は防水の歌

光琳かるた
光琳かるたのとり札に画かれた「仮庵の苫」

尾形光琳は「光琳かるた」の取り札に 天智天皇を濡らした苫屋根を描いた。

天智天皇の「秋の田のかりほの いほの 苫をあらみ わが衣では 露に濡れつつ」 は雨漏りの歌。

あきの田のかりほの庵(いほ)の苫(とま)をあらみわが衣手(ころもで)は露にぬれつつ

解説:秋の稲田の番をする小屋にいると、その屋根をふいた苫の目が粗いので、私の衣の袖は、その隙間から洩れ落ちる露で、いつも濡れている。



20130112-3[1]
JR大津駅や近江神宮に貼られた「かるたの聖地」の大型ポスター。背景はもちろん近江神宮。
ちはやふる

天智天皇は雨漏りの歌を詠み、それが百人一首の巻頭の歌(「秋の田の・・・」)となった。その縁で近江神宮は日本かるた協会が主催するかるた日本一を決める名人戦、クイーン戦の会場となっている。かるたは人気漫画となりアニメ化されテレビ放映されて、今や近江神宮は「かるたの聖地」とされている。


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yomimono 177
防水工事のためのコンクリートの含水率測定方法
日大湯浅 昇教授が講演

湯浅教授PB210188

防水工事においては、下地コンクリートの含水率管理が重要である。コンクリートが濡れたままだと、防水層に剥離やふくれが生じる恐れがあるからだ。
日本大学湯浅昇教授の専門は「コンクリート」である。コンクリートを均質な塊として見るのではなく、その内部と外では品質が異なるという視点から、強度、劣化を論じることに力を注ぐ。それを解きほぐすキーワードは「水」と「細孔構造」。これを言語化し、コンクリートの状態を論じることがテーマだ。細孔構造からコンクリート内部の圧縮強度分布を示した研究に対して、セメント協会論文賞を受賞している。

日本大学湯浅研のコンクリート中の含水率評価技術は高く評価され、国内外に常に話題提供を行っている。湯浅氏は、2013年に発行された建築技術4月号「何でなのシリーズ」で、永年防水業界でお題目のように唱えられてきた「防水下地のコンクリート水分は8%以下」の意味を解き明かした。
http://www.arch.cit.nihon-u.ac.jp/column/2013/04/03/000684.html
そして11月21日の第4回日中韓防水シンポジウムでは、「防水工事のためのコンクリートの含水率測定方法」を発表した。

各種含水率測定ほうほうPB210177
含水率測定方法の原理

湯浅質問ヤンPB210183
質問する中国浙江工業大学 楊 楊教授

今回はその発表内容を紹介する。
湯浅教授のプロフィールはこちら:
http://www.arch.cit.nihon-u.ac.jp/staff/yuasa-noboru.html

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ご神木の屋根は銅板葺
さすがご神木、りっぱな銅屋根をいただく

20131222-1.jpg

青山神社の境内にて

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兵庫県丹波 篠山城主であった青山家十代の青山忠俊は徳川家光の幼時の養育係を務めた。また十八代忠裕も教育と温情の英主と仰がれ、幕府の老中を32年間つとめた。二人を学問と教育の神様として合祀し、明治15年、青山神社が篠山城跡に創建された。。

奥のみず道「正倉院正倉の詰める、塞ぐ、被せる」
& SEALANT (シーリング材工業会機関誌」に掲載

ブラモリタ 水の細道 P1080963

日本シーリング材工業会(略称・日シ工)http://www.sealant.gr.jp/N-profile-gaiyo.html
は、昭和38年2月設立。わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員は原材料メーカー,取扱業者等が加入しており,全国に7支部を有する全国的組織。
 ○ 機関誌「& SEALANT」(年4回発行)
 ○「建築用シーリング材ハンドブック」発行
 ○「建築用シーリング材―基礎と正しい使い方―」発行

機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行NO.83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容になる予定。今回は開店記念の4ページですが、無理やり現在の技術と比較・相関させたりせず、見開きの写真と簡単な説明で、さり気のなく表現してゆく予定です。


シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。

ルーフネットでは1月1日配信予定のRN179号の読み物として、これを転載させていただきます。
輿石直幸研究室の西早稲田 建築材料施工 仕上げ塾 ?
早稲田OBと輿石研究室学生の材料施工研究会
今回は石川東海大名誉教授の「雨仕舞の研究45年」

会場からの質問に答える石川氏PC130011
会場からの質問に答える石川氏

早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科の輿石直幸(Naoyuki Koshiishi)教授が主催する建築材料及び施工研究会 OBによる連続セミナー(第4回)が東京都新宿区大久保3-4-1 西早稲田キャンパス55号館N棟会議室で開催された。

石川講義PC130023
2013年5月31日にスタートしたこのセミナーは、こ日、12月13日で4回目とななったた。今回は、長年、雨仕舞の研究に従事し、現在も建築学会や共同研究など多方面で指導に当たっている東海大学の石川廣三先生名誉教授が講演した。テーマは「雨仕舞の研究45年」。第一部:セミナーは午後6時00分~8時15分

輪
。セミナー終了後
の懇親会では参加したOBに学生が酒を酌み交わしながら、それぞれの問題を質問したり、苦労話や体験談を真剣に聞いていた。 


資料2DSC05846
水切りから始まった石川氏の45年間の雨仕舞研究の年譜。

資料1DSC05844
修論のテーマが雨仕舞研究のきっかけになった。十代田三郎教授退官により、研究室は、南和夫教授、田村恭助教授、神山幸弘講師の体制となった。田村助教授の修士一期生として入学した中根淳(後に大林組)、下村純一(故人・鹿島建設)、石川廣三の三氏がそれぞれ材料、施工、構法領域に分かれてテーマを選んだ。
石川先生の修論「水切りの所要寸法」は木廣造が専門で、雨仕舞にも関心が深かった神山講師が実質的指導に当たった。石川先生が構法領域を選択したのは、他の工学分野の応用的性格が薄く、建築独自の領域に思えたからだそうだ。 

集合PC130111
懇親会が終わったのは午後10時を遠に過ぎていた。お開き前の記念写真。

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yan e nikki :天水鉢(天水鉢)
篠山市 春日神社本殿 縦樋(たてどい)の天水鉢(てんすいばち)

篠山市・春日神社本殿縦樋(たてどい)の天水鉢(てんすいばち)PC110278
撮影:日本防水の歴史研究会 佐藤孝一。

今でこそ、古い寺社にも樋(とい)がかかっているが、創建時にはほとんどなかったようだ。参拝のため多くに人たちが訪れるようになると、雨対策が必要になってくる。 特に向拝(こうはい、又は ごはい)があれが樋は不可欠だ。その樋がいつ取り付けられたかという問題は難問だ。時代特定のヒントになるのが天水鉢で、樋など雨仕舞部材メーカーであるタニタハウジングウェアの谷田 亘氏が日本銅センター「銅板葺屋根」の中で考察している。


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シーリング防水不具合の責任はどこに
120件調査し原因と責任の所在を検討

下鴨神社本殿の屋根飾り
下鴨神社本殿の屋根飾り。(写真は記事とは関係がありません)

シーリング材の水密性能は設計、材料、施工に至る一連の作業の結果で決まる。
不具合の件数は減少してはいるが今一歩進めるには高いハードルがある。それは「不具合がどの過程で生じたか」という視点だ。不具合を減少させるためにシーリングメーカーと工事店は原因を究明し、材工協力して解決に努力してきた。 その結果確実に事故は減少してきた。しかしこれだけでは片手落ちだった。どの過程で生じたかと原因をたどって行けば、元請のゼネコンや設計事務所に行き当たることも少なくない。設計そのものが無茶なおさまりであったり、工程が無理であったり。シーリング工事側では、それがわかっていても今までは、力関係で指摘すらできず、すべてを飲み込み、挙句のはてには、責任を取らされていたことも多い。本来、「不具合の発生を未然に防ぐには関与者と関与の内容の両方の情報が必要である。しかし今まで、関与者の観点から不具合を検討するといった作業はなされてこなかった」(同工業会顧問・田中享ニ東工大名誉教授)。

しかし現在のシーリング受注単価の中に、そんな理不尽を飲み込む余裕はなくなってしまった。日本シーリング材工業会は2011年7月に、保証問題検討委員会を設置し、1年間、シーリング防水の不具合調査を行い、その原因と責任の所在に関する検討を行った。同時に田中顧問は調査検討結果を建築学会で、発表していった。

ここでは調査件数120件の不具合事例の内訳と責任の所在に関する報告の一部を紹介する。詳細は2013年建築学会大会梗概集および、同工業会機関誌「& シーラント」83号を参照いただきたい。

不具合責任所在

fuguai sekininn
「& シーラント」83号より。


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『市民が考える住宅政策』
行政の都合に頼らず、マスコミに誘導されず、自分で「住宅」について考える
明日、12.15(日) ビッグイシューが東京赤坂でシンポ。

住宅政策提案書
「ビッグイシュー」誌の今回のトップインタビュはレディー・ガガ。



『市民が考える住宅政策』
―「住宅政策提案書」発表シンポジウム―

日時:12月15日(日)14時~16時半(13時半より受付開始)
場所:日本生命赤坂第2ビル アイエスエフネットグループサポートセンター2F

ビッグイシュー基金では、住宅政策の再構築が日本の貧困問題解決の切り札ではないかと考え、検討・提案のための委員会を開き、議論を重ねてきた。同基金では、これまで住宅問題は「個人の甲斐性」の問題とされ、社会的に語られる機会が少なかった、また住宅政策は、「モノ・国土交通省」、「ヒト・厚生労働省」という縦割り行政のなかで、貧困緩和に役立つとは限らない、として、このほど市民が住宅の問題をオープンに話し合えるよう、「住宅政策提案書」をまとめた。これをまとめた平山洋介委員長(神戸大学)をはじめ、各委員が参加し、明日15日シンポジウムを開く。市民の目でまとめた「住宅政策提案書」をもとに、率直に話し合いたい、としている。当日参加可能。

【日時】12月15日(日) 14時~16時半 (13時半より受付開始)
【場所】日本生命赤坂第2ビル アイエスエフネットグループサポートセンター2F
住所:東京都港区赤坂7-1-16 最寄り駅:「青山1丁目」駅3番出口 徒歩5分
http://www.isfnet.co.jp/company/branch/googlemap/stc_map.html
【参加費】1,500円(「住宅政策提案書」等、資料代を含む)

【内容】当日配布の「提案書」を参考に以下のテーマで話し合う。
  第1部 「いま、なぜ住宅政策?」
   ・料理研究家 枝元なほみ氏による平山洋介委員長へのインタビュー
  第2部 「これからの住宅政策のあり方」 検討委員会の各委員からの提案
   <住宅政策提案・検討委員会>
   ・平山洋介委員長 (神戸大学大学院 人間発達環境学研究科教授)
   ・稲葉剛委員 (NPO法人もやい代表理事)
   ・川田菜穂子委員 (大分大学 教育福祉科学部講師)
   ・佐藤由美委員  (大阪市立大学 都市研究プラザ特任講師)
   ・藤田孝典委員 (NPO法人ほっとプラス代表理事)
  第3部 「市民が語ろう!住宅問題」
   ・会場とのトークセッション
【主催】住宅政策提案・検討委員会/認定NPO法人ビッグイシュー基金

問い合わせ:ビッグイシュー基金 東京事務所 (担当:高野)
TEL:03-6802-6073 E-Mail:info@bigissue.or.jp

目次
住宅政策提案書の目次

ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業。
定価300円の雑誌『ビッグイシュー日本版』をホームレスである販売者が路上で売り、160円が彼らの収入になる。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,000円)を元手に、以降は1冊140円で仕入れる仕組み。


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絵日記:宝船御飾清祓式
宝船御飾清祓式
京都・上賀茂神社12月13日(金)午前10時




宝船PC130065
古くより事始めといわれるこの日、氏子のが毎年新しく調製した宝船を中門に取り付ける。この日から節分まで、宝船の下をくぐると良い年になるといわれている。

かみがもPC130027

上賀茂神社こと世界遺産「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」にて。
丹塗りの矢によって授かった男の子は屋根を突き破り天に上り、別雷神(わけいかずち の かみ)となった。

上賀茂神社宝船PC130072
桧皮葺、銅棟の中門に吊るされた宝船
絵日記:塔クイズ2
絵日記2
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塔クイズ2です
20131211-2.jpg

ヒント :ジャックの母です



答え:ジャックの母すなわちクイーンは 横浜塔3塔の一つ。横浜税関の優しい塔です。
昭和9年3月竣工(高さ51m)1934年に完成した横浜税関は堅苦しい税関のイメージに反して優美で気品ある緑青色のドームが特徴。平成元年から、建物内の資料展示室が一般見学自由となっている。


訂正*「ジャック」の解説について」読者からご指摘いただきました。
ジャックはキングとクイーンの「皇子様」ではなく騎士。子どもではなく家来ですね。因(ちな)みにトランプのクローバーのジャックは、円卓の騎士・ランスロットだそうです。
その他のモデルは、ウィキhttp://blog.goo.ne.jp/shunnba/e/1ddbbf6abb176db50adf13b36d3bec2d
でチェックして下さい。


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yomimono 174 防水博士の博士論文 ⑭
石原沙織博士の学位論文

論文背表紙



シリーズ「防水の博士たち」はルーフネットトップページ最下段にカーソルを合わせると見ることができます。
http://www.roof-net.jp/index.php?%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%9F%E3%81%A1

第1回目は波多野一郎先生の博士論文。2回目は小池迪夫先生、第3回目はアスファルトではありませんでしたが、東工大の防水研究の系譜という意味から、田中享ニ先生でした。4回目は最大手防水メーカーの2代目社長田島栄一氏の論文でした。この3論文がアスファルト防水に関する初期の博士論文です。
初期の防水研究をリードした博士たちの論文を、一通り紹介したところで、今回は最も若い防水博士の学位論文です。

千葉工業大学助教 石原 沙織(さおり) 博士(工学)の学位論文。
タイトル: 根系の肥大生長を対象とした 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討

20131206-1.jpg



 石原 沙織 博士(工学)  
 Saori Ishihara, Assistant Professor, Dr. Eng.
<研究経歴>
2002年  東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 修士課程入学
2004年  東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 修士課程修了
               修士論文テーマ : 緑化屋根の雨水排水遅延効果
2008年  東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 博士課程入学
2011年  東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 博士課程修了
            学位 博士(工学) 取得
博士論文テーマ : 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討
2011年  東京工業大学応用セラミックス研究所建築物理研究センター 研究員
2012年  千葉工業大学工学部建築都市環境学科 助教

<所属学会> 
日本建築学会,日本建築仕上学会,日本緑化工学会,日本コンクリート工学会

<委員会>
平成25年4月~ 日本建築学会関東支部材料施工専門研究委員会 委員
平成25年4月~ 日本建築学会関東支部材料施工専門研究委員会 材料教育WG 委員
平成25年4月~ 日本建築学会材料施工委員会 動暴露によるシーリング材の耐久性能評価WG 委員
平成25年4月~ 日本建築学会材料施工委員会 防水層の通気工法における脱気WG 委員
平成25年5月~ 日本建築仕上学会 評議員
平成25年7月~ 日本建築学会建築教育基本構想小委員会 材料・施工教育基本構想WG 委員
平成25年9月~ 日本建築仕上学会 「FINEX」編集委員会 委員
タイトル:根系の肥大生長を対象とした 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討
学位の種類:工学博士
授与大学:東京工業大学
授与年月日;平成22年度

表紙

本論文は「根系の肥大成長を対象とした屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討」と題し、木本類植物と草本類植物の地下茎を対象とした模擬根及び模擬地下茎を作製し、模擬根及び模擬地下茎を用いた屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法について検討を行うことを目的とした研究であり、全6章からなっている。
研究の背景・目的は次の通り(第1章序論より)

背景1

背景2

研究の背景
近年では、屋上緑化、壁面緑化、人工地盤上の緑化など、建造物に接して植物を利用する事例が数多く見られるようになってきた。しかし、植栽域周辺に用いられる部材は、植物からの損傷を受けないものである必要がある。特に植物の根はこれら部材に対して外力として作用し、例えば、縁石や歩道ブロックの損傷、あるいは石組壁の損傷、あるいは、耐根シートジョイント部への根の侵入などを生じさせる。これらの不具合を回避するためには、植栽域周辺に用いられる部材の根に対する抵抗性、すなわち耐根性を、あらかじめ調べる必要がある。
その方法として、実際の植物を用いて耐根性を評価する方法がある。特に屋上緑化用メンブレン防水工法については、JASS8T401 に「屋上緑化用メンブレン防水工法の耐根性試験方法 (案)」として規定されているがあるが、試験が大掛かりになるため、簡便、確実に耐根性を評価できる方法が望まれていた。
  

研究の 目的
部材の耐根性を、短期間に簡便に確実に評価する方法として、本研究では根の挙動を機械的な力に置換した耐根性評価試験方法を提案することを目的としている。
まず実際の根の挙動、すなわち肥大生長に伴い発生する力 (以後、肥大力)及び根の直径の拡大量を調べる必要がある。それらを測定する装置を作製し、木本植物として、街路樹や緑地、屋上緑化でも用いられるサクラ類の―種ソメイヨシノ、草本植物として、和風の屋上緑化などでしばしば用いられるクマザサを用いて、それぞれの根の挙動を把握する。次にそれらの挙動を墓に根の肥大生長を再現する模擬根及び模擬地下茎を作製し、それらを用いた耐根性評価試験方法の検討を行う。模擬根の耐根性評価試験への適用例として、屋上緑化歩行面及び屋上緑化で用いられる見切り材を例に、模擬地下茎の耐根性評価試験への適用例として、シート防水ジョイント部を例に、それぞれ試験を行い、模擬根を用いた耐根性評価試験の有用性について検討する。
なお、実際に耐根性評価を行ぅには、評価基準を定める必要があるが、そのためには更に多くの植物の根の肥大力を測定する必要があると考えられる。そのため、本研究では、
耐根性評価方法の提案までを研究の範囲とし、評価基準の設定は範囲外としている。
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目次
目次1

目次2

目次3


謝 辞
本論文は、筆者が東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士課程の学生として、田中研究室に在籍した3年間をかけて行った研究をまとめたものです。
本研究を進めるにあたり、終始懇切なる御指導、御助言を賜りました恩師、田中享二先生 (東京工業大学教授)に心から深く感謝申し上げます。修士1年次から今日に至るまで、研究者・教育者としての基本姿勢など多くのことを教えて下さいました。心より深く御礼申し上げます。 また、本論文の審査をして頂きました林静雄先生 (東京工業大学教授)、梅干野晃先生 (東京工業大学教授)、三上貴正先生 (東京工業大学准教授)、横山裕先生 (東京工業大学准教授)に深く感謝申し上げます。
その他、、宮内博之先生 (韓国・忠南大学校助教授 元東京工業大学助教)、河島公夫氏(東京エ業大学応用セラミックス研究所研究支援員)、石井元氏 (元東京工業大学応用セラミックス研究所実験工場)、小屋畑洋平氏 (東京工業大学精密工作技術センター)、 清水―郎氏 ((財)建材試験センタ―)、幹事 橘大介氏 (清水建設技術研究所)らに謝辞を述べている。

sai 謝辞
JWMA が第4回研修会
公共建築仕様規定・防水保証などテーマに研修


JWMA houkokukai 


きりはらさん
公共建築協会 公共建築研究所研究員 梧原幸八郎氏による「公共建築物の仕様規定」についての解説

JWMA(一社 日本防水材料連合会)は12月2日、東京港区芝浦のシーバンスN館会議室で、第4回研修会を開催した。
テーマと講師は次のとおり

・「公共建築物の仕様規定」について 
梧原幸八郎(一社・公共建築協会)
・公共建築工事標準仕様書(平成25年版)および公共建築改修工事標準仕様書(平成25年版)改定の概要について(防水関係)
中澤裕二(JWMA技術委員長)
・絶縁工法における脱気性能の検討経過
古市光男(同技術委員)
・防水保証と法定福利費
樋口忠男(同運営委員)



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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会


夜明けの落ち葉
絵日記:夜明けの落ち葉
夜明けの落ち葉2PB170183

夜明けの落ち葉

大内宿絵日記
地表面の高い湿度と冷えで、落ち葉はレースになる。こんな日は必ず晴天だ。大内宿 EM1/12-40F2.8


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WEB 版 防水用語辞典 開設
日本防水材料連合会(JWMA)が、12月1日より

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日本防水材料連合会(JWMA)は公式ウェブサイトの中で、「JWMA防水用語辞典」を作成、12月1日、運用を開始した。
(一社)日本防水材料連合会は、防水材料メーカー団体であるアスファルトルーフィング工業会、合成高分子ルーフィング工業会、日本ウレタン建材工業会、トーチ工法ルーフィング工業会およびFRP防水材工業会の5つの工業会の上部組織として設立された。一工法にとえらわれず、防水業界全体として、環境を含めた社会的使命や役割を果たし、防水材料と関連製品、ならびに工法の発展に寄与することを目的としている。

サイト上で、50音またはアルファベットが表示され、1文字をクックすると、その文字で始まる防水関連用語の短い解説が示される。

例えば
「ろ」をクリックすると
「ろ」から始まる用語として①陸屋根、② 露出防水、③ 露点
が表れる。
このうち
露出防水をクリックすると。

読み:ろしゅつぼうすい | 英表記:roof membrane
コンクリートの保護押えやモルタル押えなどを行わないで、防水層が表面に出る防水工法。
露出防水

解説と施工中の写真が表れる。


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絵日記:塔クイズ
絵日記 塔クイズ1

塔クイズです PB280097

ヒントです
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答えは ジャックです。横浜開国記念館の塔。ジャックです。

屋根クロニクルで紹介したhttp://roof-net.jp/index.php?%E3%80%8C%E6%96%BD%E5%B7%A5%E3%81%A8%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%80%8D%E3%80%80%E9%8A%85%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%80%80-6-、屋根の美しい歴史的近代的建築です

ジャックの塔:横浜市開港記念会館のシンボル・時計塔は「ジャックの塔」の愛称で親しまれている。高さ約36m。神奈川県庁(キング)・横浜税関(クイーン)と共に、横浜三塔を形成する。

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日中韓協力の意義
日本の実情に合う国際規格制定に力
日本シーリング材工業会 杉山氏が防水シンポで発言





杉山さん

シンポジウムで発言する杉山氏
「欧米中心ではグローバルとは言えない。アジアの実情を反映してこそ真のグローバルであり、日中韓3国の防水業界が協力して発言力を高め、使えるISOを作ろう。そのためにこの日中韓防水シンポによる信頼・協力関係は心強い」。
早稲田大学で行われた第4回 日中韓 防水シンポジウム の初日前半、各国の状況報告を終えた後のディスカッションで、中国からの質問に応えて、日本シーリング材工業会 杉山氏が、このように答えた。

第4回 日中韓 防水シンポジウム が開催された。早稲田大学輿石直幸教授の開会挨拶の後、午前中に日中韓各国の防水事情が報告された。午後から翌日正午まで22件の研究論文発表が行われ、初日の18時30分より、新宿区戸塚町のリーガロイヤルホテルで開催された懇親会には多くの参加者が集まった。
初日午前中の「防水品質確保のための活動」に関して各国の発表テーマはつぎのとおり。
1. 日本におけるメンブレン防水材料規格および標準仕様制定・改定の経緯
»中澤 裕二
2. 建築用シーリング材の国際規格推進のための取り組み
»杉山 重樹
3. 日本における防水施工技術面での活動:教本「防水施工法」の活用
»野口 修・千葉 清
4. 中国におけるメンブレン防水工事の品質制御および問題点
»張 文華
5. 中国における建築用シーリング材の生産及び応用の現状
»朱 徳明
6. 韓国の環境適応型メンブレン防水適正工法選定のための品質評価方法案
»呉 祥根
7. 韓国におけるシーリング防水技術の現状と今後の展望
»宮内 博之

7件の報告の後、司会の呉 祥根氏が「午前中3国の実情が報告された、これらを踏まえて今後の課題、協力の方向性などに関し話し合いたい」呼びかけた。これに応えて中国の楊 楊教授が「シーリングに関して、ISOでの日本の活躍の様子が杉山さんの話で分かった。中国、韓国も参画はしているが不十分な事は分かっている。今後どんな役割を果たすべきか、具体的な意見があれば 是非言って欲しい。先程中国の状況は朱 徳明が発表した。彼が、その意見を中国に持ち帰り伝え、貢献して行きたい」と述べた。

杉山氏のはなし。
「日本の場合 JISのISO化が避けれられない状況であったため、国際会議に参加せざを得なかったというのが実情。出てみて分かったのは、欧米中心の規格であること。彼らの感覚では、例えば「湿度が高いときは、温度が低いとき」。我々東アジアでは、湿度が高いということは温度も高い。温度も湿度も高いというのはシーリング材にとっては過酷な使用条件である。今アジアで積極的に参加しているのは日本だけ。中国はドイツ、イギリスの後を受けて3年前から事務局を引き受けてくれるようになった。韓国もPメンバーである。規格を欧米中心ではなく、グローバルな方向にして行くには、アジア特に高温多湿で苦しんでいる国の意見は重要だ。それぞれの国の知見を盛り込んでゆくには、日本だけでは発言力が足りない。韓国中国が、それぞれ自分たちの経験を元に、 自分達は今、こんなところで苦しんでいる、と伝え、、こういう規格が欲しい、こういう事を考えないといけないよ、ということを一緒に情報発信してくれると、大変心強い。
東アジアの仲間として、高温多湿の環境下でシーリング防水に苦しんでいる立場からISOを本当にグローバルにして、我々が「使える」物にしていきたい。
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(174 yomimono)施工と管理 銅屋根クロニクル8
銅屋根クロニクル第8回は「聖堂の楷書の樋」

黒と緑青に夏の緑が映える

写真5の代わり  


銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介するために「銅屋根クロニクル」という記事を連載させていただいています。媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する機関誌「施工と管理」です。前月10月号では、湯島聖堂の漆黒の壁と緑青の銅屋根のコントラストの美しさを、11月号では屋根に劣らず魅力的な樋を取り上げました。端正かつ力強い聖堂の樋です。

銅屋根クロニクル 8 
「施工と管理」2013年11月号
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銅屋根クロニクル 8   湯島聖堂(東京)後編
湯島聖堂の楷書の樋~漆黒の壁面を貫く緑青の縦ライン~
1写真


寛政11年(1799年)、老中松平定信の寛政の改革で、朱子学は官学となり、その象徴である湯島聖堂も重視された。拡張改築が進み聖堂は開設以来最大規模となった。同時に建物全体が黒漆塗となる。
元禄時代の朱塗りがなぜ黒になったのか。その理由として、寛政の改革の引き締め、火を連想させる赤を避けた、隣接する神田明神との明確な区別、さらには徳川家の重要施設を表す黒にした、など諸説があるものの、どれも決め手に欠けるようだ。

写真2
湯島聖堂は黒と緑青の世界。 屋根の上の鬼犾頭(きぎんとう)と鬼龍子(きりゅうし)などの聖獣動物園は関東大震災で罹災し焼け落ちた。

写真3 手前が入徳門  P2190109

写真3 入徳門P2190214 (2)
この時、唯一焼失を免れたのが入徳門。伊東忠太の設計によりRC、銅屋根で湯島聖堂は再建された。焼け残った木造の入徳門に先月10月、黒漆が施された。光沢のある黒を銅の緑青が引き立てる「聖堂内で唯一の木造建造物だ。この門には、他のコンクリート建造物に塗られたエナメルではなく、寛政11年(1799年)と同様に黒漆が塗られている。

写真5-3 ほとんど構造体の様相を呈している
「孔子樋」「聖堂樋」と名付けたくなるほどの一体感。楷書感のあふれる聖堂になじみます。

写真4 これに変更
伊東は同じ時期に築地本願寺を手掛けている。築地本願寺でも樋は存在感を持ちつつ建物のデザインに溶け込んでいた。ここ聖堂ではより頑丈な樋が取り付けられ、軒樋には落ち葉除けの蓋までついている。「こんなところ誰も掃除できないでしょう。大雨の時は溢れたっていいわけだから」という伊東の配慮だ。

追加

どんな雪でも壊れなかったこの樋、「ぶら下がっても平気」そうな産業機械を思わせる頑丈な取り付けも金属フェチをうならせる。
20131202-10.jpg

スリムライン
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リズミカルな縦線
20131202-12.jpg

楷書のような樋

写真10-2

写真10 

縦樋に詰まったごみや葉っぱを掃除しやすいように設けた点検口。
単なる妖怪好きではありません。伊東忠太の建築家としての優しさが感じられる縦樋の点検口。メンテナンスを専門業者がするのか、建物の使用者が行うのか、それを考慮してこうした細部に気を配ったという。


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屋上絵日記 指をしゃぶる屋上
屋上絵日記
指をしゃぶる屋上
屋上絵日記:指をしゃぶる屋上 (GM-1/15mmF8)

露出防水すなわち、保護層のない防水の場合、点検以外その上を歩くことはない。非歩行とも言われる。屋上を利用する場合、防水層の上に様々な保護層が置かれ、上を歩いたり運動したり運動したり、時には花壇やプール、駐車場にもなる。だから普通の人が防水層を見ることはほとんどない。防水工事というものの存在は知られないわけだ。(写真は記事とは関係がありません