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(旧 「防水屋台村」建設中)
第 4 回 日中韓 防水シンポジウム 
「防水品質確保のための活動」テーマに
11月21/22日。 早稲田大学小野記念講堂で


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シンポジウム論文集の最終原稿を手にする輿石教授。(2013.11.9 研究室で撮影)
輿石研の手作り、表紙デザインも学生たちによるもの。

11月21日(木曜)初日は8時50分参加登録開始、9:20早稲田大学輿石直幸教授の開会挨拶の後、午前中に日中韓各国の防水事情が報告される。午後から翌日正午まで22件の研究論文発表が行われ、懇親会は初日の18時30分より、新宿区戸塚町のリーガロイヤルホテルで開催される。

メインテーマ「防水品質確保のための活動」に関して各国の発表者とテーマはつぎのとおり(敬称略)。
①日本におけるメンブレン防水材料規格および標準仕様制定・改定の経緯 : 中澤裕二
②建築用シーリング材の国際規格推進のための取り組み : 杉山重樹
③日本における防水施工技術面での活動:教本「防水施工法」の活用 : 野口 修・千葉 清
④中国におけるメンブレン防水工事の品質制御および問題点 : 張 文華
⑤中国における建築用シーリング材の生産及び応用の現状 : 朱 徳明
⑥韓国の環境適応型メンブレン防水適正工法選定のための品質評価方法案 : 呉 祥根
⑦韓国におけるシーリング防水技術の現状と今後の展望 : 宮内博之



日中韓のシンポジウムを計画したのが、日本の防水研究の第一人者である田中享二東京工業大学名誉教授。東工大田中研究室(当時)にはこれまで中国、韓国ほか各国の学生が在籍し、卒業後それぞれの国の防水分野で活躍している。田中氏はシンポジウム開催にあたって「確かに防水は欧米から発展してきたが、雨の多い日中韓だからこその苦労があり、研究、工夫もある。風土的その他でも共通点の多い3国が技術開発や問題解決で連携すれば効果的である。時間はかかるが、こうしたシンポジウム継続することが大切。それがアジアの防水を良くし、世界の防水を良くする道だと信じる」として、2009年11月29日、東京工業大学建築物理研究センター主催による第1回「日中韓防水シンポジウム」を、東京都目黒区の東京工業大学大岡山キャンパスで開催した。
第1回のシンポには、中国から15名、韓国32名、日本からは122名が参加、各国の防水事情の紹介のあと、学術研究発表と技術研究発表を行った。第2回はソウル、3回は中国杭州で行われ、今回再び日本での開催となった。


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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会

ミケランジェロと防水
建築家としても超一流 ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)

ミケランジェロSSCN6349
東京・上野の国立西洋美術館(設計・ル・コルビジェ)で11月17日までミケランジェロ展―天才の軌跡~が開催されている。 今回の目玉は《階段の聖母》。
主催者の西洋美術館によると、

この展覧会は、「神のごとき」と称された大芸術家ミケランジェロ(1475-1564)の創造の軌跡とその波紋を、彼の子孫のコレクションを引き継ぐカーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)の所蔵品によって紹介するもの。
なかでも彼が15歳前後で制作したとされる《階段の聖母》は、初期の大理石浮き彫りによる傑作で、これまで門外不出とされ、長期貸し出し展示されるのは本展が史上初の機会。
素描を中心に30点を超すミケランジェロの作品類、及び関連作品等計60点を通じて、西洋美術における最も偉大な芸術家の知られざる創造的プロセスとその秘密に迫る。
作品と併せて彼の手紙や自筆手稿類なども紹介することで、この偉大な芸術家の制作における苦悩や人間的側面も併せてご覧いただきます。 


と力が入っている。

「ミケランジェロと防水」と言うのはこれ。ミケランジェロはシスティナ礼拝堂の天井画に「ノアの大洪水」を描いており、アスファルトで防水された大きな小屋のようなノアの方舟を残している。今回展示されているのは、その天井画に描かれた男の頭部の習作。

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ミケランジェロが描いた「ノアの方舟」 システィナ礼拝堂蔵

世界最大のベストセラー「聖書」に防水が(ここでは瀝青=アスファルト)出てくるのは①ノアの方舟、②バベルの塔③モーセをナイルに浮かべた籠--の3か所。いずれも旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」だ。
このうちミケランジェロが描いたのは「ノアの洪水」。
洪水は40日間続いた。これはまだ洪水の途中である。たらいや小舟に乗ってやっと見つけた高台に避難する人々。ほっとするのもつかの間、洪水は全てを覆い尽くしてしまう。残ったのは後ろに浮かぶノアの方舟だけ。方舟=確かに浮かぶ家だ。神はこの方舟の「内と外にアスファルトを塗りなさい」と命じた。(日本防水の歴史研究会:森田喜晴)
関連記事はこちらへ http://www.roof-net.jp/index.php?%E3%80%8C%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%A8%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%80%8D%EF%BC%93%E9%83%A8%E4%BD%9C


方舟の大きさに関して、旧約聖書『創世記』は「長さ300アンマ、幅50 アンマ、高さ30アンマ」という。1アンマを約44.5cmで換算すると、およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる。
素材はゴフェルの木。方舟には1階と2階と3階を造り、小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもアスファルトを塗る。明かりとりの位置は上から1アンマ。側面には戸口を造る。
聖書に書かれているのは、これだけ。 旧約聖書創世記には、「方舟の内側外側に、瀝青を塗りなさい」とある。
方舟の目的は40日の洪水の後、150日間水が引くまで、のちの世界の「種」となる生き物たちを生存させる大空間を提供することである。舟とはいっ ても、水上航行ではなく水面浮揚が主目的である。ただ浮くだけとはいえ多少の方向転換は必要だから、タライや弁当箱型という訳にはいかないだろう。。

今まで、「舟」に注目しすぎて、防水は舟底に施した、と思いこんでいたのではないか? 外側とは喫水、船体だけでなく、当然 壁、屋根が含まれてお かしくない。何しろ神は40日40夜雨を降らせて洪水を起こしたのだ。神の命令で3階建ての大きな建物をつくり、内外側に塗るよう命令されているのだか ら、屋根壁に塗らないほうが不思議だ。すると、防水材としてのアスファルトは「ノアの方舟の船体に利用された」ではなく、「ノアの方舟(浮かぶ家)の屋根と壁の防水に利用された」と言ってよい。

世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ」に、旧約聖書のノアの洪水の原型が見られる。
ノアの洪水伝説に似た話は、古代中近東には多いそうだ。古代アッシリアの遺跡から発見された「ギルガメッシュ叙事詩」の中で、神・ウトナピシュテムは瀝青で舟を防水するよう命じている。



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