(旧 「防水屋台村」建設中)
yaneenikki
北野天満宮のこげ茶と緑青と黄

北野絵日記 佐藤撮影P4271112
 檜皮の屋根と銅の棟と色づく葉が引き立て合います。


北野絵日記2 P4271118
桧皮葺の本殿棟の飾り金物がひときわ輝く照葉のようです。


北野天満宮:北野天満宮は、現在、全国各地におよそ一万二千社とも言われる菅原道真を祀(まつ)った神社の総本社で、親しみを込めて「北野の天神さま」と、また地元では単に「天神さん」と呼ばれている。

天満宮の縁起によれば、平安時代中期の天暦元年(947)、京都に住んでいた多治比文子や近江国(滋賀県)比良宮の神主神良種、北野朝日寺の僧最珍らが、この地に神殿を建て、菅公を祀ったのが始まり。その後、天徳3年(959)右大臣藤原師輔が北野社の大規模な社殿の造営、宝物の奉納を行った。

永延元年(987)一条天皇により幣帛が奉られ、さらに寛弘元年(1004)、一条天皇は初めて北野社に行幸。その後、歴代天皇二十数回の行幸に及び、皇城鎮護の神として特別な崇敬を受けてきた。このため、北野天満宮宝物殿には数多くの天皇ゆかりの宝物が奉納、収蔵されている。宝物殿の屋根はチタンで葺かれ本殿の豪華な桧皮葺とともに最新の屋根も楽しめる。
宝物殿では11月2日から8日まで、一条天皇行幸始祭再興を記念し、鎌倉時代から江戸時代に及ぶ皇室ゆかりの宝物重要文化財2点を含む貴重な品々が公開されている。そのほとんどが初公開で、北野天満宮への歴代天皇の崇敬を示す、歴史・文化的にも注目される宝物展ということだ。

社殿は当初から、朝廷及び将軍家がその造営修繕に当たってきた。国宝の指定を受ける現在の本殿は慶長十二年(1607)、秀吉の遺志により豊臣秀頼が造営したもので、この時作られた中門、東門、絵馬堂、神楽殿、校倉等も現存している。
曰く「総面積約五百坪の雄大な桧皮葺屋根を戴く八棟造の本殿の威容は、造営当時そのままに絢爛豪華な桃山文化を今に伝えています」。 確かに夕陽を受けた本殿は見事です。


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黄葉のキング
f="http://blog-imgs-59.fc2.com/r/o/o/roofnet/2013112823372977c.jpg" target="_blank">黄葉キングその3 PB280196
山は紅葉 街は黄葉。 寒気団襲来とともに、山だけでなく街も豪華な紅葉・黄葉・マダラ葉。街路樹の銀杏(いちょう)はあちこちで一気に黄色の絨毯(じゅうたん)を敷き詰めた。

黄葉キング PB280172
寺院の瓦(かわら)は紅葉の背景にベストマッチだが、都会の近代建築のスレートや銅板屋根も紅葉を引き立ててくれる。神奈川県庁の塔・「キング」の足元や両脇も黄色に染まる。


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9/2発生した埼玉県竜巻の被害報告
越谷など593棟の被害を分析
屋根葺き材など大きく破壊

竜巻 中身
屋根葺き材などの破壊状況が詳しく報告されている。

平成25年9月2日の竜巻で、埼玉県越谷市等で、大きな被害が発生した。
国総研(国土技術政策総合研究所)と建研(独立行政法人建築研究所)が建築物の被害の概要をまとめ、(一社)日本金属屋根協会の「施工と管理」12月号P2~8に報告している。

上の写真はS造2階建ての学校関連施設で、竣工は昭和49年。主な被害は鋼板製の屋根葺き材及び母屋の破壊。屋根部分の立ち上がり壁の仕上げおよび換気扇フードの脱落、窓ガラスの損傷脱落、シャッターの面外変形、こう配天井の脱落、モルタル外壁の脱落が確認されている。ガラス窓は全面的に破損しており、施設の内部にいた職員複数が飛散したガラスで負傷した。

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イケイケマテリアル熱血部長の活動日記 第3部作目が完成
いけいけマテリアル㈱ MSS推進 部長 公平 進の奮闘記

進め!MSS推進部

防水材を中心とする建築資材卸商社の最大手・化研マテリアル㈱のMS営業推進部 (坂本尚也部長)は2013年1月より、ニュースレター「銀の汗」を発刊している。1周年直前のとなる今月、「進め!物流部」「進め物流部!パート2」に続く小冊子第3作「進め!物流部 - 公平部長の奮闘記」(A5 11ページ)を発刊した。

即日納品を標榜する建材卸商社にとって、物流は事業の要。その中で誤出荷をいかに減らすかは最大のテーマである。
前作の[進め!物流部」は物流の最先端で汗を流す運転手たちの汗と涙の物語。「誤出荷はコスト3倍 手間10倍 信用損失無限大」の標語を掲げ、イケイケマテリアルは全国の配送センターで誤出荷防止に取り組んだ。その結果、驚異的な成果を出した。「進め!物流部」はイケイケマテリアル物流部 部長・公平 進の奮闘記であった。

今回はMSS推進部に異動した公平が、産廃回収に車に同乗して廃油まみれのゴミを集めたり、「ヤラセーヌ」という塗膜防水材を圧送システムNMマシンのオペレーターたちと汗を流す。公平は、大阪単身赴任のおり、ニュースレター「風は西から」を、物流部時代には「走れ明日へ」を発刊した。今回のニュースレターが「銀の汗」だ。
いずれも日常の現場と客先とのやり取りを伝えるものだ。そしてニュースレター発行の節目に、公平自身の日記をまとめて小冊子にしてきた。汗臭いニュースレターのエッセンスが小冊子なので、汗はさらに濃縮されているのはいつもと同じだ。

公平の汗とパッションに触れたい人は、こちらへどうぞ。「ほしい」と言えば、多分もらえます。
sakamoto@kaken-material.co.jp
公平部長は小冊子の最後にこう書いています。

会社の利益はどこから生まれるか それは 絶対に現場です。
そう 現場を大事にしたい。現場の人達を大切にしたい。 そして 現場の人達が「今この仕事をしているのが一番楽しいです」という言葉を多く聞きたい。
この想いは 物流部からMS営業推進部に異動になっても変わりません、そして今、MS営業推進部の皆が楽しそうに仕事を始めました。

物語にすることによって、問題の中に自分を入れない、引いて考える、時間軸を長くするなど、客観的視点に立った多人称視点の自分を見つめることができます(公平が勝手にやっていることです)。心理学でいうところのメタ認知です。

皆が楽しそうに仕事を始めました。でも一番楽しんでいるのは 実は私なのです。


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田島ルーフの建築カレンダー 来年は妹島和世プロデュース
妹島和世の凸デコ(dekodeko)カレンダー。

妹島さんの1月のカレンダーです
妹島さんがデザインした1月のカレンダーです.

総合防水メーカーの最大手・田島ルーフィングと東西アスファルト防水協組は毎年著名な建築家をテーマに卓上カレンダーを製作、関係者に配布している。今年は隈 研吾のスケッチを配置したものを製作した。
来年2014年のカレンダーは、妹島和世がデザインからプロデュースした。

この6月6日でほぼ週刊ウェブマガジン「ルーフネット」は200号を迎えるはずです。
この6月6日、ほぼ週刊ウェブマガジン「ルーフネット」は200号を迎えるはずです。

もうお分かりでしょうが念のためのヒント。これが4月です。
もうお分かりでしょうが念のためのヒント。これが4月です。

これはもちろん12月。限りなく1月に近い12月のカレンダー。
これはもちろん12月。限りなく1月に近い12月のカレンダー。

妹島和世プロヂュース2014カレンダー
妹島和世プロヂュース2014カレンダー
細胞分裂のようにも見えますが、1月はまるが一つ、2月はまる二つ、と、丸の数が月を表すそうです。

来年の計画を立てる編集長 このカレンダーは、それぞれの今を映します。
このカレンダーは、それぞれの今を映します。
カレンダーを見ながら来年の計画を立てる編集長 。「1月は月が一つ、2月は2つ、12月は12もあるんだ!」と思っているようです。
日本唯一茅葺屋根の駅舎
東北の駅百選に選ばれた会津鉄道湯野上温泉駅駅舎。

湯の上温泉駅A
置き千木の棟飾りを頂く 湯野上温泉駅。

1932年(昭和7年)日本国有鉄道会津線の湯野上駅(ゆのかみえき)として開業。
1987年(昭和62年)東日本旅客鉄道から会津鉄道に転換し湯野上温泉駅と改称。
1987年(昭和62年)茅葺き屋根の新駅舎完成。
2002年(昭和14年)東北の駅100選に選ばれる。
2005年(平成17年)初めて駅舎の茅葺屋根の葺き替えが行なわれた。

湯野上温泉B面
車で来た場合、入場券を買って入る。レール側より撮影。入場券にはしおり型記念乗車券と硬券がある。
大内宿まで車で10分、徒歩70分。紅葉時期は渋滞で2~3時間かかることもあるそうだ。東京方面からの鉄道利用は、接続に注意しないと驚くほど時間がかかる。そんな時は、焦らずに湯野上温泉で、時間調整することも悪くない。

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大内宿の夜明け

朝もやの大内宿
大内宿 初冬の朝 夜明けとともに大内宿の茅葺民家は霧に包まれる。こんな日は晴天だ。5分ほど山に登った萱場で、明日は村を挙げての茅狩りだ。"


大内宿 初冬の朝 夜明けとともに大内宿の茅葺民家は霧に包まれる。こんな日は晴天だ。5分ほど山に登った萱場で、明日は村を挙げての茅狩りだ。
観音堂より集落を望む。陽が上ると霧は消え、暖められた茅葺屋根の表面から湯気が立ち始める。
JWMA(日本防水材料連合会) 2013上半期施工実績集計
2013年上半期(1~6月)防水施工面積は2,900万平方メートル

茅葺き屋根のつららoouchijyuku
茅葺き屋根のつらら。(撮影森田喜晴 2013.11.17福島)
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ARK: 6,155,000㎡(前年同期比92.5%)
KRK: 8,626,000㎡(同 96.2)
TRK: 2,306,000㎡(100.7)
FBK: 2,615,000㎡(102.1)
NUK: 8,430,000㎡(98.3)
合計 :28,132,000㎡(96.8)



一社・日本防水材料連合会(略称JWMA)はこのほど、傘下の工法別団体の集荷量を取りまとめた。これによると、2013年上半期(1~6月)防水施工面積は28,132,000、㎡。工法別には上記のようになった。各団体は、それぞれの結果を次のように分析している。

ARK: アスファルトルーフィング工業会
   新築物件が若干減少傾向にあったため、前年実績をやや下回った。

KRK:合成高分子ルーフィング工業会
 上期は多くのシート防水メーカーが苦戦したが後半は物件が多く、各社とも通年では前年比増を予測。

TRK:トーチ工法ルーフィング工業会
   かなりの増加を見込んでいたが、改修工事着工のズレ、などの要因で、前年同期とほほ同じ結果になっ   た。下期は上期物件で工期がズレタものと、官民ともに改修工事が出てくるので、通年では増加すると   みている。


FBK:FRP防水材工業会
   消費増税前の駆け込み需要もあり、新規住宅着工件数が、上期としては5年ぶりの高水準記録した。合わ   せて改修市場も依然活発なことから、昨年を上回った。

NUK:日本ウレタン建材工業会
   過去最高の前年には及ばなかった。


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東京屋上鉄道3
屋上鉄道3 
屋上鉄道のクランク R2130676
こんなクランクも屋上鉄道には珍しくはありません。どんな急カーブでもカントはなし。低速安全運転なので遠心力に抵抗する傾斜は必要ありません。


ゴンドラをセットしてシュッパツ シンコウ―」
クレーンの先端にゴンドラをセットしてシュッパツ シンコウ―」

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第40回 水コンペ 表彰式 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホールで
「水の家」 一等100万円は大阪大学の永井・山本組に
1等プレゼンDSC05744
1等の永井仙太郎さんと山本葵さん。いずれも大阪大学大学院。 自作(右端パネル)の前で審査員に作品解説。

総合防水メーカー・日新工業()が主催する日新工業建築設計競技会・通称「水コンペ」の表彰式が、11月14日、東京・六本木の「(財)国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール」で開催された。
40回目となった今年の水コンペのテーマは六鹿正治委員長を除き審査員を一新、テーマも原点回帰の「水の家」。10月1日の締め切り時に登録件数は1475件、最終的に作品応募は477点となった。この中から1等、2等、3等、佳作の合計11点を選んだ。
11時から行われた表彰式では主催者の日新工業・相臺公豊社長の挨拶の後、六鹿委員長より入賞者一人一人に賞状と賞金が手渡された。
水コンペ集合DSC05670
パーティーの前に審査員との記念撮影。
前列左から、馬場璋造(コーディネーター)、長谷川豪(メンドリジオ建築アカデミー客員教授、長谷川豪建築設計事務所代表)、 北山 恒(横浜国立大学大学院Y-GSA教授、architecture WORKSHOP主宰)、六鹿正治審査委員長(日本設計代表取締役社長)、 山梨知彦(日建設計執行役員設計部門代表)、 乾久美子(東京藝術大学准教授、乾久美子建築設計事務所主宰)、橋元 純(新建築)、相臺公豊(日新工業) (敬称略)

1等講評DSC05756
パーティー半ば、恒例の審査員による率直な講評と問答。まずそれぞれの作品の意図を本人が説明する。その後、コンペで求められるものは何か、その作品がなぜ佳作で1等ではないのか、どこが魅力的で、何が足りないのか、時に容赦なく時に優しく、審査時の様子を交えて審査員が順次講評する。


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訃報
日新工業㈱ 常務取締役 菅野 司氏の実母・菅野三津子さん(85歳)が11月15日死去。

訃報PB010508

通夜 :11月18日(月) 18:00~
告別式:11月19日(火) 11:00~
場所:東部レクイエム聖殿春日部 電話:0480―31―1901

東部スカイツリー線 北春日部駅 東口 徒歩8分(開式1時間前より送迎バスあり)
埼玉県南埼玉郡宮代町川端 4-535-1 
絵日記:ねじりマンボウ
20131113-1.jpg


ねじりマンボウの上はインクラインに続く道。
京都市地下鉄蹴上駅下車、南禅寺水路閣を目指すとき、まずくぐるのがこの煉瓦積みのトンネル。煉瓦の積み方が少し凝っている。ひねりが入っているのだ。


ねじりマンボウ
それが「ねじりマンボウ」。煉瓦をらせん状に「ねじって」積むことで、強度が上がる。

マンボウの出口
マンボウとは,外来語だとか、坑道をさす「間歩」からきているとか、「ある地方の方言」でトンネルのこと、だそうですが、どこの方言なんでしょう?さらには、マンボウは横になって水面に浮いている、身体がねじれて浮いている様子から来た、と言う怪しげな説まであります。「細雪」に出てくるマンボウも有名です。
詳細はあの有名な疏水マニアのブログにあたってみるのがよさそうです。

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「丸太足場技術」も伝承メニューの一つです
京都の各地の国宝・重文改修工事で活躍
丸太の良さはフレキシビリティー

素屋根を支える丸太の列
国宝修理の素屋根を支える丸太の列。宇治・平等院鳳凰堂

shinnbunn.jpg
11月1日、「京都府文化財建造物修理現場公開2013」が始まった。定員360人に対して申し込みは675人。厳しい競争を勝ち抜いた人たちが、清水寺・仁和寺・賀茂御祖神社(下鴨神社)・旧三井家下鴨別邸・平等院の工事現場を見学した。その様子を報じる地元紙。

炉bンぐスパン派こっち
ロングスパンの素屋根の棟木も丸太だ。平等院

工事現場公開の様子は新聞各紙が報じ、本サイトでも順次掲載してゆく予定だが、まず注意を引いたのが、丸太足場だった。ほとんどの現場で丸太足場が使用されている。その理由は、現在の規格化されたビティ足場に対して丸太足場ならではの利点があるほか、丸太足場の技術そのものも残す、という意図があるそうだ。

ashiba nosaizu
利点1.足場の幅や高さなど、自由に設置できる。


幅や位置をいかようにも調整できるのが、丸太足場
利点2.建物や装飾の複雑な形状に応じて必要な位置に設置できる。 自由度が高い。

万一部材があたっても、単管や鉄板より軟らかいので、損傷が少ないというメリットも
利点3.単管や鉄板より軟らかいので、万一部材が足場に当たっても損傷が少ない。

頭をぶつけても痛くないというメリットもある。
利点4.あり得ないことだが、ノーヘルで単管や鉄の踏板に頭をぶつけると痛い。特にジョイントにぶつけるとこたえる。その点丸太は頭に優しい。

しもがも神社の巣屋根
下鴨神社本殿。 深い軒先に、沿って入り込む丸太と板の足場。作業スペースも自由だ。



さすがに結束は番線を使う。かつては縄で結び、養生シートはムシロだ。
かつては縄で結んだが、さすがに結束は番線を用いる。もちろん養生シートにムシロは使わない。


*順次、平等院、下鴨神社、知恩院の屋根工事を紹介してゆきます。

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第 4 回 日中韓 防水シンポジウム 
「防水品質確保のための活動」テーマに
11月21/22日。 早稲田大学小野記念講堂で


輿石教授R2131991
シンポジウム論文集の最終原稿を手にする輿石教授。(2013.11.9 研究室で撮影)
輿石研の手作り、表紙デザインも学生たちによるもの。

11月21日(木曜)初日は8時50分参加登録開始、9:20早稲田大学輿石直幸教授の開会挨拶の後、午前中に日中韓各国の防水事情が報告される。午後から翌日正午まで22件の研究論文発表が行われ、懇親会は初日の18時30分より、新宿区戸塚町のリーガロイヤルホテルで開催される。

メインテーマ「防水品質確保のための活動」に関して各国の発表者とテーマはつぎのとおり(敬称略)。
①日本におけるメンブレン防水材料規格および標準仕様制定・改定の経緯 : 中澤裕二
②建築用シーリング材の国際規格推進のための取り組み : 杉山重樹
③日本における防水施工技術面での活動:教本「防水施工法」の活用 : 野口 修・千葉 清
④中国におけるメンブレン防水工事の品質制御および問題点 : 張 文華
⑤中国における建築用シーリング材の生産及び応用の現状 : 朱 徳明
⑥韓国の環境適応型メンブレン防水適正工法選定のための品質評価方法案 : 呉 祥根
⑦韓国におけるシーリング防水技術の現状と今後の展望 : 宮内博之



日中韓のシンポジウムを計画したのが、日本の防水研究の第一人者である田中享二東京工業大学名誉教授。東工大田中研究室(当時)にはこれまで中国、韓国ほか各国の学生が在籍し、卒業後それぞれの国の防水分野で活躍している。田中氏はシンポジウム開催にあたって「確かに防水は欧米から発展してきたが、雨の多い日中韓だからこその苦労があり、研究、工夫もある。風土的その他でも共通点の多い3国が技術開発や問題解決で連携すれば効果的である。時間はかかるが、こうしたシンポジウム継続することが大切。それがアジアの防水を良くし、世界の防水を良くする道だと信じる」として、2009年11月29日、東京工業大学建築物理研究センター主催による第1回「日中韓防水シンポジウム」を、東京都目黒区の東京工業大学大岡山キャンパスで開催した。
第1回のシンポには、中国から15名、韓国32名、日本からは122名が参加、各国の防水事情の紹介のあと、学術研究発表と技術研究発表を行った。第2回はソウル、3回は中国杭州で行われ、今回再び日本での開催となった。


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ミケランジェロと防水
建築家としても超一流 ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)

ミケランジェロSSCN6349
東京・上野の国立西洋美術館(設計・ル・コルビジェ)で11月17日までミケランジェロ展―天才の軌跡~が開催されている。 今回の目玉は《階段の聖母》。
主催者の西洋美術館によると、

この展覧会は、「神のごとき」と称された大芸術家ミケランジェロ(1475-1564)の創造の軌跡とその波紋を、彼の子孫のコレクションを引き継ぐカーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)の所蔵品によって紹介するもの。
なかでも彼が15歳前後で制作したとされる《階段の聖母》は、初期の大理石浮き彫りによる傑作で、これまで門外不出とされ、長期貸し出し展示されるのは本展が史上初の機会。
素描を中心に30点を超すミケランジェロの作品類、及び関連作品等計60点を通じて、西洋美術における最も偉大な芸術家の知られざる創造的プロセスとその秘密に迫る。
作品と併せて彼の手紙や自筆手稿類なども紹介することで、この偉大な芸術家の制作における苦悩や人間的側面も併せてご覧いただきます。 


と力が入っている。

「ミケランジェロと防水」と言うのはこれ。ミケランジェロはシスティナ礼拝堂の天井画に「ノアの大洪水」を描いており、アスファルトで防水された大きな小屋のようなノアの方舟を残している。今回展示されているのは、その天井画に描かれた男の頭部の習作。

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ミケランジェロが描いた「ノアの方舟」 システィナ礼拝堂蔵

世界最大のベストセラー「聖書」に防水が(ここでは瀝青=アスファルト)出てくるのは①ノアの方舟、②バベルの塔③モーセをナイルに浮かべた籠--の3か所。いずれも旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」だ。
このうちミケランジェロが描いたのは「ノアの洪水」。
洪水は40日間続いた。これはまだ洪水の途中である。たらいや小舟に乗ってやっと見つけた高台に避難する人々。ほっとするのもつかの間、洪水は全てを覆い尽くしてしまう。残ったのは後ろに浮かぶノアの方舟だけ。方舟=確かに浮かぶ家だ。神はこの方舟の「内と外にアスファルトを塗りなさい」と命じた。(日本防水の歴史研究会:森田喜晴)
関連記事はこちらへ http://www.roof-net.jp/index.php?%E3%80%8C%E8%81%96%E6%9B%B8%E3%81%A8%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%80%8D%EF%BC%93%E9%83%A8%E4%BD%9C


方舟の大きさに関して、旧約聖書『創世記』は「長さ300アンマ、幅50 アンマ、高さ30アンマ」という。1アンマを約44.5cmで換算すると、およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる。
素材はゴフェルの木。方舟には1階と2階と3階を造り、小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもアスファルトを塗る。明かりとりの位置は上から1アンマ。側面には戸口を造る。
聖書に書かれているのは、これだけ。 旧約聖書創世記には、「方舟の内側外側に、瀝青を塗りなさい」とある。
方舟の目的は40日の洪水の後、150日間水が引くまで、のちの世界の「種」となる生き物たちを生存させる大空間を提供することである。舟とはいっ ても、水上航行ではなく水面浮揚が主目的である。ただ浮くだけとはいえ多少の方向転換は必要だから、タライや弁当箱型という訳にはいかないだろう。。

今まで、「舟」に注目しすぎて、防水は舟底に施した、と思いこんでいたのではないか? 外側とは喫水、船体だけでなく、当然 壁、屋根が含まれてお かしくない。何しろ神は40日40夜雨を降らせて洪水を起こしたのだ。神の命令で3階建ての大きな建物をつくり、内外側に塗るよう命令されているのだか ら、屋根壁に塗らないほうが不思議だ。すると、防水材としてのアスファルトは「ノアの方舟の船体に利用された」ではなく、「ノアの方舟(浮かぶ家)の屋根と壁の防水に利用された」と言ってよい。

世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ」に、旧約聖書のノアの洪水の原型が見られる。
ノアの洪水伝説に似た話は、古代中近東には多いそうだ。古代アッシリアの遺跡から発見された「ギルガメッシュ叙事詩」の中で、神・ウトナピシュテムは瀝青で舟を防水するよう命じている。



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仁和寺の金堂の屋根の隅鬼は 亀と仙人・黄石公

仁和寺金堂隅棟の鬼は亀に載った仙人
金堂の屋根瓦に、亀がいて、上に人が載っている。これは黄石公(こうせきこう)という仙人です。亀は3000~4000年に一度、水面に顔出すといわれ、黄石公はその亀を3~4回見たそうで、永遠の象徴とのこと。 (仁和寺HPより)


仁和寺金堂P8180085
応仁の乱で荒廃した仁和寺は、約160年後の寛永11年(1635年)、ようやく再興される。同年7月24日、仁和寺第21世 覚深法親王は、上洛していた徳川幕府3代将軍家光に仁和寺再興を申し入れ、承諾された。さらには慶長の御所造替とも重なり、御所から紫宸殿(現 金堂)、清涼殿(御影堂)など多くの建造物が下賜され、正保3年(1646年)に伽藍の再建が完了し、創建時の姿に戻った。

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プロジェクトアシアス第10回セミナー
研修テーマ :大規模改修工事の瑕疵担保責任保険を知る
   11月13日(水)中野サンプラザで

仁和寺の螺鈿 P8180159  
仁和寺の螺鈿? イメージはやはり御室の桜でしょうか。

隙間の向こうは中庭 仁和寺の廊下の扉の透かし彫りですP8180158 
 仁和寺の廊下の扉の透かし彫りです。京都・御室・仁和寺は仁和2年(886年)第58代光孝天皇が「西山御願寺」の建立を発願。翌年、光孝天皇は志半ばで崩御、第59代宇多天皇が先帝の遺志を継いで、仁和4年(888年)に完成。寺号も元号から仁和寺となった。(写真は記事とは関係がありません)
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平成21年10月1日に「特定住宅瑕疵担保責任の確保等に関する法律」が施行され、現在、5社の保険会社が住宅の瑕疵担保責任保険を扱っている。近年マンションの大規模改修工事の際適用される例が増えているが、保険を提案する請負会社と発注者双方が、保険内容を理解していないため、事故の際保険が適用されないといったトラブルも生じている。

通常では、アフターサービスの性能保証事項を契約時に定めて請負契約を締結することが多い。今回のセミナーでは、請負側が保険制度を活用して発注者への安心度を高めるため、同保険の効用と限界を検証するという。

11月13日(水曜)午後6時15分~8時15分

東京・JR中野駅前 中野サンプラザ7階 研修室10
参加費 5,000円
申し込み プロジェクトアシアス
℡ 03-3204-1530
メール s-arc@tsaa.jp


「プロジェクトアシアス」
プロジェクトアシアスはマンション改修を得意とする鈴木哲夫設計事務所の鈴木氏を中心に設計者、管理会社の技術者8名が立ち上げたコンサルタント・研究組織。第1回目のセミナー以来、具体的で即仕事に役立つ内容をテーマに選んで開催し今回が10回目。



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土木学会が原発汚染水の遮水、止水技術など18件を提案
土木学会が提案した放射能汚染水対策

御茶ノ水 PA060398
御茶ノ水(写真は記事とは関係がありません)

土木学会は、このほど福島第一原子力発電所の汚染水問題について、10月23日に国際廃炉研究開発機構(IRID)へ遮水・止水など18項目の技術提案を提出したことを明らかにした。

土木学会では技術提案を求めている政府の取組に対応すべく、「福島第一原子力発電所 汚染水への対応に関する検討委員会」及びその下に技術的検討を行うタスクフォースを設置し、検討を行ってきた。今回の提案は「現在提示されている限られた資料、データの範囲で限られた期間内に、タスクフォースにおいて検討したものを提出した」もので、提案の妥当性や現地での適用性についての審査は今後、経済産業省の「汚染水処理対策委員会」が行う。

提案技術は次のとおり(太字は編集部による)
①貯水タンクの遮水性基礎工
タンク止水性能確保のためのダブルバリアー化対策
③汚染水配水管路の簡易地中埋設
撤退した既設地下貯水槽の改良工
⑤地下貯水槽とタンクを組み合わせた運用
⑥防波堤で囲まれた港湾部を利用した汚染水の貯留方法タンクの耐震安全性の確認
土砂NATM工法による地下遮水壁・フェーシング等の多重防護設備の構築
⑧シールド,TBM技術を活用した高い空間放射線量環境での作業改善方法
凍結工法・粘土系遮水工・地下水くみ上げ工を組み合わせた重層工
撤去が容易な遮水壁による時間差多重防御の提案
多数地下掘削工による広域遮水層の施工
ポリウレタン・高分子吸収材・吸水性粘土材料の段丘堆積物への巻出し混合による広域雨水浸透抑止技
⑬原子力施設の地下を遮水壁で大きく取り囲む閉鎖領域の形成
⑭地下水動態把握のための総合調査モニタリング
⑮グリッド型観測孔配置と多層揚水試験による地下水流動層特性の調査
⑯港湾内外の核種の高精度モニタリングによる漏洩源および漏洩量の把握
⑰福島第一原発サイト汚染状況可視化エキスパートシステム
⑱海側遮水壁の二重化

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鶴川絵日記「はざかけ」の屋根
「はざ掛け」とは天日干しのこと。刈った稲を穂がついたまま太陽と光と風で乾燥させます。

はざかけの屋根はビニールシート
はざ掛けが屋根に見えることがある。その棟部分にビニールがかかっていて、
はざ掛けに ビニール載せて 棟仕舞い。

はざ掛けはたくさんの人手を必要とする大変な重労働でしたが、機械の乾燥機が出来て、はざかけは無くなってきました。
はざ掛けの状態ではまだ稲の茎につながっています。刈り取ってから後何日もかけてゆっくりと乾燥させることで、茎に残った旨味を米一粒一粒に行き届き、米一粒一粒が完熟して、美味しくなるということです。紫外線で旨くなるという説もあります。

機械で温風によって乾燥する場合は長くても3~4日で乾燥できますが、天日干しはその年の気候に左右され、時には一ヶ月以上も“はざ掛け”をしているときがあるそうです。ところによっては根本のほうに、こんなビニールの屋根がかかっている場合があります。




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第7回日本建築学会防水シンポジウム
次世代仕様などで建築学会が防水シンポ
建築防水分野における新たな取り組み

7回防水シンポ会場PA280040
日本建築学会防水工事運営委員会が10月28日東京・三田の建築会館ホールで7回防水シンポジウムを開催した。

雨水・地下水を建築物に入れないための防水技術は、最も基本となるものであり、建築物への要求性能や材料・工法の発展と連動して進化するものである。昨今では、環境問題や長寿命建築物への要求から防水を取り巻く状況の変化が著しく、さらに東日本大震災以降、省電力、省エネルギー対策は、喫緊の課題となっている。
こうした中、今回第7回目となる防水シンポジウムでは、防水工事運営委員会傘下の委員会活動成果の中から、「次世代を見据えた防水仕様のあり方」、「ケイ酸質系塗布防水の位置付けと試験方法の見直し」および「蓄熱槽の断熱防水を考える」の3つのテーマについて活動内容を公開し、活発な意見交換から得た要望・意見について、今後の学会委員会活動に反映することを目的とし開催された。
堀委員長PA280033
主旨説明を行う堀長生(大林組)委員長。会場での積極的な発言を呼びかけた。

掘 長生氏(大林組)
防水工事運営委員会では各種の調査研究や、仕様・指針の制定。改定を行っている。しかし性格上施工実績が多く、一般に普及した工法を対象にするため、新材料・新技術・新領域にかかわる情報や成果は委員会内部に止まる傾向にある。
こうした非公開資料や研究中の情報を公開することによって広く関係者に活用されるべきである、という考えのもと、2001年7月、当時の委員長であった東京工業大学田中享二教授(当時)の呼びかけによって、第1回防水シンポジウムが開催され好評を得た。その後、隔年で時流に応じたテーマで開催し、今回7回目を迎えた。テーマはいずれも鋭意調査研究活動中のテーマであり、会場からも意見を頂き、今後の委員会活動に反映させたい。



シンポジウムは5時まで以下のタイムスケジュールで進行した。(敬称略)

13:10~14:15
(1)次世代を見据えた防水仕様のあり方
輿石直幸(早稲田大学)、田中享二(東京工業大学名誉教授)、中沢裕二(日本防水材料連合会)、山田人司(安藤    ハザマ)
14:15~15:10
(2)ケイ酸質系塗布防水の位置付けと試験方法の見直し
小川晴果(大林組)、梶田秀幸(前田建設)、志村重顕(建材試験センター)、 若林康人(昭和電工建材)
<休憩>15:10~15:25
15:25~17:00
(3)蓄熱槽の断熱防水を考える
佐々木晴夫(大成建設)、島津路郎(東洋熱工業)、高橋誠治(JSP)、中村修治(住ベシート防水)、堀江一志(ダ    イフレックス)、沼本耕一(奥山化工業)



資料集PA280030
ここでは3つのテーマの内、「次世代を見据えた防水仕様のあり方」の様子を紹介する。


輿石直幸氏(早稲田大学)
陸屋根用メンブレン防水層の耐久性は10~20年が一般的で、30年を超えるものもある。それでも建築物の耐用年数よりも短く、建築物の供用期間中に防水改修工事が必要になる。建築物の長期使用は避けられない要請で、100年以上の供用を期待されることも珍しくない。そのために防水改修を数回繰り返し、建築物を維持管理していくことになる。ところが現状では、このことは新築時の設計段階では考慮されておらず、改修時期になって初めて防水改修工法の選定が検討されることがほとんどである。
これでは、資材、環境負荷、費用面での無駄が多いだけでなく、当初想定の利用用途や設計意図とは無関係に改修工法が選定されたり、次期改修を考慮しない、一回限りの工法が採用されるなど、様々な問題が浮き彫りになってきた。
これらを踏まえ、今後標準となるであろう長寿命建築を想定した。次世代防水のあり方を検討し、時世代型防水仕様を提案するものである。

輿石教授PA280044
東京工業大学田中名誉教授の、後を継いで、学界における防水研究をリードする早稲田大学輿石直幸教授。
輿石氏は現行のJASS仕様で運用した場合のケーススタディーを報告した。JASS8の各仕様の防水層を100年運用した時に必要な投入し材料を算出したところ、100年の間に投入されるし材料は初期の2倍から、多い仕様では9倍に達することが判明した。


田中享二氏(東工大名誉教授)
田中きょうじ名誉教授PA280053
次世代防水とは、建物の長期間の使用の時代に沿う環境負荷を軽減し、ついでに経済的負担の軽減を意図した防水仕様と防水技術のこと。そこで提案したのが次の2つのパターン。
次世代防水のイメージ
左:エンベロープ型防水 。右:ビルトイン型防水。

エンベロープ型は新築時に建物100年使用中の改修方法(防水仕様と納まり)も仕様化された防水層。
そのためには①交換回数低減のための長寿命防水層の採用
②交換を前提としての設計面上の事前配慮(勾配、立ち上がり高さ、ドレンの納まり)が必要。

田中試案ビルトイン型PA280061
一方ビルトイン型防水は100年間改修・交換しない防水層であり
そのためには防水層は構造技術者と協議し屋上のスラブの一部となるよう、施工される。上はビルトイン型防水層の田中試案。


中澤裕二氏(JWMA技術委員長)
中澤PA280064
100年間運用した場合の累積コストの推移を工法別に算出した。そして防水機能を100年間維持するための課題として
①躯体と排水計画 ②設備機器 ③保護コンクリート ④改修計画の策定 などに関して問題点を提起した。

中澤。断熱保護使用防の防水運用計画PA280067
防水運用計画の例。断熱保護仕様の場合

山田人司氏(安藤ハザマ))
山田・ライフサイクルコストPA280071
山田氏は現在のJASS8仕様によって施工された防水層が、原設計時の屋上用途を変更することなく、100年間維持されるための改修サイクルを検討し、100年間の運用計画をしめした。
また次世代型防水仕様における、改修・更新期間を延ばすための手法として以下の項目を提案した。
①材料の使用量・積層数を1.5~2倍に増やし、防水層の厚みを増大させる。
②保護塗料の使用量を増やすか、フッ素系や高日射反射型の高耐久性材料を使用する
③補強布、ガラスマットなど補強材の使用量を増やす。

またシンポジウムで配布した「誰でもできる防水層LCCO2算定ツール」ソフトCDの説明を行った。
このCDは、防水層のライフサイクルCO2をエクセル上で目安として概算するもの。「防水層のLCCO2の算定を日常的に行うための補助ツールとして利用してほしい」

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発表のあと会場からは

①次世代型防水仕様として2つのパターンが示されているが、提案者としてはどちらが望ましいと考えているのか?
②ビルトイン型では防水層がスラブの中に埋め込まれてるが、スラブの強度低下は考えられないか?
③ビルトイン型では防水工事は100年に一度しか行われない。またゼネコンとの密接な協力のもとに施工されねばならないから、防水施工の体制や工事の業態が現在とかなり変わりそうである。この工法が良いとするなら、普及実現に向けて、様々な課題がありそうだ。どんな問題点を予想し、クリアーしてゆくのか?
などの質問があった。


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yan e 日記
伊東忠太博士の屋根の飛散防止対策
大棟に咬みつく「きぎんとう」 右PA090660
大棟に咬みつく鬼

屋根の棟の両端には鬼(鬼瓦)が据えられ外をにらみ、魔物と火を防ぐ。湯島聖堂の事務棟の屋根では鬼に当たる「きぎんとう」が大棟をしっかりくわえて、屋根の飛散を防いでいるようだ。

絵日記:飛散防止用棟飾りPA090623
年々台風が大型化し竜巻も頻発しているので、これから、日本ではこんな棟飾りがはやりそうです。ハリケーンの通り道の国に向けて、銅製の「きぎんとう」の輸出が好調であるという、データはまだ確認されていません。

きぎんとう、きりゅうし、伊東忠太の鬼に関しては(一社)日本金属屋根協会機関誌「施工と管理」10月号の連載「銅屋根クロニクル7」または「ルーフネット170号(最新号)をご覧ください。

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