(旧 「防水屋台村」建設中)
首都高ジャンクションの上に天空庭園
3月30日(土曜)、東京渋谷首都高速道路の大橋ジャンクションの上に目黒天空庭園がオープンした。

目黒天空庭園
目黒区天空庭園は、ジャンクション屋上に整備されるため、目黒区が首都高速道路株式会社から占用使用許可を受け、都市公園法に基づく立体都市公園として整備した。

夜の天空庭園R2130436
31日夜の天空庭園。

最も低い部分で地上11メートル、最も高い部分で地上35メートルで高低差は24メートル。また、約400メートル、平均勾配約6パーセントのループ状の公園になっている。

防水・防根R2130439層

防水・防根工事施工後の写真

桜、もも、など公園に欠かせない木もたくさん植えられた。屋上緑化の決め手はもちろん防水。防水層の上には耐根シートが施工された。庭園スペースには施工中の写真がパネル展示されている。「ルートガ-ド」の名がみえる。

基盤構造横断面R2130444

基盤構造横断面

横断面標準R2130446
標準横断面

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enikki
平等院平成の大改修
鳳凰堂の屋根で改修工事の進捗状況を観察する鵜。
鳳凰堂(ほうおうどう)の素屋根(すやね)で改修工事の進捗(しんちょく)状況を観察する鵜(う)。


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平成25年1月1日現在の日本の建築ストック
国土交通省が建築物ストック統計発表 

東寺五重塔桜P3290139


 国土交通省は、我が国の建築物を対象とし住宅・土地統計調査、法人建物調査及び建築着工統計をもとに、住宅、非住宅の別に用途別、構造別、竣工年代別等に床面積の総量を推計した建築物ストック統計を作成、3月29日、平成25年建築物ストック統計(平成25年1月1日現在)として発表した。

この結果結果、平成25年1月1日現在の我が国の建築ストック面積は約72億5,828万㎡、このうち
住 宅は約54億3,180万㎡(対前年比約0.2%の増加)
非住宅は約18億2,648万㎡(対前年比約0.7%の増加)
となった。

また我が国の建築物ストックの特徴として、
・新耐震基準が定められた1981年以降に建てられた建築物の延べ床面積は、全体の約67.7%。
・住宅の延べ床面積の総計は、全体の約74.8%。
・木造建築物の延べ床面積の割合は、住宅では約68.0%。
・非住宅では、非木造の割合が大きく(約93.0%)、使途としては、事務所・店舗(約32.5%)と工場・倉庫(約43.5%)の割合が大きい。
などを挙げている。

昭和25年から平成24年までの建築物ストック統計 住宅延べ床面積(竣工年代・構造・用途別)なども見ることができる。
詳細は。http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000356.html

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トイ日記
銀座の樋(とい)の物語

銀座の金属屋根とサイディングR2130391
"銀座の金属屋根とサイディング。
harigami.jpg
「大森」カレーのニューキャッスルは昨年店を閉じた。

銀座の樋R2130392
銀座の樋

アンコウの顔は東に尾は西にR2130398
アンコウの顔は東に尾は西に

a href="http://blog-imgs-51.fc2.com/r/o/o/roofnet/20130326175430620.jpg" target="_blank">左から右に流れますR2130396
左から右に流れます


*アンコウ 軒樋の水縦樋に導く部分のこと。アンコウが口をあけたような形状からそう呼ばれる。

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屋上動物園
屋上動物園
ために」メンテナンスのR0010183
都会の大きなビルには動物がいます。古いビルにはあまりいません。

屋上動物園R0010185
夜行性じゃないので、活動するのは昼間ですが、ほとんど寝ています。たまにお仕事をして、間に合わないときは夕方でも動いている時があります。

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斉木さんの銅板屋根のお話 最終回
若い人たちは「この仕事は楽しい」と言いますよ!!(斉木さん談)

ボランティアの茅葺指導員
金属屋根ではありませんが、写真は都内の民家園で、茅葺きを指導する若いボランティア。

このインタビューは平成15年7月に㈳日本金属屋根協会編集委員長の大江源一さんが斉木さんから聞き出したものです。最終回のお話のキーワードは「職人冥利」、「若い人への期待」。締めくくりにあたってもう一度斉木さんを紹介しておきましょう。

昭和の初め、神社仏閣や公共建築を除くと、都市圏の一般住宅の屋根は瓦、山村では茅葺き、板葺き屋根の家が一般的でした。斉木益栄さんは、昭和7年、新潟県の十日町から3里ほどの山村で木羽(こば)葺きの職人の家に生まれました。昭和23年に尋常小学校高等科を2年で終えて親方に弟子入り、ルーファーとしての歩みを始めます。

昭和27~8年ごろになって、やっとトタンが市場に出回わってきました。木羽と比べてトタン葺きの作業効率は5倍以上。さらに木羽に割れるような良い木も減ってきたので、屋根は急激にトタンに変わっていきました。

そんな時期に出稼ぎで上京、板金の仕事を覚えてゆきます。屋根を葺くという作業を知りつくした斉木さんは、長年にわたり(株) 小野エ業所の技術部門の責任者をつとめてきただけでなく、日本銅センターや日本建築学会において銅板屋根に関するマニュアルや仕様書の作成も担当してきました。小野工業所は多くの板金技能士を育成し、また同社が最も得意とする社寺建築の新築屋根をはじめとし、歴史的重要建築物の史実に基づいた屋根修復、改修エ事にも数多く携わってきました。


このインタビューは長時間に渡るものでした。限られた紙面に収めるには、かなり大胆にカットせざるを得なかったはずです。斉木さんはまだお元気だそうですから、改めて質問攻撃を仕掛けていきたいと思います。

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改修工事後の保全計画を標準化
「タイル張り仕上げ外壁の保全技術」-調査診断から改修工事後の保全技術まで-
 日本建築仕上学会が講習会


 日本建築仕上学会外壁保全技術の体系化委員会は、平成23~24年度に18社・団体の委託を受けてタイル張り仕上げ外壁の調査・診断方法、補修・改修工法、補修改修後の調査診断方法等の標準化に関する調査研究を行ってきた。その成果として、改修工事後の保全計画を標準化した改修工法を書籍「タイル張り仕上げ外壁の保全技術」-調査診断から改修工事後の保全技術まで- をこのほど発刊した。 A4判 150頁 オールカラー(写真)

tairubarishiageR2130381.jpg


 主   催:日本建築仕上学会 外壁保全技術の体系化委員会
 日   時:平成25年4月12日(金) 午後1:00~4:30(開場:12:45)
 場   所:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)定員200名
 参 加 費:日本建築仕上学会会員 5,000円(テキスト代含)3,000円(テキスト持参)
       会員外 7,000円(テキスト代含)
 テキスト :「タイル張り仕上げ外壁の保全技術」
 申込み方法:1.FAX申込み (Fax:03-3798-4922)
        2.メール申込み(E-mail:shiage@finex.jp)
 問合せ先 :日本建築仕上学会 事務局 
        〒108-0014 東京都港区芝5-26-20 TEL:03-3798-4921




 プログラム
 13:00~13:10 挨拶
          講師 本橋 健司(芝浦工業大学)
 13:10~13:55 定期報告制度と外装仕上げ材の維持保全
          講師 池田 博文((一財)日本建築防災協会)
 14:00~14:45 タイル張り仕上げ外壁の劣化現象と対策の要否判定
          講師 佐藤 紀男(佐藤建築事務所)
 14:45~14:55 休憩
 14:55~15:40 改修工事の保全計画
          講師 本橋 健司(芝浦工業大学)
 15:45~16:30 タイル張り仕上げ外壁の複合改修工法
          講師 小川 晴果、三谷 一房(㈱大林組)

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ATS協議会定時総会と講演会
記念講演は芝浦工大本橋健司教授

本橋ATS講演会

世の中は完全に改修時代。膨大なストックをどう活用するか。中古住宅の流通がうまく機能するには、誰もが納得できる診断・評価方法を確立しなければならない。本橋講師が学会、行政の最先端の話題を解説した。

東邦アーステックが製造する発砲エポキシ樹脂注入工法の施工団体であるATS協議会(本多透会長)は、3月13日、東京・浜松町のメルパルク東京で、第21回通常総会と記念講演会(写真)を開催した。

同工法の決め手は、樹脂が確実に発泡し、ひび割れの中まできちんと入ってゆくこ。ATS協議会では作年度より、独自の資格検定制度を設け、技術講習会と指導に注力してきた。今年度もさらにこの方向を推し進め、組織体制を強化するなどの事業計画を決定した。

また記念講演では、日本建築学会材料施工委員長で、日本建築仕上学会会長の本橋健二芝浦工業大学教授が、「外壁改修工事後の維持保全を考える」のテーマまで講演、会場からは専門的かつホットな質疑応答があった。


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奈良学カフェの鹿サイダー
奈良学カフェの鹿サイダー
国際奈良学セミナーハウス(旧世尊院)カフェの「鹿サイダー」350円。瓶の向こうは旧世尊院。

かつて興福寺の一院があった場所に宿泊・セミナー施設として立てられた国際奈良学セミナーハウス。奈良博(
国立奈良博物館)向かいの土塀から門をくぐると、正面に興福寺の子院であった「旧世尊院」。その左手に宿泊棟がある。 奈良国立博物館や、東大寺、春日大社、興福寺、奈良町などの名所に程近い。もちろん正倉院にも。

中庭セミナーハウスP3160106
セミナーハウスの中庭

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もし「屋上の田んぼ」や、「屋上プール」、「地下の蓄熱槽」の作文が1等賞になったら?
第35回「全日本中学生 [水の作文] コンクール」募集中


くりむと
写真は記事とは関係がありません

私のお父さんが、毎日がんばってる防水工事のおかげで、学校の屋上にプールや、ビオトープができた。
僕の親父が作ってる防水材が活躍して、マンションの屋上が畑になった。
私にお祖父は、お酒を飲むと、「わしの防水工事であの先生はノーベル賞をとったんだぞ」と自慢する。
・・・
こんな話は、現実にいくらでもあり、ちっとも珍しいことではありません。
もし中学生が、そんな経験を作文にして、それが最優秀賞になったら・・・。
嬉しいですねえ!!


○テーマ   :「水について考える」
○原稿(記載要領):400字詰原稿用紙4枚以内の個人作品
             本文に題名、学校名、学年、氏名を明記
○表      彰:国土交通大臣賞(最優秀賞)       1名
            全日本中学校長会会長賞(優秀賞)  1名
            水の週間実行委員会会長賞(優秀賞) 1名
            (独)水資源機構理事長賞(優秀賞)   1名
            国土交通省 水資源部長賞(優秀賞)  1名
            全日本中学生水の作文コンクール
            中央審査会特別賞(優秀賞)       1名
            佳作                    約30名
            入選                    約100名
             (最優秀賞と優秀賞の受賞者は8月1日「水の日」に
             国土交通省で、表彰式を行う。)
○入 賞 発 表:平成25年7月中旬
○主      催:国土交通省、都道府県
○後      援:文部科学省、全日本中学校長会、
            独立行政法人水資源機構、水の週間実行委員会
○提出先と締切日:〔国内〕
              提出先:国土交通省水資源政策課
              締切日:平成25年6月14日(金)




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「自分ができなきゃ職人はついてこない」
「自分ができなきゃ職人はついてこない」

という言葉は、防水工事の取材の際、良く聞きました。工事店の管理者がえらそうに指示しても、職人たちは、なかなか思うようには動いてくれません。 特に昔はそうでした。防水に限らず建築の専門工事ではどこも同じだったはずです。もちろん板金工事でも。
横浜開港記念館
横浜開港記念館。


前回138号の絵日記(トイ日記)で紹介した鮟鱇は築地東本願寺の竪樋でした。現在小野工業所で顧問を務める中原征四郎さんによると、本願寺のかまぼこ屋根を葺いたのは先代社長の小野留吉氏。その改修工事であの鮟鱇を作ったのが入社2年目の中原さんだった。樋のことで職人から相談されるとよく「築地本願寺の樋を見てこい」と言ったそうだ。
でんでんP2120061

「いわば鮟鱇鉤あんこうかぎ」なんて勝手なことをいいましたが、この竪樋固定金物、鋳物製で「でんでん」というそうです。


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正倉院屋根金物絵日記
おいらは下り棟の弥次郎兵衛
腰にスカーフを巻いてプルークボーゲン!!

奥村さん4-P3160251やじろべえ
撮影:森田喜晴 2013.3.16正倉院正倉で

遊んでいるように見えますが、実は高貴なところで大事なお仕事をしています。

生まれは大正2年。まだ101歳です。身体は銅でできていて、左肩に手術の後もあるけど元気です。「100年後の次の大修理までしっかり頼むよ」と言われました。

実はこのゲレンデは聖武天皇の遺品や大仏開眼にかかわる資料が収められた倉庫の屋根なんです。約1300年近く前に作られてから、何度か改修工事が行われてきました、最後の大修理が100年前でした。この大正の大修理で、屋根の土居葺、銅板などが追加されました

今後の点検作業を考えて、職人さんたちが安全に仕事をするには命綱も必要なので、最近のビルでもおなじみの丸環がつけられました。今はこんな格好ですが、瓦が葺かれると腕や肩はかくれて、丸い輪だけが瓦の上に載ったかっこうになるので、誰も私に気が付きません。




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防水の博士たち
防水に関する学位論文

防水博士論文集
防水研究の第一人者田中享二東工大名誉教授のもとに資料が集まってきています。

防水に関する貴重な資料が散逸するのを恐れる田中先生のもとに、各種資料が集まっています。田中先生は今後防水団体や研究者の協力を得ながら整理・保存していく計画のようです。

防水のアーカイブスはルーフネットというサイト立ち上げた理由の一つです。ルーフネットとしては、まず博士論文の収集・整理に協力することにしました。小池迪夫・波多野一郎両氏はもちろん、狩野春一氏さらには吉田享二氏あたりまでは集めたいと思います。

「博士」って何だ?「修士」って?という記者のような人はこちらを
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%9A%E5%A3%AB#.E5.8D.9A.E5.A3.AB.E3.81.AE.E8.82.A9.E6.9B.B8.E3.81.8D
「博士号を取りたいけどどうりゃいいの」?という人には

研究者にとって、博士号は「足の裏の飯粒」と言われる。「取らないと気持ち悪いが取っても食えない」 誰だか知らないが上手いことを言ったものだと感心する。

という書き出しで、とってもわかりやすい博士号のとり方を綴ったサイトがあります。



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正倉院の屋根の話が㈳法人金属屋根協会の機関誌に掲載されました。
日本金属屋根協会が「銅屋根クロニクル」連載開始
銅板や銅屋根をめぐる話題。 第1回は正倉院「瓦を下した正倉院正倉」


社団法人日本金属屋根協会が毎月発行する機関誌「施工と管理」の2月号から「銅屋根クロニクル」が始まり、第1回の記事に昨年9月に行われた工事現場公開の様子を書かせていただきました。
この企画は日本の重要な近代建築や寺社建築のとその銅屋根を紹介し、板金職人の技と心意気を伝えようというものです。第1回は特別編で6ページとなりましたが、次号からは毎回1ページで、物件と紹介と銅屋根施工のポイントを紹介してゆきます。

P3080343.jpg
1200年以上前に東大寺の宝物殿として創建された正倉院。本来正倉院とは寺の宝物を保存する倉庫という意味でした。 だからあちこちに正倉院がありました。 ところが1000年を超える年月の間にほとんどが焼けたり、壊されたり、朽ち果てました。結局東大寺の正倉院だけが残ったというわけです。

P3080344.jpg
その正倉院は瓦葺ですから銅板葺の出番はないはず。ところが100年ぶりの大改修で、瓦がすべて下されると、あちこちに」銅板が見えます。どうして? そこでこの記事が掲載されることになりました。

P3080341.jpg
「施工と管理」2013年2月号P2-7に掲載されています。
詳細は後日、日本金属屋根協会の許可を得て転載させていただく予定です。今回はあとがきの一部を紹介しましょう。


銅板が日本において屋根材として使われたのは奈良の西大寺(765年)が始まり (㈳日本銅センター銅版葺屋根編集委員会編「銅版葺屋根―社寺建築を中心にー」より) とされています。

正倉の根太の鼻先にまかれた銅板は創建時にはなかったものですが、今や正倉の意匠上、重要な役割を果たしています。今回の100年ぶりの大改修工事で瓦がすべて下され、今まで見えなかった正倉の各所で銅版の使用が確認されました。もちろん創建当時のものではなく、早いものでも元禄時代、棟覆いや丸環は100年前の大正大改修の時代と思われます。校木の隙間のベローズシールのような小さな銅板は恐らく、大正時代以降でしょうが、その時期を特定できる記録はありません。

正倉院など国宝や重文に限らず「文化材修理の基本は、創建時の状態を尊重し、新たな改変は極力避ける」という考え方です。今回の修理においても再利用可能な瓦は葺きなおされます。割れて使えない瓦も多く、今回は半数以上が新たに製作されます。そのとき参考にするのは創建時である天平時代の瓦です。

文化財の補修で難しいのは、「創建時の状態に」といってもそれがどんな状態であったのか特定しにくいからです。まして日本は石ではなく木の建築文化です。火災を免れることはまずありません。数百年、時には千年の間に手が入らない事はありません。その間どんな改・補修修が施されたかという記録が残されていることは極めてまれです。

今、たまたまこういう形になっているけれど、創建時からそうだったという保証はありません。個々の部材や納まりに関しては、誰か応急処置として行った可能性の方が高いと思われます。正倉の棟を覆った銅板や、校倉の隙間の銅板は誰がいつ指示したのか、練りに練った改修計画に基くものなのだろうか、雨漏りで困って、とにかく緊急に対処したのだろうか。そしてどんな思いで施工したのだろうか。正倉院といえば校倉。荘重な正倉の校木の隙間に詰め込まれた石膏や銅板、青銅の丸環などを見ながらあれこれ想像が広がり、実に楽しい現場見学でした。
ーーーーー
原稿の最後に、
「次回の見学会は3月15日(金)、16日(土)、17日(日)の3日間実施され、筆者も申込み済みです。 再びこの中に入ることができれば、続報をお伝えします。」

と書きましたが、運よく3月16日の枠に入ることができ、今、始発ののぞみで奈良に向かっています。続編をお楽しみに。



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建築という名の機械
絵日記
建築という名の機械
ビッグサイトbCX6 2013.2.27撮影

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地下外壁,、耐久性評価試験方法など防水小委員会が委員を公募
日本建築学会が「材料施工委員会委員」を公募

産卵中のアズマヒキガエル2013.3.9撮影R2130298
産卵中のアズマヒキガエル2013.3.9撮影 写真は記事とはまったく関係がありません。

材料施工委員会が、次の小委員会委員を公募している。
参加を希望する会員は、以下の項目を記入して、同学会事務局研究事業G浜田担当へメールで申請する。
E-mail:hamada@aij.o  3月29日必着

(1)希望の小委員会名
(2)応募者について
①会員番号、氏名、年齢、所属、職位、連絡先住所、同電話、
E-mailアドレス、専門分野
②現在、本会で所属している委員会の有無、応募中の委員会の有無(有の場合は委
員会名を記す)
③希望委員会で果たせる役割
④希望委員会に関連する業績

委員任期は:承認日~2015年3月
募集人員:若干名




■地下外壁外防水小委員会(防水工事運営委員会)

主査:岡本肇(竹中工務店) 設置期間:2013年4月~2017年3月
活動目的:
建築物の長寿命化、品質向上を目指すにあたり、地下壁の外防水設置の意味は大きいと考えられるが、設計者、施工者、建築主の理解が少なく、位置付けが明確にされていない状況にある。そのため、この地下外壁外防水工法について、必要性、メリット、デメリットを整理し、設計者、施工者、建築主に対して、仕様、工法に関する概要と採用可否の判断ができる情報を発信する。



■防水材料耐久性評価試験方法小委員会(防水工事運営委員会)

主査:竹本喜昭(清水建設) 設置期間:2013年4月~2015年3月
活動目的:
これまでのワーキング活動においては、各種防水材料の長期屋外暴露(2012年で10年経過)を継続して実施してきた。この長期暴露試験データを精査し、促進暴露試験との相関を検討することで、各種防水材料における暴露試験方法の見直しと新しい長期耐久性評価方法の提案を目的とする。屋外暴露試験は、あと15年目と30年目のデータ取得を計画している。



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二川幸夫氏 3月5日死去
建築写真家の二川幸夫氏が3月5日死去

二川死去
二川幸夫死去を報じた3月12日の朝日新聞

 二川幸夫氏(ふたがわ・ゆきお=建築写真家)5日、腎うがんのため死去、80歳。葬儀・告別式は親族のみで行った。
 大阪市出身。早稲田大学卒業後、昭和34年に建築史家の伊藤ていじとの共著「日本の民家」で毎日出版文化賞受賞。建築雑誌「GA」を主宰し、世界の建築写真を発表。フランク・ロイド・ライトの全作品集も手掛けた。平成9年、紫綬褒章。

3月24日まで東京汐留のパナソニック汐留ミュージアムで二川幸夫の写真展が行われている。
展示会場構成は藤本壮介。世界をうならせた写真と渾身の解説、さらに旬の建築家による会場構成。三つ巴の展示は見応えあります。

二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年
   開館期間:2013年1月12日(土)~3月24日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日:毎週水曜日
入館料:一般 700円、大学生 500円、中・高校生 200円、小学生以下 無料
主催:パナソニック汐留ミュージアム、日本経済新聞社
会場構成:藤本荘介
後援:一般社団法人日本建築学会、社団法人日本建築家協会、港区教育委員会



展覧会の構成は『日本の民家』の当初の編集に基づいて展開します。まず、日本で最も早く都市文化が形成された「京・山城」にはじまり、「大和・河内」「山陽路」「四国路」「西海路」と南下します。そして本州北端の 「陸羽・岩代」に移り、再び「武蔵・両毛」「信州・甲州」と南下し、最後は二川幸夫の民家の旅の起点であった「高山・白川」でしめくくります。二川幸夫は最初は一人で民家を訪ね歩きますが、伊藤ていじが書き手に 決まった後に二人でまた2、3年かけて日本中を廻りました。カメラはドイツのフォクトレンダー製のベッサⅡが主に用いられました。 日本の民家は、自然条件や歴史的背景と結びついて地域ごとに特色のある民家が生み出されました。 それらの民家を記録した二川幸夫の視点を追いかけます。  同ミュージアムの解説より>


ルーフネット最新号(138号)http://www.roof-net.jp/に関連記事ありホムペはこちら




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銅板屋根職人は光の魔術師
シャボン玉の光干渉膜で金色の屋根がつくれるか

光干渉
丹銅や金箔ならまだしも、30ミクロンの金をクラッド、光干渉膜,インクララック・・・と言った単語が,会話の中に次々あらわれると、「えっ!あなたはいったい何屋さん?」という気分になります。実はこれは銅板による屋根工事の話です。

ピカピカの東京駅ドームP9260185
ピカピカの東京駅ドーム。もちろん自然の緑青による発色を待って、彩色のための処理はしていません。 2011年9月26日撮影。現在では落ち着いた10円玉の色ですね。

銅板屋根は時間の経過で、自然に緑青によって緑になりますが、最初から緑が欲しい、と言うせっかちな施主のためには人口緑青の技術を使います。これはペンキを塗るわけではありません。塩化亜鉛による表面処理です、金色にして欲しいと言う要求もあります。そんな時は光干渉現象を応用できるかも。

自然界ではシャボン玉、蝶の羽、貝殻などがそうです。燐片の形状をした微粒子顔料を素材にした光干渉顔料による光干渉効果で、薄く、平滑で、鏡面の様に高反射膜が形成され、見る角度により、金色から青、赤まで明るく高彩度な発色を実現します。

またインクララック塗装とは、銅合金の酸化を防ぐ為に開発された変色抑制剤(ベンゾトリアゾール)含有の透明クリヤー塗装だそうです。

山奥の村で木を割って、木羽葺きから屋根葺きの仕事を始めた斉木さんの「銅板屋根とともに」、今回(明日3月12日アップ予定RN138号)は金色の屋根、太閤さんの大阪城の屋根の話です。

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あんこうを 吊るす鈎まで 美しい
トイ日記
あんこう鈎
築地本願寺の竪樋(たてどい)。

軒樋(のきどい)で集めた雨水を竪樋に導く部分を、その形状から屋根屋さんは「鮟鱇あんこう」といいます。目立つ場所だけに職人たちはその仕上げに腕を競いました。
冬の築地の場内では、鮟鱇はトロ箱の中でグダっとしていますが、身をさばく時には鈎(かぎ)に引っ掛けて吊るされます。この竪樋を支えている金物はさしずめ鮟鱇鈎でしょうか。こんな錺(かざり)金物も綺麗です。

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3月10日(日)は気軽に茅葺き体験
気軽に世田谷で軒葺き体験
おススメです


前回の様子

3月10日(日)東京都世田谷区喜多見5-27-14の世田谷区次大夫堀(じだゆうぼり)公園民家園で、茅葺き体験教室 が行われます。写真は前回の様子


zennkai noi yousu
これは世田谷区教育委員会が民家園ボランティア「茅葺き研究会」の協力により実施しているもので、1月27日(日)「軒葺き」体験に続き、今回は3回目。「平葺き(ひらぶき)」作業をおこないます。

予約不要で無料。
日時:2013年3月10日(日)
(1)10:00~12:00 (2)13:00~15:00
場 所:世田谷区次大夫堀公園民家園(東京都世田谷区喜多見5-27-14)
協 力:民家園ボランティア「茅葺き研究会」
問合せ: 民家園係 03-3417-5911
申込み:参加自由 当日直接会場へ。

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*住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業   応募は13日(水)まで
住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業 の提案募集

2月26日の平成24年度補正予算成立を受けて始まった「住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業」の応募受付の締切が3月13日(水曜)に迫っている。質問の受付締切は11日(月曜)だ。


平成24年度補正予算案に盛り込まれいた「住宅・建築物省エネ改修等緊急推進事業」については、(独)建築研究所が平成25年2月5日から事前に情報提供していた。2月26日の平成24年度補正予算成立を受け、翌日27日から2週間の期間で提案募集を開始している。
交番の屋根
交番の屋根の水溜まり


交番の屋上いけ
この屋上の池の気化熱によって夏の室温上昇は大幅に低減できる・・・?
 
この事業は、住宅・建築物ストックの省エネ改修等を促進するため、民間事業者等が行う省エネ改修工事・バリアフリー改修工事に対し、国が事業の実施に要する費用の一部について支援することにより、既存住宅・建築物ストックの省エネ化の推進及び関連投資の活性化を図るもの。
■事業の概要は以下の通り

1.要件
(1) 躯体(壁・天井等)の省エネ改修を伴うものであること。
(2) 改修前と比較して10%以上の省エネ効果が見込まれること。

2.補助対象費用
(1) 省エネ改修工事に要する費用
(2) エネルギー計測等に要する費用
(3) バリアフリー改修工事に要する費用(省エネ改修工事と併せてバリアフリー改修工事を行う場合に限る。)

3.補助率・上限
・補助率:1/3(上記の改修を行う建築主等に対して、国が費用の1/3を支援)
・上限:
<建築物>5,000万円/件(設備に要する費用は2,500万円まで)
     ※バリアフリー改修を行う場合にあっては、バリアフリー改修を行う費用として、
2,500万円を加算。(ただし、バリアフリー改修部分は省エネ改修の額以下。)
<住宅> 50万円/戸
     ※バリアフリー改修を行う場合にあっては、バリアフリー改修を行う費用として、
25万円を加算。(ただし、バリアフリー改修部分は省エネ改修の額以下。)
4.応募期間

 平成25年2月27日(水)~平成25年3月13日(水) ※消印有効


内容の詳細は、以下の事務事業者の専用ホームページで

http://www.kenken.go.jp/shouenekaishu/apply.html



応募書類の入手・問い合わせ先
(独)建築研究所 建築物省エネ改修事業担当 住宅・建築物省CO2先導事業評価室(連絡室)内
メール:kaishu@kenken.go.jp
電話:03-3222-6750  FAX:03-3222-7882 

以下は同HPより関連のありそうなQ&Aを編集部がピックアップしてみた。


Q:躯体(外皮)の省エネ改修とは、具体的にどのような改修工事が対象になるのでしょうか。

A:屋根・外壁等(断熱)、開口部(複層ガラス、二重サッシ等)、日射遮蔽(庇、ルーバー等)等の構造躯体(外皮)の改修を伴うものを想定しています。募集要領の2.3.1(1)②に記載のものは、本事業では対象となりません。(0227-28)

Q:太陽光発電設備を設置する場合、補助対象となるのでしょうか。

A:募集要領の2.3.1(1)②に記載されているとおり、太陽光発電設備は補助対象となりません。また、省エネ率の削減効果にも認められません。(0227-29)

Q:屋上緑化、遮熱塗料や高反射塗料の塗布等は、省エネ改修工事として対象となるでしょうか。

A:募集要領の2.3.1(1)②に記載されているとおり、屋上緑化及び遮熱塗料等の建築躯体の改修を伴わない断熱工事については対象となりません。ただし、募集要領の2.3.1(1)に記載の条件を満足する遮熱フィルムは、補助の対象とします(補助率は、材工とも1/6)。(0227-31)




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*大プロジェクト・淀橋浄水場の土木防水は明治41年末か
淀橋浄水場史




淀橋浄水場
アスファルトの歴史に関する古典的資料:村岡坦著「アスファルト」に掲載されている東京市水道沈殿池のアスファルト塗布の写真。

この有名な写真は、各所で引用されているが、写真に写っている工事に関する裏付けがなかった。村岡は明治43年8月発行の「アスファルト」のP121に「写真第十一」としてこの写真を掲載し、「東京市水道沈殿池アスファルト塗布実況」と写真説明を添えているだけである。しかしその全ページには「池槽の漏水防御」として防水仕様を示している。もし淀橋浄水場の図面があれば、比較検討すれば、村岡仕様がここで採用されたのかどうか解るはずだ。

淀橋浄水場史

それが、見つかった。東京都水道局が昭和41年に発行した「淀橋浄水場史(非売品)」だ。同資料から、この有名な写真の施工時期は明治41年末と推定できる。

明治25年から始まった工事は32年に完成、給水を始めたが、直ぐに使用水量が増加し2期工事が計画された。
実は第1期工事では防水工事は施工されなかった。第2期工事の実施設計に対して「既設の沈澄池、ろ池はいずれも粘土張りの防水工だったが、増設分には結成石表面に厚さ五分のアスファルトを塗るよう設計変更し、明治39年10月の市会の議決を得た」(同書53ページ)とある。

あの見慣れた写真はまさにこの第2期工事のものであろう。諸般の事情で工期は遅れ、秋田から大量に運ばれた天然アスファルトによる防水工(土木野分野では建築と違って「防水工事」とは呼ばず、「防水工」といいます)が施工されたのは41年末から42年初めである。

こうして2期工事は明治42年3月末竣工、直ぐに使用開始された。「アスファルト塗り工事のおかげで漏水等の試験結果は良好だった」(同54ページ)という。

ーーーーーーーーー
現在の淀橋浄水場の防水工事に関しては
2011年7月26日の「編集長の日記」・新宿中央公園・十二社(じゅうにそう)が見た600年
をご覧ください。

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* 民家研究における伊藤ていじの位置
二川民家写真のコラボ相手・伊藤ていじの立ち位置
土本俊和氏がパナソニック汐留ミュージアムで講演。

伊藤ていじの位置
1957年から59年にかけて発行された『日本の民家』全10巻は、日本が国際的な経済発展に向けて飛躍しようとしていた頃に、あえて民家の最期の美しさにカメラを向けて、世間を瞠目させた。大地とつながる民家の力強さ、そしてそこに蓄積された民衆の働きと知恵をとらえた280点のモノクロ写真は、現在、国際的に高く評価される二川幸夫が20歳前後に撮影したものである。その中から選び抜かれた作品70点が、東京汐留のパナソニック汐留ミュージアムで展示されている。写真に添えられた文章は当時新鋭の建築史家、伊藤ていじ(1922-2010)が著した。

日本の民家研究のなかで、実証的、芸術的、思想的な側面で独自の体系を築いた建築史家・伊藤ていじ。その再評価を2月23日(土)13:30~15:00土本俊和さん(信州大学工学部教授)が同ミュージアムの講演会で試みた

1957年に発表された二川幸夫とのコラボ作品「日本の民家」から6年後、伊藤ていじは1963年「民家は生きてきた」を発刊する。その書名は「民家は生きている」ではない。なぜ「生きてきた」なのか。その答えの一端を土本さんは、伊藤が白川郷の合掌造りに加えた解説の中に求める。

伊藤は

白川郷の合掌造は封建制の重圧と山間僻地の低い生産力のもとに生まれた悲劇の民家形態。合掌造りは滅びなければならないし、また滅びつつある。しかしーーー壮大な白川農民の記念碑として、高く位置づけることができるだろうし、また敬愛の心をもって保存しなければならないと思う。(「民家は生きてきた」より)

と書いている。
白川郷の合掌造は滅びなければならない、そして保存しなければならない。この対立を背負った力の表現を伊藤ていじは「生きている」ではなく「生きてきた」というタイトルで表現したかったのではないか、と土本さんはいう。

土本俊和つちもととしかず 信州大学 工学部 建築学科教授
1988 , 東京大学 , 工学系研究科 , 建築学専攻 , 修了

専門分野:
 日本の中近世都市の都市形態史的研究、日本の伝統的建造物の保存・再生・活用、都市変容における古いものと新しいものとの統合を目的とした建築設計および都市設計
研究分野建築史(都市形態史,民家史,建築保存再生論,歴史を活かした町づくり)

現在の研究課題:
都市形態の生成過程に関する研究(建物先行型と地割先行型)
近世都市の成立過程に関する形態史的研究(京都,奈良,松本,松代,善光寺門前,ロンドン,全州など)
近代都市の成立過程に関する研究(廃物毀釈の都市計画的位置など)
民家の成立過程に関する研究(掘立棟持柱祖型論)
伝統的建造物の保存技術に関する調査と記録(「棟柱」の編集・発行)
都市変容における古いものと新しいものの統合を目的とした建築設計および都市設計




二川展会場2
展示会場構成は藤本壮介。世界をうならせた写真と渾身の解説、さらに旬の建築家による会場構成。三つ巴の展示は見応えあります。

開館期間2013年1月12日(土)~3月24日(日)
開館時間午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日毎週水曜日
入館料一般:700円 大学生:500円 中・高校生:200円 小学生以下:無料
主催パナソニック 汐留ミュージアム、日本経済新聞社
会場構成藤本荘介
後援 一般社団法人日本建築学会、社団法人日本建築家協会、港区教育委員会

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蓄熱槽断熱防水工事技術指針(案)講習会
12年ぶり見直しで新指針案の解説
都市部の節電要請強く、蓄熱槽の需要は増加している

堀主査ネット中継R0010149
蓄熱槽断熱防水施工技術指針案の趣旨説明を行う堀長生主査。約90名が参加した会場の様子はネット中継された。

ちくねつ層断熱本橋委員長R0010143
日本建築学会 材料施工委員会 防水工事運営委員会は、2013年2月27日東京都港区芝の日本建築学会で「蓄熱槽断熱防水工事技術指針(案)」講習会を行った。
冒頭、材料施工委員会本橋健司(芝浦工業大学)委員長(写真)が、次のように挨拶した。

省エネ対策に関して建築学会では様々な検討を行っている。近年、環境問題の解決さらに東日本大震災に伴う原発の停止などにより、空調用熱源の省エネルギー、電力ピークカット・シフト対策の為に蓄熱層の需要は増えている。防水工事運営委員会は1993年に断熱水槽防水(設計・施工)技術指針・同解説を発刊した。その後改訂作業をすすめていたのだが、近年の新しい技術を積極的に盛り込むため、新しく蓄熱槽断熱防水施工技術指針として制定することにした。蓄熱層の断熱防水工法は、現状ではまだ防水工事として普遍化しているわけではないため、防水工事の仕様使用であるJASS8ではカバーされていない。前段階として、新しい知見を加味して指針案を作った。

当日のスケジュール
挨拶:本橋健司 (芝浦工業大学)
主旨説明・適用範囲と目標性能:堀 長生(大林組)
蓄熱槽の種類と計画:島津路郎(東洋熱工業)
断熱・防水設計と断熱防水工法:君嶋浩志(住ベシート防水)

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* 表面被覆材でコンクリートを守る。 
25年間の日英共同研究成果を紹介

コンクリの世界的権威R.N.スワミー博士(英・シェフィールド大学名誉教授)との共著発刊
谷川伸さん(東亜合成㈱シニアエキスパート・工博、)。

銅版屋根葺P2210389
【表面被覆材によるコンクリート構造物の長寿命化】
Surface Coating for Sustainable Protection and Rehabilitation of Concrete Structures



建築業界が直面しているコンクリートの耐久性維持に関する問題可決は 、世界共通の課題だ。
コンクリートの劣化は経年,荷重、養生、ひび割れおよび自然環境の変化との相互作用で生じている。共同研究の最終目標は、劣化因子である二酸化炭素、酸素、水、塩化物イオン等のコンクリート中への浸入を、表面被覆材によって防ぐことにより、構造物を長期にわたって経済的に維持することである。

研究者たちはアクリルゴム系被覆材を主体に、防水性、水蒸気透過性、呼吸性、コンクリートに対する付着性、遮塩性、中性化防止および長期に亘るコンクリートのひび割れ追従性などの機能を明らかにしながら、コンクリート構造物の長寿命化への課題に迫っている。

同書は、A4判268頁、税別 4,800円。濱田秀則(九州大学)、Jaw-Chang Laiw(台湾政府道路局)、大城武(琉球大学名誉教授)ら共同執筆者の研究を、外壁防水施工団体協議会(略称GSK)の会長も務める谷川氏がスワミー博士と共同で監修集大成したもの。
発売;工文社 http://www.ko-bunsha.com/

【目次】(*同書はすべて英文です。以下の目次は紹介のため翻訳表記したものです)

1. 巻頭言 「コンクリート・我々のエコロジカルな友」
2. 序文
3. 内容
 1章  表面被覆材に要求される性能
 2章  表面被覆材の性能比較
 3章  コンクリート中の鉄筋保護―塩水噴霧促進試験
 4章  塩分浸透と鉄筋腐食の防止
 5章  コンクリート構造物の長期に亘る保護と改修―実地試験結果―
 6章  表面被覆材による塩分浸透と鉄筋腐食の防止に関する実地試験
 7章  RCスラブ供試体を用いた塩分浸透と中性化進行に関する試験
 8章  アクリルゴム系塗膜による塩化物と中性化に対する保護効果
     ―RCスラブ供試体を用いた長期試験―
 9章  塩分浸透―コンクリート混和材と表面被覆材との比較―
 10章  アルカリ骨材反応(ASR)の制御 ―表面被覆材による制御-
 11章  アクリルゴム系塗膜によるASR膨張に対する一つの治療
 12章  持続荷重下でASRによる内部応力を受けているRC梁と柱に対する表面被覆材の
      ASR防止効果
 13章  海洋環境下におけるコンクリート中への塩化物イオンの浸入に関する解析評価
 14章  コンクリート中の鉄筋腐食のモニタリングに関する実地試験
 15章  劣化構造物を長寿命化するための全世界的な戦略
 16章  持続可能な建設のための総合マネジメント/デザイン戦略
4. 表面被覆材の実構造物への適用例とその効果の実証
5. 長寿命化に関する共同研究の歩みとその歴史的背景



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* 防水歴史図書館 について
内閣文庫
図書館:内閣文庫(明治村)
*内閣文庫(写真上)は、明治6年(1873)赤坂離宮内に太政官文庫という名で開設された明治政府の中央図書館である。(写真は本記事と直接の関係はありません)



「BOUSUIデジタルアーカイブズ」防水歴史図書館とは


我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブズ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

2009年からこれまでに3冊の書籍を紹介しており、順次取材進行中です。掲載済資料は以下のとおり、毎週ルーフネットホームページトップ画面のをスクロールすると、最後に出てきます。その画面で各文献のタイトルをクリックすると、詳しい内容を見ることができます。

資料第壱号:「アスファルト及びその應用」

資料第弐号:「日本アスファルト物語」

資料第参号:「アスファルトルーフィングのルーツを探ねて」


*内閣文庫: 正面の柱はまるでギリシャ・ローマの神殿。ルネサンス様式明治洋風建築の典型。
国会議事堂の建築で知られる大熊喜邦の設計で、1911年(明治44年)皇居大手門内に建てられた。
  
明治23年(1890)内閣制度の制定と同時にに内閣文庫と改称され、昭和46年国立公文書館が設立されるまで、内外の古文書研究家に利用された。蔵書は、紅葉山文庫本、昌平坂学問所本をはじめ和漢書籍、記録など旧徳川幕府ゆかりの書籍が中心。さらに明治政府が集めた古文書・洋書を加えて、我が国の中世から近代までの文化、中国の明、清代の文化に関するものとなっている。

ウィキペディアでは↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E6%96%87%E5%BA%AB



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