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(旧 「防水屋台村」建設中)
屋根の問題です。マリー アントワネッと水戸黄門の共通点は?
日記芝棟

nikki 芝棟2
イチハツを植えた日本の芝棟


「芝棟」とは茅葺屋根の棟仕舞の一種。茅葺屋根は軒から上に(棟)に向かって葺きあげていくが、どうしても葺き終わり、すなわち屋根の一番上=棟の部分が弱くなる。そこでこの部分に芝土をのせて、その重さで屋根を押さえると同時に棟からの雨漏りを防ぐ。土を置いただけでは風や雨で流れてしまうから、乾燥に強く根張りのよい植物を植えて、補強する。これが「芝棟」だ。
使われる植物は、イチハツ、ユリ、アヤメ、桔梗、イワマツ・・・など。もちろん鳥や風が運んできた種が芽生えることもある。

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さて上の問題の答えは藤森照信さんによると「芝棟の家に住んだ有名人」。世界の有名人で芝棟の建物に住んだのは、マリーアントワネット。もうひとりが水戸黄門。水戸黄門は茨城県の常陸太田郊外に西山荘という別荘をつくって、そこで隠居した。その西山荘の屋根にイチハツが咲くそうだ。

この写真を撮っていて思い出したのが、2,000年に藤森照信さんが「東西アスファルト事業協同組合建築講演会」で行なった話だ。「 自然素材を現代建築にどう取り組むか−九州での経験を通して」というテーマで、世界の茅葺き屋根に関するとても楽しい講演だ。特に日仏の芝棟に関する話が印象的だった。

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藤森さんのその時の話によると、

世界中で日本とフランスのブルターニュ地方のニカ所にしか芝棟は残っていない。しかも植えてるものも同じ。日本でもイチハツを植えるが、フランスの場合はイチハツしか植えない。種類は圧倒的に日本のほうが多い。残念なのは日本のほうが管理が悪い。フランスの芝棟は非常に美しく管理されている。

フランスの茅葺き屋根は60度近い急傾斜で、雨水のはけを非常によくしてある。さらに、フランスは日本とは違って、空気が乾燥していて湿気が少ないので、茅の厚さが日本の三分の一から四分の一程度。だから維持が楽。



この講演記録は
http://www.tozai-as.or.jp/mytech/00/00_fujimori00.html
で読める。

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