(旧 「防水屋台村」建設中)
KRK 第43回 定時総会
  シート防水生産量微増
23年度は1,860万平米


茅葺き屋根を守る放水銃(日本民家園にて9
茅葺き屋根を守る放水銃(日本民家園にて)2012.5.7撮影。 写真は記事とは関係ありません


シート防水メーカー団体である合成高分子ルーフィング工業会(KRK)が5月30日、東京・スクワール麹町で第43回定時総会を開催、新会長に山口忠重(ハセガワケミカルシート販売)、副会長に藤本庄三(アーキヤマデ)・石橋徳三(アサヒゴム)の各氏を選任した。

23年度のシート防水生産量は年初の厳しい減産状態にもかかわらず、通年では対前年比101%と微増、合計1、866万6、203平方メートルとなった。全体の
68.1%を占める塩ビ・エチレン酢ビ樹脂系シートは1、271万7、367平方メートルで対前年比101%となった。
種類別生産量は次の通り。

KRK平成23年度生産量
KRKshukkatoukei

シート防水の生産高推移(単位平方メートル/ 年)
KRK出荷統計10年


なおシート防水に関するデータは同工業会ホームページで入手できる。
http://www.krkroof.net/

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会


日本アス防水協組第49回通常総会
片山理事長を再選

新理事勢揃い右端片山理事長

総合防水メーカーである日新工業株(相台公豊社長)が製造するがアスファルトルーフィングの責任施工団体である日本アスファルト防水工業協同組合(片山英男理事長)は5月29日、名古屋市名駅のマリオットアソシアホテルで第49回通常総会を開催、任期満了に伴う役員改選では片山理事長ほか全役員の留任を決めた。


片山理事長

挨拶する片山理事長。
「少ない内需の中で、全国的にみれば専門工事業各社の売り上げは半分から三分の二に落ちている。ところが北海道での防水業の売り上げは、ここ数年横ばいで推移している。それは改修工事のおかげ。新築が4割改修が6割程度。である。この状況を見れば、防水と言う仕事もまんざらではないといえる。あとは各社がそれぞれの経営資源をどう、成長分野に集中できるかにかかっている。]


ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会



東西アスファルト事業協同組合H24年度通常総会
改修工事完工高で前年比50%増目指す
東西アス平成24年度総会
理事長に選出され挨拶する北川瀝青工業株北川栄一社長



総合防水メーカー・田島ルーフィングの主力商品であるアスファルト防水工法の責任施工団体である東西アスファルト事業協同組合は年5月23日、大阪市北区梅田のホテルヒルトン大阪で、平成24年度通常総会を開催、新理事長に北川栄一(北川瀝青工業)氏を選出した。
23年度は完成工事高で前年比104。7%、を達成。24年度は契約ベースで前年比101。6%、また改修工事に関しては完成工事高 148。7%を目指す。
  


ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会




NUK日本ウレタン建材工業会総会
2年連続トップシェア  責任痛感し環境対応さらに加速
 NUK総会 会x長挨拶
芳賀敏行会長(AGCポリマー建材) 懇親会での挨拶

2011年度のウレタン建材の出荷量は 73,015トン(前年比102.1%。主力の防水材は50,502トン(102.2%)となり、過去最高となった。

日本ウレタン建材工業会(NUK)は5月21日東京都中央区平河町のルポール麹町で第29回定時総会を開催した。懇親会の冒頭、芳賀会長は「JWMAが公表した昨年の全部防水の施工実績も前年比101。1%と前年を上回っている。その中でウレタン防水画占める割合は30.1%。前年に引き続きトップシェアとなった。NUKの果たすべき役割。責任は重くなっている。環境対応には今以上に重視、現在の環境対応品の認定制度・取り組みを抜本的に見直す」と挨拶した。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会




日本最初のアスファルト舗装の話 2回目niよせて
火が入って日の目を見なかったアスファルト舗装工事
ウィーン万博メイン会場

ウィーン万国博覧会は、1873年5月1日から10月31日までオーストリア=ハンガリー帝国の首都ウィーン中心部にあるリングシュトラーセ内・プラーター公園で開催された。日本からは岩倉使節団も見学した。これを参考に明治10年(1877年)日本で開催されたのが、「内国勧業博覧会」。

日本初のアスファルト舗装が神田旧昌平橋である、と前回の記事にあったが、実はその前年である明治10年8月、東京上ので開催された日本で初めての「内国勧業博覧会」会場の園芸館の床に施工されたのだ。しかし突貫工事と、なれぬ作業員が土瀝青を加熱中に溶解釜に火をいれ、溶けた土瀝青は燃え上がった。このためその後道路や床舗装に可燃物を使ってはならん、という指示が出てしまったの
である。

そして初期のルーフィングともいえるタールペーパーのお話です。紙にアスファルトでなく、タールをしみこませる。ガスを製造する際発生するタールの処分に困っていたものです。由利公正は「タ-ルペーパー」を防水用途に用いることを思いつきました。
しかしタールではやはりーーー。
豊川油田で解説する佐々木さん

<アスファルトの露出しているところを解説する佐々木さん
金環日食 列島興奮
am KIOSK

金環3紙。
2012.5.21 18:0

21日は新月、そして金環日食。東京では173年ぶり(朝日)、大阪では282年ぶり。(毎日)これほど広範囲なのは平安以来932年ぶり。(読売)。各紙撮影ポイントと、お話作りで差別化を図ろうとしていたが・・・。
社団法人日本金属屋根協会総会
金属屋根の耐風性の研究推進

金属屋根協会
通常総会後の懇親会で挨拶する吉田伸彦会長(三晃金属工業㈱取締役相談役)

社団法人日本金属屋根協会は5月18日、東京・茅場町の鉄鋼会館で平成24年度通常総会を開催、金属屋根・外壁の品質向上につながる諸施策に取り組むとともに、屋根30分耐火構造に関連する事業を展開することを決めた。
主な重点事業は次の通り。
1.金属屋根の耐風性の研究
2.「金属屋根の施工と管理」の改体
3.新たな屋根30分耐火構造認定の取得と認定内容の周知
など

ーーーーーーーー
屋根材の出荷統計
haro~~.
素心ロウバイの実(記事とは関係がありません)5D2- EF100/F2.8


同協会のホームページで「屋根材の統計」を見ることができる。
http://www.kinzoku-yane.or.jp/statistics/index.html金属・スレート・燃土瓦・化粧スレート 各種屋根材の出荷動向(表1)と
主要金属屋根・外壁素材の出荷動向(表2) (単位:t)である。

このうち 各種屋根材の出荷動向 では2001-2010の出荷量が掲載されており、2010年の出荷量は次の通り。


金属屋根材 千m   48,663
(8㎏/m2) (t)    389,305

厚形スレート 千m  2,148 (これは2010年の統計がないため2090年の数値)

波形スレート 千m  2,281
(×1.2) (千枚)   1,901

粘土瓦 千m2    38.186(これは2010年の統計がないため2090年の数値)
(15枚/m2) (千枚)  584,362 572,788(上に同じ)

化粧スレート 千m   16,202

合計 千m2      67,146
[注記]
金属屋根材は同協会の集計。他は(社)日本建材産業協会の調査による。
金属屋根材、波形スレート、粘土瓦の面積は換算値。換算値は同協会の推計。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会



2012 日本建築仕上げ学会賞 表彰式
仕上げ学会賞 2012功績賞に難波蓮太郎工学院大名誉教授

shiage gakkai
日本建築仕上学会技能賞受賞者



 日本建築仕上げ学会は5月15日、東京・港区の建築会館で、平成23年度通常総会および学会賞授賞式を開催した。
2012年学会功績賞として難波蓮太郎氏(難波建築研究室)と門田真乍子さん(カラー集団トータリア)を表彰した。難波氏は左官材料と工法に関する学術的・社会的功績、門田さんは建築仕上げ材に関する建築色彩計画の確立に関する功績が認められた。

「日本最初のアスファルト舗装の話」に寄せて
黒沢利八土瀝青が米国帰りの由利公正の眼にとまった 

昭和町教育委員会による看板
昭和町教育委員会による看板
ルーフネット96号中・5月11日の記事に、 日本最初のアスファルト舗装の新聞記事を紹介しました。明治11年(1878年)初代東京府知事由利公正によって神田昌平橋のアスファルト舗装工事が行われた、というものです。「実は日本初のアスファルト舗装」のタイトルを巡って長崎グラバー邸にある橋とこの昌平橋とが激しい「日本初」論戦を繰り広げていたのです。紹介した5月9日付け東京新聞の記事にあるように、長崎の橋はアスファルトではなく石炭乾留物質であるタールを利用した物であることがわかり、黒沢利八が施工した昌平橋が「本邦初」のタイトルを勝ち取ったわけです。
黒沢利八がこの舗装で使用したのはもちろん秋田・豊川の土瀝青(天然アスファルト)です。
 豊川の独特の地質と近代産業遺産としての価値を広く知らしめようとしている佐々木榮一さん(NPO豊川をヨイショする会理事長)は、天然ガス協会の機関誌「天然ガス・2011年NO.3に「日本最初のアスファルトと舗装の話」 という記事を連載しました。タイトルは舗装ですが、きめ細かい取材を通じて天然アスファルト活用の歴史や防水工事への関わりについても、触れられていて、防水の歴史を知る上で、きわめて貴重な記事や写真が掲載されています。ルーフネット98号より4回にわたって、それを紹介します。



そしてまたしても驚いたのは由利公正が(ルーフネットを支援してくださる多くの方が敬愛する)橋本左内から大きな影響を受けていた」ということです。アスファルトの話に橋本左内が出てくるとは、びっくりです。とはいっても幕末から明治にかけて、事を成したひとで、左内の影響を受けなかった人はいない、というだけの事かもしれませんが。

橋本左内(紺野本より)
橋本左内( 紺野大介清華大学招聘教授による「啓発録」英完訳より)

録啓発

橋本左内と紺野大介に関しては
本サイト、トップページメニューから「紺野大介の音楽随想」第1回目をご覧ください。紺野さんの書いたものは単なる技術的知見、経験ではなく、その行動の原動力となった「志」。橋本佐内の「啓発録」を、続いて吉田松陰の「留魂録」を英訳し、世界に発信し、海外で講演するのは、世界が驚嘆したかつての日本人の人格と心を、現代の日本人に伝えるためだと思います。

紺野大介(こんのだいすけ)氏略歴
1945年(昭和20年)2月20日満州奉天市生まれ。65歳。東京大学大学院工学系研究科修了、工学博士。1994年以来中国北京の清華大学に教授とし て招聘され現在に至る。同国立トライボロジー研究所終身教授。特定非営利活動法人創業支援推進機構理事長。日中科学技術交流協会常務理事。2000年まで セイコー電子工業(株)取締役事業開発本部長'00年7月に創業支援推進機構をNPO法人として立ち上げ(略称 ETT)理事長に就任。
【専門分野】流体力学、流体工学、流体機械、流体精密機械、トライボロジー。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会





1等100万円 第39回水コンペ応募登録受付中
 
今回のテーマは、アジアモンスーンの「家」。

総合防水メーカー日新工業㈱がアイデアコンペ


39回日新水コンペぽすたー



高温多湿を大きな気候的特徴とするアジアモンスーン地域。日本列島の大部分はその中に位置し、世界的にも降水量の多い、水に恵まれた環境にあります。
豊富な水や湿潤な空気は豊かな植物資源を生み出し、その恵みによって木造建築や農耕が誕生し、発展しました。高床、勾配屋根、深い軒といった建築の形態も、アジアモンスーン気候から合理的に導かれた形式であり、「家」という生活形態も、農耕を支えるための共同体を養う場として編み出された生活様式です。つまり私たちの生活とそのかたちは、アジアモンスーン気候によって育まれてきたものなのです。
しかし、20世紀以降、私たちの選択した生活様式は、はるかに乾燥した気候の下で生まれ育った近代文明を下敷きにして再形成されていったため、私たちを育んだアジアモンスーン気候とは必ずしも相性のよいものではありません。言い換えれば、現在の私たちの生活は、私たちに身近な自然とはいささか縁遠いものになってしまっているとも言えるでしょう。
ところが昨今は、地球温暖化に伴うCO2排出削減という課題に加え、電力消費の削減要求などの社会問題も発生しているため、エネルギー負荷を減らしアジアモンスーン気候に寄り添いながらも快適な生活スタイルや環境低負荷型建築を実現することへの関心が高まってきました。
そこで今回は、アジアモンスーン気候の特徴、たとえば夏場の高温多湿、夕立、強い日射など、私たちに身近な自然を積極的に活用しながらも、快適で現代的であるような建築の提案を求めることに致しました。

家に「」をつけたのは、単に自然環境と建築の関係を解くだけでなく、そこに住まう人たちの人間関係も合わせて提案して欲しいと考えたからです。アジアモンスーン気候の定義や「家」の解釈などは、日本に限定せずに広くアジア地域を想定していただいてもかまいません。みなさんの自由な発想に期待を致します。多くの方々のご提案をお待ちしています。


審査委員 委員長  六鹿 正治(審査委員長/日本設計代表取締役社長)
委 員
(50音順) 青木   淳(青木淳建築計画事務所代表)
妹島 和世(慶應義塾大学教授)
藤本 壮介(藤本壮介建築設計事務所代表)
山本 敏夫(鹿島建設専務執行役員・建築設計担当)
相臺 公豊(日新工業代表取締役社長)(敬称略)

賞 金 総額 260万円/すべて税込
◎1等  1点  100万円
◎2等 1点 50万円
◎3等 1点 30万円
◎佳作 8点 各10万円

発 表 審査の結果は入賞者に通知するとともに、『新建築』2013年1月号で発表。
日 程 ■応募登録期間
 2012年4月2日(月)~2012年10月2日(火)
■作品提出期間
 2012年8月24日(金)~2012年10月9日(火)必着

ダム ド シュノンソー断面
ダム ド シュノンソー断面マクロキラー40・F3.5/ OMD (写真は記事とは関係がありません)

応募に際して、審査員よりのヒントがありました。


審査委員コメント
六鹿正治 日本やアジアのどこかの、雨や風や雲をはらむ風景、自然の慈愛やあるいは畏怖にあふれる風景から何か閃きが湧きませんか。大気中の水分を透過してきた太陽の光に照らされた景観から何か思いが湧いてきませんか。環境に寄り添いながらも何か新鮮な意思表明がほしいですね。
青木 淳
ぼくたちが生きているこの世界。それをそのまま受け入れ、それにあらがわず、どうしたらその中で快適に過ごすことができるか。そういうことに、想像の翼を広げてもらいたいと思います。もちろん、だからと言って、必ずしも過去に帰るばかりでなく、現在だからできるモンスーンの環境、また住まい方がきっとあるはず。期待しています。
妹島和世
私たちはアジアの自然の中に住んでいます。今まで私たちがつくってきた建物はそのことを忘れがちだったと思います。建物がそうであるとたとえば人と人との関係とか、たとえば町のあり方とか、そしてそれから物事の考え方まで何か無理が起こってしまうように思います。何か考えられるはずです。
藤本壮介
今回のテーマは、未来を見据えたとても本質的な問いだと思う。気候、環境、歴史、生活、家族、社会、つながり、共同体、現代性などなど、僕たちを取り巻くさまざまな状況を再構築するような案を期待しています。
山本敏夫
経済、技術、文化の発展により快適な生活を謳歌しているが、自然の脅威、エネルギー、温暖化等の問題も抱え、生活のあり方が問われている。
アジアモンスーンという環境でどのような「家」が提案されるか期待しています。
相臺公豊
高温多湿で洪水等の自然災害も多いが、水の恵みによる多くの可能性を持っているのがアジアモンスーン地域であると思います。自然の恩恵や脅威と上手に付き合う現代的な「家」を、想像力豊かに提案してください。



ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会


アスファルトはどう使われてきたのか?
日本の地質百選「認定」3周年記念講演会
アスファルト考古学研究の最先端


佐々木挨拶
秋田県潟上市豊川油田の価値と地質学上の価値に注目し、豊川油田を近代産業遺産としての認定を勝ち取り、NPO「豊川油田をヨイショする会」を設立して、産業遺産の施設やアスファルトの露頭地の保存活動を進めているのが佐々木榮一さん。講演会当日、まず挨拶と趣旨説明 。 2012.5.12秋田県立博物館講堂で。


聖書の中にアスファルトが登場し、それが防水・シーリング・接着という目的のため使用された、とかかれている、ということはわかった。では、その聖書に書かれていることは歴史的事実なのかい? という疑問が出てくるのは当然でしょうね。その問題は鳥取大学の中島路可名誉教授という心強い味方が現れたので、ルーフネットはこれから一つ一つ聞いていきます。

世界史の中でアスファルト(防水材)と人類との関わりは聖書や、古代アッシリアの世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ叙事詩」にみることができます。一方、日本ではこれが日本書紀以降、今のところ江戸時代になるまで記録が見つかっていません。
しかも日本書紀には「燃える水と燃える土を天智天皇に献上した」とあるだけで、聖書のような用途に関する詳細な記述はありません。
そこで天智天皇の時代、あるいはもっと逆上って縄文時代にはアスファルトはどんな使われ方をしていたのか。ヨーロッパの聖書時代と同じように防水・シール・接着といった用途だったのか?ということが知りたくなります。
今回5月12日行われた秋田の講演会は、ルーフネット95号で紹介したように、我が国の天然アスファルトやアスファルト考古学の権威が集まり、天然アスファルトゆかりの秋田の、秋田県立博物館で最新の研究成果を発表するというものです。疑問解決のまたとない機会だ、思いました。
講演会場


講演テーマと講師
1.北海道におけるアスファルト遺物の特徴と分布
◆函館市縄文文化交流センター館長  阿部 千春
2.秋田県内の天然アスファルト使用例とその遺物特性
―烏野上岱遺跡と漆下遺跡など―
◆元秋田県教育庁文化財保護室長   大野 憲司
3.アスファルト考古学の創始者「佐藤傳蔵」  
◆(財)北海道北方博物館交流協会常務理事 野村  崇
4.「豊川のタールピット」
◆秋田県立博物館 副主幹  大森  浩
5.豊川油田の天然アスファルト産状とアスファルト利用の近代産業史
◆NPO「豊川をヨイショする会」理事長 佐々木 榮一
「豊川油田地域の天然アスファルトの産状とアスファルト利用の近代産業史」

それぞれの内容は順次紹介します。


約5,000年~3,000年前の縄文時代に天然アスファルトの利用は北海道から東日本全体に広がり,当時は非常に貴重な物流品でした。そして、そのアスファルトの重要な供給地の1つが豊川油田(槻木遺跡群)と考えられています。
講演ではアスファルト遺物の考古学研究を行う専門家が、北海道と秋田県内に広がるアスファルト遺物の様々な特徴について最近の知見を交え,分かり易く話しをしました。


ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会







am KIOSK
5月15日
2012.5.15 午後6時
緑のコートをまとう建築
屋根と壁面を覆うシングル葺きでそれを実現した
建築家・中村拓志氏の「録museum」

総合防水メーカー最大手の田島ルーフィング http://www.tajima-roof.jp/  が昨年創刊した「T's スタイル」(A4 カラー14ページ)の第3号が発刊され、建築家・中村拓志さんの、緑と建築が極限まで接近した作品「録museum」の記事を掲載している。

SSCN4452.jpg


シングル葺きによって建物の外殻は屋根と壁の境界がなくなった


亡くなった父親が収集していた絵や彫刻を展示する美術館をつくりたい。といっても格式張った美術館というものではなく、カフェがあり人々が集う街のサロンのような場所にしたいというクライアントの思いに応えるために中村さんは、がらんとした空間に絵があるのではなく、知らない人もふらっと訪れることができる、街に開いた公園のような場所にしようと考えた。そこでまず、植林をすることにした。単に美術空間にふさわしい環境というのではない。緑が少ないこの街に、ふっと息を抜けるような場所をつくることは地域に対してもよい影響を及ぼすだろう、さらには地域のシンボルにもなりうると考えた。


中村さんの思いと、それを実現するためのシングル葺き工事の苦労話。詳細なインタビューをここで、ここで見ることができる
http://www.tajima-roof.jp/interview/nakamura/index.html

こんな感じです。一部だけ紹介しましょう。

ここでは、緑のコートを建築がまとうように、緑と建築を密接させて建てることにしました。どんな樹木を植えるかを最初に決めました。敷地北側に元々あった樹木は、北風を避ける効果も期待できるので残すことにしました。新たに植えたのは、地元にある樹木で枝ぶりが面白いものや、クライアント一族が経営する自動車学校の敷地にあり、密集しすぎていて間引きする必要があったイチョウなどです。それらの配置は、日当たりや水はけの良し悪しなども考慮して造園業者さんと相談しながら決めました。木を植えれば日々のメンテナンスの上でもお金が発生します。これはたとえば高級大理石をイタリアから運んで来る、という素材の使い方に比べると地域の日々の経済活動の中での循環が期待できると思うのです。



木漏れ日のようなファサード

  屋根は3次元曲面に追従できる材料で葺きたいと、アスファルトシングルを選びました。屋根のボリュームには、落ち葉がはらはらと落ちます。そこが腐って汚く見えるのは避けたかったので、葉がたまる雨樋はつけられません。樹木と寄り添う建物なので、庇もつけられません。したがって屋根と壁は同じ材料で葺いたほうがきれいで、防水面でも安心です。ファサードはオブジェクティブなものではなく、常にサワサワと揺れ動く現象的な存在にしたいと思いました。屋根や壁に木漏れ日が重なり合う、というものです。そこで茶系統の二種の色を混ぜた特注色のアスファルトシングルを使いました。葉っぱが際立ち、木漏れ日が映えるよう、木の幹の色に近づけたかったのです。
シングル葺き


  屋根と壁面を覆うアスファルトシングルを葺くために、3ヶ月近くを要しました。壁面については、自着層付きの改質アスファルトルーフィングを張り、その上にアスファルトシングルを専用接着剤にて貼り付け、1枚ごとにタブの隅に隠し釘を打ち固定します。お椀の内側に屋根材を貼るような施工が続く屋根面の施工では、葺き足(垂直方向の間隔)とスリット間隔(水平方向の目地間隔)の調整に多くの時間を費やしました。葺き足は水平に揃えて、スリットは雨水の流れに合わせて葺くのが屋根材の基本ですが、複雑に勾配を織り成す屋根では、完全にこのルールが適用できません。雨水に対するルールを遵守しながら、意匠上の連続性を保つために、葺き足とスリット間隔を調整する作業が求められました。美しく仕上げながら、ルールの切り替わりをいかに気づかせないように貼るかが、葺き方のポイントとなったのです。勾配もすべての屋根面で微妙に異なります。シングルを1枚1枚、現場の墨出し線に併せてカットして貼っていくしかありません。この屋根で、アスファルトシングル本体を、そのまま使えたのはごく一部で、ほとんどの屋根面で材料を1枚1枚カットして貼っています。面と面が切り替わるところでは、シングル材をバーナーで丁寧に炙り、下地に馴染ませながら貼りました。曲率の厳しいところでは、特に細心の注意を払い、炙りながら転圧を行い入念に施工するようお願いしました。この現場の屋根は、ほとんど手作りといってよいほど手がかかっています。

am KIOSK
バーゲン会場ではありません
日本の地質認定3周年記念講演会

toyokawa kouennkai
アスファルト考古学の講演会に100名超える聴取。 講演後、防水メーカーが制作した復元サンプルを手に取る参加者。
5月12日、秋田県立博物館で「豊川油田とアスファルト考古学」という極めて専門的な講演会が行われた。悪天候にも関わらず会場には専門の研究者に混じって一般参加も目立った。10時から2時間を超える講演のあと、会場横に展示されたパネルやサンプルに沢山の人集ができ、賑やかな質問の声が飛び交った。パネルは主催者である「豊川油田をヨイショする会」の佐々木理事長が制作した、大変解りやすいもの。ルーフネットも「日本書紀とアスファルト」・「聖書とアスファルト」2枚のパネルを展示させていただきました。不思議な光景でした。 詳細は次号。


ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会



設立20周年記念号  社団法人全国防水工事業協会が発刊
機関誌「全防協」NO.23 は 創立意20周年記念号

NO.23  4月27日発刊 


社団法人全国防水工事業協会 は4月27日、機関誌「全防協」発刊。 巻頭特集は20周年記念式典の様子。
巻末資料に1.都道府県別公共工事設計労務単価推移  2.業種別許可業者数15年間の推移  3.年度別「防水施工」技能士資格取得状況  など。

日本初のアスファルト舗装はアキバの旧昌平橋
NPO豊川ヨイショ理事長の佐々木さんが
東京新聞の記事(5月9日朝刊26面)でコメント

紀元前にさかのぼって社会とアスファルトの関わりを調べると、接着と防水。時に防腐剤・薬品として用いられてきたことがわかる。もう少し視点を今に近付けてさらに日本の近代産業としてアスファルト産業をみれば、その用途は防水と道路舗装になる。アスファルト舗装に関しての歴史は明確に記録が残っている。一方防水に関しては、明治以前から建物の屋根や壁に防水目的で塗られていたが、現代の防水につながる積層ルーフィングが現れるのは1905年、大阪ガス旧本社工場屋根への適用まで待たねばならない(東京工業大学小池迪夫名誉教授の調査)。
今日5月9日の東京新聞最終面に「日本初のアスファルト道路はアキバにあった」という記事が掲載され、ルーフネットにしばしば登場した佐々木榮一さんがコメントしている。

東京新聞昌平橋


佐々木さんは、かつて天然アスファルトの一大産地だった秋田県豊川油田の保存・活用に取り組むNPO[豊川をヨイショする会」の理事長だ。アスファルト舗装の歴史は1878年(明治11年)2月、元東京府知事由利公正が現在の万世橋付近に鋼鉄製の旧昌平橋を建設し、豊川のアスファルトで舗装した。この話は、トップページ左メニュー欄「特集ページ」近代産業遺産「豊川油田」ルーフネットのバックナンバーから見ることができるが、、まもなく「アスファルト舗装」として連載が始まります。
日本橋界隈、歴史的建物見学会
建築学会が2012年度第1回見学会と講演会 5月26日10時から
「世界の都市間競争と日本橋再生計画」

nichiginn.jpg

現在、日本橋界隈においては、大規模な地域再生計画に基づいた再開発工事が進められている。日本建築学会は、2005年より日本橋街づくり推進部長として、地元関係諸団体と日本橋エリアの再開発および街のプロモーション活動を推進している中川俊広氏を講師に迎えて講演会を催すとともに、日本橋周辺の歴史的建造物の見学を行う。
主 催 建築教育委員会 工高教育WG
日 時 2012年5月26日(土) 10時~15時

Ⅰ部 講演会
受 付 9:30 日本建築学会会議室 (建築会館3階304会議室)
(東京都港区芝5-26-20 03-3456-2057)

講 演 10:00 テーマ「残しながら、蘇らせながら、創っていく
-世界の都市間競争と日本橋再生計画- 」
講師:中川 俊広氏
(三井不動産株式会社 不動産ソリューションサービス本部 本部長補佐)

講演終了後、各自昼食・休憩を取って、午後の見学会の集合場所へ移動する。

Ⅱ部 見学会
集 合 13:00 日本橋室町「三井タワー前」(東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」下車)
見 学 13:10 日本橋界隈の歴史的建造物(外観のみの見学となる箇所もある。)

解 散 15:00 (予定)
参 加 費 無 料
定 員 20名(申込先着順)

申込方法 下記のE-mailにて、氏名、所属、会員/会員外/学生の別を記入のうえ、5月11日(金)までに申し込む。
申 込 田中 和夫(工高教育WG主査/東京都立田無工業高等学校)
問 合 先 E-mail:gskazuo@livedoor.com

ROOF-Iris イチハツの英語名は「ルーフアイリス」 
芝棟を守り彩るイチハツの英語名はルーフアイリス

芝屋根黄色紫2


ゴールデンウィークの頃,25棟ある日本民家園の茅葺屋根建物の中で、ひときわ注目を浴びるのが、「芝棟」を屋根に戴く旧清宮家住宅。 昭和40年9月、神奈川県登戸の清宮一男さんから寄贈された


芝棟(しばむね):萱葺き屋根では棟の部分が防水上のウイークポイントになる。両側から葺きあがってきた茅が合体する棟の部分に土を置き、それを固定するために乾燥に強い植物を植える。上に植える草は、アヤメ科のイチハツやアイリス、イワヒバ、ニラなど。フランスではイチハツだけだ。芝棟は九州から青森で見ることのできる民家で、縄文時代以来、約5000年にわたって建設されてきた。

芝屋根黄色と紫
撮影5月6日 佐藤孝一(上も)
ゴールデンウィークに入った4月28日ころ咲き始めた紫のイチハツも、盛りを過ぎ、今日5月6日は、黄色いジャーマンアイリスが主役だ。
菖蒲属で黄色い花は、黄菖蒲かジャーマンアイリス、又はダッジアイリス。黄菖蒲は湿地を好むから、ジャーマン又はダッジアイリス。幅広で平たんな葉の特徴からこれはジャーマンアイリスで間違いなさそうです。民家園に聞いてみたところ 
[ジャーマンアイリスらしい。芝棟のメンテは特に行なっていない。何時から芝棟になっていたのかは分らないが、公開されたのが昭和41年だから当初からの可能性が高い。何時から傷んだ茅は定期的に部分修理(差し茅)しますが・・・。]

とのこと。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会










歌舞伎座の瓦
歌舞伎座東面
東面の瓦は葺かれています



歌舞伎座瓦
2012.5.5撮影

kabukiza 完成予想写真
完成予想写真 来春竣工予定

2012.5.5朝の様子
2012.5.5 朝の様子

kabukiza 屋上緑化
屋上庭園想像図
旧北村家住宅(神奈川)
本日5月5 立夏  

屋根としぽ (1)
旧北村家住宅
神奈川県秦野市堀山下 から日本民家園に移築された。建築年代が特定できる貴重な民家。
国指定重要文化財 1687(貞享4)建築



屋根としぽ (2)

防水工の労務単価 平成22年10月調査
防水工の公共工事設計労務単価(H23年度)
 東京都は 18,100円。岩手県は12,400円
あすは端午の節句
あすは5月5日端午の節句


農林水産省及び国土交通省が、平成22年10月に実施した公共工事労務費調査に基づき、平成23年度当初からの公共工事費積算に用いるための平成23年度公共工事設計労務単価を決定し、このほど発表した。

これによると、最高は東京都の18,100円。最低は岩手県は12,400円。となった。その他の職種・全国の単価は以下のサイトで見ることができる。
http://www.mlit.go.jp/common/000138745.pdf

なお「屋根ふき工」については、十分な標本件数うを確保できなかったため、単価設定に至らなかったが、参考値として 全国平均価格 15,219円が示されている。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会



屋根の問題です。マリー アントワネッと水戸黄門の共通点は?
日記芝棟

nikki 芝棟2
イチハツを植えた日本の芝棟


「芝棟」とは茅葺屋根の棟仕舞の一種。茅葺屋根は軒から上に(棟)に向かって葺きあげていくが、どうしても葺き終わり、すなわち屋根の一番上=棟の部分が弱くなる。そこでこの部分に芝土をのせて、その重さで屋根を押さえると同時に棟からの雨漏りを防ぐ。土を置いただけでは風や雨で流れてしまうから、乾燥に強く根張りのよい植物を植えて、補強する。これが「芝棟」だ。
使われる植物は、イチハツ、ユリ、アヤメ、桔梗、イワマツ・・・など。もちろん鳥や風が運んできた種が芽生えることもある。

DSC01049.jpg

さて上の問題の答えは藤森照信さんによると「芝棟の家に住んだ有名人」。世界の有名人で芝棟の建物に住んだのは、マリーアントワネット。もうひとりが水戸黄門。水戸黄門は茨城県の常陸太田郊外に西山荘という別荘をつくって、そこで隠居した。その西山荘の屋根にイチハツが咲くそうだ。

この写真を撮っていて思い出したのが、2,000年に藤森照信さんが「東西アスファルト事業協同組合建築講演会」で行なった話だ。「 自然素材を現代建築にどう取り組むか−九州での経験を通して」というテーマで、世界の茅葺き屋根に関するとても楽しい講演だ。特に日仏の芝棟に関する話が印象的だった。

P4300107.jpg


藤森さんのその時の話によると、

世界中で日本とフランスのブルターニュ地方のニカ所にしか芝棟は残っていない。しかも植えてるものも同じ。日本でもイチハツを植えるが、フランスの場合はイチハツしか植えない。種類は圧倒的に日本のほうが多い。残念なのは日本のほうが管理が悪い。フランスの芝棟は非常に美しく管理されている。

フランスの茅葺き屋根は60度近い急傾斜で、雨水のはけを非常によくしてある。さらに、フランスは日本とは違って、空気が乾燥していて湿気が少ないので、茅の厚さが日本の三分の一から四分の一程度。だから維持が楽。



この講演記録は
http://www.tozai-as.or.jp/mytech/00/00_fujimori00.html
で読める。

ホムペはこちら




防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会







元祖 屋根緑化
イチハツの芝棟

イチハツの芝棟:元祖屋根緑化
2012.4.30 撮影