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(旧 「防水屋台村」建設中)
アスファルトが露出する地質百選認定地で講演会
アスファルト考古学研究の最先端
5月12日に秋田県立博物館で5人の研究者の講演会

豊川油田とアスファルト考古学
日本の地質百選「認定」3周年記念講演会

 2009年5月10日「地質の日」に「豊川油田」は日本の地質百選の1つとして「認定」を受けた。
豊川油田の発見(大正2年)前の明治時代~大正時代初期には、この地域が日本最大の天然アスファルト
(土瀝青(ドレキセイ)とも言う)採掘鉱山であった。この採掘の産業遺産(採掘地跡)および天然アスファルト露出地としての特徴によって地質遺産として評価された。
 この「認定」3周年を記念して,豊川油田と縄文時代のアスファルト利用に関わる考古学をテーマに、秋田県立博物館とNPO[豊川をヨイショする会」が講演会を企画した。
 約5,000年~3,000年前の縄文時代に天然アスファルトの利用は北海道から東日本全体に広がり,当時は非常に貴重な物流品でした。そして、そのアスファルトの重要な供給地の1つが豊川油田(槻木遺跡群)と考えられています。
 本講演ではアスファルト遺物の考古学研究を行う専門家が、北海道と秋田県内に広がるアスファルト遺物の様々な特徴について最近の知見を交え,分かり易く話しをする。
 更に,主催者であるNPO「豊川をヨイショする会」理事長の佐々木榮一氏が豊川油田地域の天然アスファルトの産状とアスファルト利用の近代産業史を紹介する。

また会場では、防水の歴史研究会も、「聖書とアスファルト」、「日本書紀とアスファルト」に関してパネル展示を行う予定。

豊川油田とアスファルト考古学2
    講 演 会 プ ロ グ ラ ム
1.北海道におけるアスファルト遺物の特徴と分布
             函館市縄文文化交流センター館長  阿部 千春
2.秋田県内の天然アスファルト使用例とその遺物特性
          ―烏野上岱遺跡と漆下遺跡など―
             元秋田県教育庁文化財保護室長   大野 憲司
3.アスファルト考古学の創始者「佐藤傳蔵」  
          (財)北海道北方博物館交流協会常務理事 野村  崇
4.「豊川のタールピット」
                 秋田県立博物館 副主幹  大森  浩
5.豊川油田の天然アスファルト産状とアスファルト利用の近代産業史  
              NPO「豊川をヨイショする会」理事長 佐々木 榮一

 「日本の地質百選とは」
 日本の地質百選とはNPO地質情報整備機構・活用機構(GUPI)及び(社)全国地質調査業協会連合会の支援の
もとに「日本の地質百選選定委員会」が選定したものです。日本全国から地質現象の良くわかる個所を選び出し、そのユニークさをたたえ、広く知っていただく事を目的としています。秋田県内では尾去沢鉱山、男鹿半島の一ノ目潟、鳥海山、千畑断層、豊川油田の5ヶ所です。


平成11年11月30日、秋田の豊川油田は経済産業大臣より「近代化産業遺産」に認定された。申請者はNPO[豊川をヨイショする会]の理事長佐々木榮一さんだ。佐々木さんについてはルーフネット80号(2012年1月16日号)をご覧ください。

668年天智天皇即位の年に越の国から燃える土(天然アスファルト)と燃える水(石油)が献上されたという。
日本書紀の記載にされた「献上地はどこか」という明治から続いた論争は、現在新潟の黒川村(現材の胎内市)である、ということで一応の決着を見ている。確かにその当時燃える土と燃える水は黒川村で産出したのだろうが、現在では当時の面影はない。現在でもアスファルト(燃える土)の層が露頭し、燃える水が地面からしみだしてくるのを見ることができるのは、秋田県豊川村(現潟上市)真形尻、鳥巻沢地区などである。
この地の産業史上の価値と地質学上の価値に注目し、豊川油田を近代産業遺産としての認定を勝ち取り、NPO「豊川をヨイショする会」を設立して、産業遺産の施設やアスファルトの露頭地の保存活動を進めているのが佐々木榮一さんだ。




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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本の防水歴史研究会