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(旧 「防水屋台村」建設中)
世界遺産 五箇山の民宿のおかみが、茅葺き屋根の雨仕舞を解説
五箇山



アサイチ。五箇山
先月11月 24日、NHKテレビの「あさいち」という早朝バラエティー番組で「世界遺産五箇山の合掌造りの茅葺き屋根の特集をしていました。民宿のおかみさんが、小屋裏を見せて「雨が降っても、降った雨がストローのように伝わって下に落ちないから、雨が漏らないんです。」と解説していました。



草を束ねて、積んだだけ、隙間だらけの屋根で雨を防ぐことができるのだから、確かに不思議です。
この不思議な仕組みに興味を持ち防水の観点から解明しようとしたのが石川廣三(元東海大学教授)と田中享二(東京工業大学名誉教授)の両先生です。
石川先生は学生への最初の講義で「瓦や板は小さいとはいえ面だから、組み合わせによって雨を防げるのは理解できる。しかし茅は細い棒だ。これで雨を防げるのは、不思議だと思いませんか?」と問いかけていたそうです。
ではなぜ漏れないか。民宿のおかみは「ストローのように」、といっていましたが、雨がストローの中を通るわけではありません。
「物理の散歩道」(岩波書店刊)という本に「またがり流れ」という現象が紹介されていました。
「茅葺屋根の不思議さは、実は左右隣合わせの隙間に確かに水がもぐりこんでゆくのになぜ漏らないかという点にしぼられてくる」というのです。
「茅が1本の時、水は茅の表面を伝って下へ流れる。2本になるとその合わせ目にまたがりながら下降する。」と書かれています。
田中先生はその原理をガラス棒を使って1984年から研究を開始、解明しました。その結果は建築学会大会で報告されています。


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