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(旧 「防水屋台村」建設中)
丁度1年です
1年前の今日、こう言って「ルーフネット」をオープンしました。

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身動きの取れない建築業界の中でも、まだまだ誇りの持てる仕事を続け、
次の若い世代に技術・技能を伝承しようとしている技術者や職人達がいます。
単に防水工事で生活しているだけでなく、
防水を通じて社会に貢献したい、
環境保護にも積極的にかかわっていきたい、
という思いを持ちつづけている人達がいます。
また歴史的な建築遺産の保存工事に防水工事を通してかかわり、
大きな満足感を感じている人達もいます。
子供達の将来に仕事を通じて何かいい影響を与えたい、
と思いませんか。
ROOF-NETはそんな、
青臭いことをトコトン青臭く、
しかも面白く実行してゆこうという人達が集う場所です。



ルーフネット開設1周年


1年たって、少し進んだ事
東京駅の屋根は、津波をのがれた宮城・雄勝の天然スレート
ルーフネットにはお寺や神社の話題が良く登場します。勝手にネタにしては申し訳ないので盆暮れ、お彼岸に瓦を寄進します。 最近どこの神社仏閣でも、改修工事で、瓦の寄進を求めています。サイト名がルーフネットだから、これは協力しないわけにはいきません。
でも,震災復興支援として、これは思いつかなかった。悔しい程グッドアイデアです。

カプラの東京駅フランスの木製ブロック「KAPLAカプラ」で作った東京駅.。上野国立科学博物館展示(写真提供IPS)

4月23日の毎日新聞にこんな記事がありました。

東日本大震災:宮城・雄勝の石、東京駅に 難逃れた屋根材1.5万枚、復興へ期待込め
 国の「伝統的工芸品」に指定されている宮城県石巻市雄勝(おがつ)町の雄勝硯(すずり)を製造販売する事業者の工場や社屋がすべて東日本大震災の大津波で流失した。そんな中、被害を免れた「雄勝天然スレート」(同市)の屋根材「スレート」が、JR東京駅・丸の内駅舎に使われることになった。これをバネに雄勝硯生産販売協同組合は、組合員が共同で会社を設立し再興を模索している。

というものです。

この記事の背景にはこんなことがあったのです。

森まゆみさんからのメールの一部です

谷根千工房の森まゆみです。ご縁のある、頼りにする方達に でお送りしています。
きょう、石巻市(旧北上町)で多くの文化財の茅葺きをしてきた熊谷産 業社長熊谷秋雄さんが東京へ来て立ち寄ってくださいました。私の長年 の町つくり仲間です。石巻市は死者2492人、行方不明2770人 (7日付)と大変な被害です。熊谷さんのところは従業員は北上川で茅 刈りの最中でしたが、日頃の訓練を生かしてみな無事、家族もみな無事 でした。しかし家も会社もすべて失いました。
ちょうど、熊谷産業では赤煉瓦の東京駅の修復のため、屋根瓦をていねいに外して、北上に運び、使えるのと使えないのを選別して、汚れを取 り、結束して東京へ持っていく直前でした。この瓦のほとんどは戦後の 修復の際の登米産の良質なものです。それが津波に洗われ泥だらけにな りました。しかし調べたところ、2万枚は回収が不可能でしたが、4万 5千枚は洗って塩気を取ればじゅうぶん使えると熊谷さんは言います。 ところが残念なことに、JR東日本の設計部と施工会社(鹿島・清 水)は工期が遅れないよう、スペインにスレートを発注すると言っているそうです。 そもそも東京駅は建築学会、建築家協会、「赤煉瓦を愛する市民の会」 を始め、大正三年竣工した辰野金吾設計の建物を愛する人々によって、 ひろく結集した力で保存が決まり、重要文化財にも指定されたもので す。その運動に際しては登米や雄勝からも多くの署名や協力をいただき ました。自分のところのスレートが東京駅に使われているというのが土 地の誇りだったからです。今回,打撃を受けた当地の人たちはスペイン 産のスレートに変わったとしたらどんなにがっかりなさるでしょう。反 対にJRがそれでも泥のなかからよみがえった登米さんの瓦を洗っ て使ったらどんなに元気が出るでしょう。JRは全面広告で新幹線 の復旧や東北復興に全力を注ぐといっています。高い広告料を払うよ り、べつのかたちで東北を支援してほしいものです。
熊谷さんは「スレート瓦を一枚に付き2000円とか、3000円とか 寄付をいただき、一枚一枚に東北へのメッセージと名前を書いてもら う、それを東京駅の屋根に乗せ、集まったお金でぜひ、全壊した木村満 さんの「雄勝天然スレート」の工場を再建することはできないだろう か」と相談に見えました。いまあるスレートで使えるものはとにかく使 い、足りなければ雄勝のスレートを使うなり、スペインに発注するなり すればいいと思います。登米のスレートを載せた東京駅が東北復興のシ ンボルになる、大変素晴らしいプランだと思います。 なぜ心配かというと「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから 日本の文化財洋館は国産のスレートで葺けなくなります。登米の方は掘 り尽くして天然スレートの岩盤が露出して取れるのは木村さんのところ だけです。私も前にお訪ねし、戦争直後、東京駅の応急処置をした職人 さんのはなしも聞きました。
熊谷さんの方はどうするの?と聞いたら、僕の方は自分でどうにかしま すよ、と意気軒昂でした。でも熊谷産業も会社の形で文化財の茅葺きを している日本で唯一の会社です。応援したいです。 今日聞いた話で情報に多少まちがいなどもあるかもしれません。でも保 存に関わったものとして、自分を度外視した熊谷さんの義侠心にお味方 申さないわけには参りません。
JRにパイプのある方、メディアに いる方、アイディアのある方、お金のある方、どのようにでも御協力く ださい。何ができるかなど具体的にメールをくだされば嬉しいです。 さっき、千駄木安田邸へいって『赤煉瓦の東京駅を愛する会」の中心メ ンバーである多児貞子さんとも相談しました。そこにあつまった女性ボ ランティアたちはみんなでスレートを洗おう、スレート洗い観音を作っ たら、と盛り上がりました。
みなさま、いろいろの形で被災地支援され ていると思います。お騒がせして申しわけありません。でもこれもはっ きり顔の見える支援先であることは間違いありません。
http://www.kayabukiyane.com http://blogs.yahoo.co.jp/akanef0118 森まゆみ


現在、ルーフネットと書かれた瓦が、日本の神社とお寺に、まだ12枚。
東京駅の屋根スレートの裏にも書きたいものです。

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防水の歴史を探る*「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。「日本防水の歴史研究会