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(旧 「防水屋台村」建設中)
*続・アスファルトもシート防水も塗膜防水も 「防水の歴史は4千年」じゃ。
続・アスファルト・瀝青を単にアスファルト防水の材料としかとらえないとしたら、
その人は随分遠慮深い。 もっとはっきり言うと「アホ」だ。 (日本国の場合)


防水の歴史は、世界では4000年だが、日本に目を向けると、最古の文献として残っているのは西暦668年の以下の記録。


「日本書紀」《天智天皇七年(六六八)七月》◆高麗従越之路遣使進調。風浪高。故不得帰。以栗前王拝筑紫率。于時近江国講武。又多置牧而放馬。又越国献燃土与燃水。又於浜台之下諸魚覆水而至。又饗蝦夷。又命舍人等、為宴於所々。時人曰。天皇天命将及乎。


何と日本書紀だ。
毎年7月7日、天智天皇を祀る滋賀県大近江神宮で「燃水祭」が行われる。防水の歴史を語る時、必ず引き合いに出される「天智天皇に燃える土と燃える水を献上した」という故事に則り行われる祭典である。燃える土とは天然アスファルト。燃える水とは石油である。
kobori shikishi
「燃土燃水献上図」小堀靹音(ともと)画(シンクルトン石油記念館開館にあたって限定制作された色紙)
RNBL[日本書紀とアスファルト(瀝青)」参照
http://roof-net.jp/index.php?%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E3%81%A8%E7%80%9D%E9%9D%92%E3%80%8D

黒川・燃水祭
「燃水祭」とはいえ、行列の順序は、日本書紀の記載通り、「燃土=瀝青」が「燃水=原油」より、先だ。

昨年も「燃水祭」は盛大に執り行われ、石油業界から多くの人たちが参列、新潟県黒川から運んだ燃える水を奉献し、日本書紀の該当部分を奉唱した。石油業界にとって天智天皇は「石油の祖神」であり、「燃水祭」は業界人として「石油の祖神」に感謝の祈りを捧げ、業界の繁栄を祈願する重要な行事となっている。そして、ルーフネット編集長は「今年は防水業界にもご案内を差し上げましょうか」というお言葉を近江神宮からいただいている。

この時代、天然瀝青は接着材・防腐剤、防水材として使われていた。防水業界にとって(道路業界にとってもなのだが)天智天皇は「防水の祖神」であり、近江神宮で行われる「(燃土)燃水祭」は「防水の祖神」に感謝の祈りを捧げ、業界の繁栄を祈願する重要な行事となるべきものではないか。まして天智天皇は「雨漏り」を心配してくれる歌を読み、その歌「あきの田の かりほの庵(いほ)の苫(とま)をあらみ わがころも手は 露にぬれつつ」は 百人一首の1番歌となり、その縁で、近江神宮はかるた大会の会場となり、「かるたの聖地」と言われる。

この極めて魅力的な事実を、単に「それはアスファルトの話でしょう」と言って済ます人の無欲さには驚いてしまいますね。


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*聖書と防水ギャラリー ・ノアの方舟
ミケランジェロが描いた「ノアの方舟」
ノアの方舟。聖書と防水ギャラリー
ミケランジェロが描いた「ノアの洪水」。システィナ礼拝堂蔵

洪水は40日間続いた。これはまだ途中。たらいや小舟に乗ってやっと見つけた高台に避難する人々。ほっとするのもつかの間、洪水は全てを覆い尽くしてしまう。残ったのは後ろに浮かぶノアの方舟だけ。方舟=確かに浮かぶ家だ。
神はこの方舟の「内と外にアスファルトを塗りなさい」と命じた。

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