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(旧 「防水屋台村」建設中)
日本最古のRC橋への疑問と発見
「もう1本ありまっせ!」と言う
琵琶湖疏水記念館職員の声で「第10号橋」を再調査



nikki hatsu arc10


10-2
京都市山科区御陵(みささぎ)にある第10号橋・通称「黒岩橋(写真上2点)」こそ「日本最初の本格的な鉄筋コンクリート橋なのである」(琵琶湖疏水の100年)


日本最初の鉄筋コンクリート橋は、琵琶湖第一疏水、山科区日ノ岡にある第3トンネル東の第11号橋で、これは「国指定史跡」であり、多くの学術文献にも記載されている。本サイトでも3月18日に紹介している。

日本初のRC橋は橋長7.2メートル、幅員1.5メートル。風情はあるが、「このしょぼい橋が日本初か!!107年間どんなメンテをしたのだろう?長期間の維持管理を考えれば、床版の防水は今や常識になっているが…」と橋の上に立って考えた。今回の取材に先だって、京都市水道局疏水事務所に、メンテナンスの記録を尋ねてみた。疏水の歴史に詳しい担当者が、「記録にある範囲ではない。詳細は蹴上の琵琶湖疏水記念館に資料があるから」と教えてくれた。8月8日、疏水記念館で加藤館長、藤木さんから両手で抱えても重い「琵琶湖疏水の100年」、その他の資料を見せていただいた。

答えは3分冊になった重い資料の「叙述編」にあった。
要約すると、第11号橋は「国産セメントの試験用というべきもので実用性は乏しかった。ここからさらに東へ行った、翌明治37年に作られた黒岩橋こそ日本最初の本格的な鉄筋コンクリート橋なのである」と書かれている。この認識があるので、第11号橋は完成当初、話題にもならず、忘れ去られていたのだろう。それが昭和7年に「本邦最初鉄筋混凝土橋」の石碑が建てられたのは、疏水決壊事故がきっかけだった。
続く。

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