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(旧 「防水屋台村」建設中)
タイル外壁をどう改修する?
P1000476アロン岩井

人の命を奪うタイル落下、美観上我慢できない白華、割れなどの原因は、劣化したモルタル目地から雨水などが浸入することにある。タイルの剥離率は築10年で5~20%、築20年で5~50%、築30年で30~90%といわれている。(日本外壁防水材工業会の会長会社である、東亜合成の資料より)
 安全よりも美観・高級感を重視する消費者の「ニーズ」は一向にかわらないため、新築マンションの外壁は高級とはいえないものまでタイル張りが主流だ。そのタイル工事の施工単価が平米あたり3,000円というのも珍しくないらしい。かつての三分の一だ。これで、まっとうな材料を使って、丁寧な仕事がされたとしたら、随分運のいい話だ。とはいっても、マンションを買う人達がその金額を知る由もなく、さらにそれが高いか安いかの判断のし様はない。
 古い建物のタイルは経年劣化で危ない、昔の、工法が確立していない時代も危ない、あり足の無い時代のタイルは危険、最近の下請け泣かせのタイルはもっと危ない。となるとタイル貼りの建物には近づかないのが得策だ。もちろん新宿の超高層ビルも例外ではない。そういえば、建物の近くは歩かないほうがいいという設計者が何人もいた。
 それでもタイル貼りの建物がどんどん建つから、この厳しい世の中で、タイル外壁の補修工事が、有望なマーケットとして注目される。塗ったり、貼ったり、網をかぶせたり、アンカーを打ったりーーー、さまざまな工法が上市されている。アクリルゴムによる外壁防水材「アロンコート・アロンウォール」のメーカーである東亜合成が一昨年販売開始した、「クリアーウォール」も新しいタイル貼り仕上げ外壁改修工法の材料である。
 「アロン」は専門家の間で性能面での評価は高いが、価格も高いためここ数年苦戦が続いていた。東亜合成が起死回生の工法として発表したのがクリアーウォール工法である。タイルの上から塗布することで、割れたタイルやタイル目地モルタル部からの雨水浸入を防止し、防水と剥落予防する、というもの。
 同工法の責任施工工事会社の団体である、全アロン防水組合関東支部が、1月13日、東京ハートイン乃木坂で講演会と新年会を行いその施工実績や受注への取り組み方、などを紹介した。
 講師としてさまざまな建物外壁の工法や、タイル工法の特徴、改修する場合の注意点などを、元鹿島建設技術部長で、コンサルタント会社を経営する岩井孝次氏が解説した。
 こんなタイルは危ない!